
TikTok LIVEクリエイターとして活動しながら、イベントプロデューサーとしても活動する「だいこんまる」が8月7日、千葉県内の廃校小学校を貸し切ったオフラインイベントを開催した。TikTokで活動するライバー総勢40名が参加し、「かくれんぼ」「トレジャーハンター」の2つのゲームが行われた。当日の様子をレポートする。

〈プロフィール〉 だいこんまる
TikTok LIVEクリエイターのかたわら、ライバー向けオフラインイベントの総合プロデュースや企画運営も手掛ける。タイムチケットプロダクション所属。
総勢40名のライバーが結集
8月7日、東京から約2時間。緑に囲まれた千葉の廃校小学校に1台の観光バスが到着した。扉が開くと、中から続々と人が降り立つ。総勢40名。彼らは全員、TikTokで活動するライバーだ。
イベントを主催するのは、TikTok LIVEクリエイターとして活躍する「だいこんまる」。ライバーとして日々ライブ配信を行うかたわら、これまでにも数々のイベントをプロデュースしてきた人物だ。普段はSNSでの交流がメインのライバーたちがリアルな場所に集まり、同じ時間を共有し、1つのイベントを作り上げる。このイベントは今回で3回目だという。
会場となった廃校小学校には、校庭、教室、給食室、体育館など、昔懐かしい風景が広がっていた。現在は宿泊施設として利用されており、その広い敷地を最大限に生かすことが可能になっている。

廃校小学校で貸し切り配信
「この会場を選んだ理由は、前回2度の開催で雨に降られてしまい、プレイヤーのみなさんに申し訳なかったので、屋根のあるところである程度の敷地の広さが獲得できる場所を選定しました。大きな施設を貸し切りにするために、所属事務所のタイムチケットに手続きなどで協力をしてもらい、実現することができました」と、だいこんまるは会場選定の経緯を語る。
イベントでは、それぞれのライバーが小学校のさまざまな場所から自由にライブ配信を行い、ライバー個人の視点でイベントの様子をリアルタイムでリスナーへ届けていく。集まったライバーたちは、それぞれこの日のために準備した衣装に身を包み、ライブ配信に挑んだ。中には体操着姿や制服姿のライバーもおり、まるで学生時代にタイムスリップしたようなシーンも多く見ることができ、廃校という舞台設定とも相まって、普段のライブ配信とはひと味違った非日常感を演出していた。
「元々自分が考えた何かを誰かに喜んでもらうことが好きでした。ライブ配信業界では面白い企画や素敵なライバーが増え、エンタメが飽和していく中で、私自身はプレイヤーでいながらプロデューサーや運営としても活動し、新しいことに挑戦したいと考えています。リスナーさんにとっても楽しいから見たくなる、何かをしたくなる、みんなで楽しめるようなコンテンツを作っていきたいです。そんな中、リスナーさんには『全部がちゃんと応援になるんだよ』という思いを感じてもらえればうれしいです」と、イベントに込める思いを話す。
今回の参加者は、事務所限定などのしばりもなく希望者をTikTokを通して広く募ったため、「だいこんまる」と初対面のライバーも多かったという。しかし、ゲームや配信を通じてライバー間で自然と会話が生まれ、イベントが進むにつれて交流も深まっていく様子もうかがえた。オンライン以外での接点を作ることがなかなか難しいライバー同士が、同じ場所で汗を流し、笑い合うーー。そんなリアルなコミュニケーションも、このイベントが生み出した大きな価値の1つだろう。
2つのゲームで白熱

イベント内では、今回初の試みである「かくれんぼ」と「トレジャーハンター」の2つのゲームを実施した。
小学校の広大な敷地を生かした「かくれんぼ」は、時間の経過とともにエリアが狭くなるフィールドで鬼はより多くのプレイヤーを捕まえ、逃げる側は最後まで捕まらないように逃走するという内容のゲームで、参加者たちは本気で逃げ、追いかけていた。
一方の「トレジャーハンター」は、プレイヤーがそれぞれ宝を持った状態からスタートし、学校内に隠された宝箱を探すゲームだ。他のプレイヤーと遭遇するとバトルとなり、勝者が敗者の宝を奪うことができる。最後により多くの宝を集めた人が勝利となるため、単純に宝を探すだけではなく、誰と戦うのか、どこで逃げるのかといった判断も勝敗を左右する。
どちらの企画も、ギフト、バトル、ハト行為、声援、盛り上げなど、多様な応援を体験できるリスナー参加型企画となっている。現地でプレイヤーが走り回る一方、画面の向こう側にいるリスナーたちも声援やギフトなどを通じてゲームに参加できる。

「イベントでは、リアルに勝利を目指し走ったり叫んだり、いつもと違うアクションも面白いでしょうし、対面で闘うからこそ全力で、喜んだり悔しがったりするシーンがたくさんあって、リスナーさんたちにも色濃く伝わるのではないでしょうか」と、だいこんまるは話す。
実際、ゲーム中には本気で勝利を目指す姿や、惜しくも敗れて悔しがる姿など、普段の配信ではなかなか見ることのできないライバーたちの表情が数多く見られた。画面越しのコミュニケーションとは違い、リアルな身体の動きや声、表情まで伝わることで、リスナーにとっても新鮮な体験になったはずだ。
タイムチケットもサポートスタッフに

さらに、イベントには「だいこんまる」以外にも、協力ライバーや事務所メンバーが参加していた。彼らは一般参加のライバーたちに紛れながら、だいこんまるとの綿密な打ち合わせに沿ってイベント中に動き、企画を陰から支えた。
「今回は協力メンバーの他にタイムチケットからスタッフ7名が裏方としてサポートしてくれました。イベント内での発生するちょっぴりヘンテコなリクエストにもしっかり応えてくれる頼れるパートナーたちでした! 協力者の力無くしてこの企画の完成度は上がらなかったと思います」と、だいこんまるは協力者への感謝を口にした。
参加者が安心してゲームや配信に集中できるのは、表には見えないところでスタッフがイベントを支えているからこそ。広い敷地を使った大規模な企画だけに、進行や安全面、参加者への対応など、さまざまな場面で運営スタッフの存在が欠かせない。
イベントは、ライバーがただ集まって遊ぶだけの場ではない。ライバー、リスナー、協力者、ライバー事務所などが、それぞれの立場から参加することで、1つのコンテンツを作り上げている様子を見ることができた。
次なるイベント企画も構想中

次の企画もすでに準備中という「だいこんまる」。今後も定期的なオフイベントを開催しながら、「いろんな形でワクワクを届けたい」と語る。
ライブ配信市場が盛り上がり、多くのライバーが活動する現在、視聴者を惹きつけるためには、日々の配信だけでなく、新しい体験や企画を生み出すことも重要になっている。今回のように、オンラインとリアルを組み合わせたイベントは、その一つの可能性を示したと言えるだろう。
ライバーが走り、笑い、叫び、競い合った一日。ライブ配信という枠を超え、人と人が直接つながることで生まれる新たなエンターテインメントの形と言えるだろう。
「だいこんまる」がめざすのは、単にイベントを開催することではない。ライバー自身が楽しみ、その姿を見たリスナーも楽しみ、さらに応援することで一緒に企画を作っていく、そんな環境を生み出していくことだ。
ライバーという枠にとどまらず、ライブ配信業界に新たな楽しみ方を提案する「だいこんまる」。次はどのような場所で、どのような仕掛けで、ライバーとリスナーを驚かせてくれるのか――今後の活動にも注目が集まる。

だいこんまるTikTokアカウント
〈ライブタイムズ編集部〉