
国内最大級のライブ配信アプリ「Pococha」が、全国の頂点をかけて開催した『Pococha甲子園 2026』。8月9日(日)に福岡で行われた全国大会本戦決勝・Crystalステージ(S1〜S3ランク)の頂点に立ったのが、「まな卍」だった。
昨年12月の「POCO LAND 2025」Celebration PartyでクラシックルールのCrystalステージを制しており、今回の優勝で夏冬連覇を達成。夏と冬の最大級イベントを連続で制したライバーに贈られる「グランドスラム」の称号を手にした。
ただ、その道のりは決して盤石ではなかった。全国大会本戦は4位で通過。決勝でも終盤まで200万ポイント差を追う展開が続き、逆転して1位になったのは残り20秒のことだった。「グランドスラムを獲りたいと口にすることで、リスナーさんを苦しめてしまっているんじゃないか」──出場をやめようかと考えた時期もあったという彼女に、この半年間について話を聞いた。記事の最後には、素顔に迫る一問一答も。
残り20秒の大逆転で掴んだ「グランドスラム」
ーー「グランドスラム」を達成した今、見えている景色を教えてください。
とにかく反響がすごくて。知らない方まで枠に来て「おめでとう」と言ってくださるんです。
私、リス活もしていて、リスナーとしていろんな方の枠に行ったりもするんですけど、そこでも「1位の人だ」と声をかけてもらえるんですよ。「なんかすごいことをしたんだな」と、だんだん実感してきましたね。
ーー前回のPOCO LANDの時と比べても、反響は違いますか。
今回の方が本当にすごいですね。前回もお祝いの言葉はたくさんいただいたんですけど、今回は知らない方からのおめでとうが圧倒的に多くて。「YouTubeを見ました」「感動しました」と言って初見さんが枠に来てくれることも多かったです。ネットニュースの記事を見ました、という方も結構いました。
たぶん、残り20秒での大逆転だったので、それも印象づけになったのかなと思いますね。

ーー「勝たなきゃ」というプレッシャーはありましたか?
もう、めちゃくちゃありましたね。前回のPOCO LANDでS6からランクを下げて、Crystalステージでの挑戦だったので。前回も「下げたからには絶対に勝ちにいかなきゃ」という気持ちはあったんですけど、今回はグランドスラムがかかっていたので、優勝しかないじゃないですか。2位じゃダメだし、3位はもっとダメだし。
しかも、連覇は前回の優勝あってこそのチャレンジなので、今回失敗してしまうと、次にチャレンジできる保証なんてないんです。こんな挑戦をさせてもらえること自体がすごいことなので、その分のプレッシャーは本当に半端なかったですね。
ーー何度参加しても震える・緊張する瞬間はありましたか?
元々すごい緊張しいで、人と話すこと自体が緊張するんです。なので、壇上に上がった時のことはあまり記憶がないです(笑)。何を喋るかもぶっつけ本番だったので。
今回、特に不安が大きかったのは、本戦を4位で終わってしまっていたからですね。もともと1位で通過するつもりはなく、じわじわ上げていこうと話していたんですけど、それでも3位くらいには入りたかったので。「4位から1位に上がらなきゃいけないのか」と。ポイントも300万差くらいあったので、行けるかな、と不安に思いながら会場に向かいました。
ーー本戦は「逆転プラン」だったそうですね。
そうですね。壇上でも話したんですけど、5日目に入るまでは45位だったんです。そこから5日目に入ってバースト(ボーナスポイント)が高くなった瞬間に、2位まで上げてもらって。2位と3位にいたんですけど、最後の残り2時間くらいで4位になってしまって。3位との差を20万くらいまでは縮めたんですけど、4位で終わってしまいました。
ーー決勝、最後の数秒での逆転は震えましたか。
やばいですよ。もう号泣しながらやっていました。
200万差がついていて、「ちょっと無理かも」と思ったんです。アイテムはずっと止まらずに投げ続けてくれていたのに、差がなかなか縮まらなくて。それでも「いける、いける、大丈夫」と声をかけ続けていたんですけど、ポイントを見た時に「うわっ」と声が漏れてしまったりもして。口では言いながら、ずっと不安でした。
それが、1分を切ったあたりから一気に縮まってきたんですよ。「縮まってる、いける、頼む」と言って。ラスト20秒で、1位になりましたね。

ーー前回のPOCO LANDとは、まったく違う展開だったんですね。
POCO LANDの時は、本戦から決勝までずっと1位だったんです。私が心配性なので、みんなが「これ以上は縮めさせない」と、20万差以上縮まることがなかったんですよ。決勝も60万差くらいをつけて逃げ切った感じで。
だから、こんな追い上げの大逆転はまったくシナリオになかったです。最後まで大接戦になるなんて、という感じでしたね。
ーーPococha甲子園にエントリーしたきっかけを教えてください。
やっぱり、グランドスラムを獲りたかったからです。POCO LANDで優勝させてもらってすぐ、次の目標として掲げていました。「Pococha甲子園で連覇をするためにエントリーします」と。
ーーエントリーに際して「地元」や「ゆかりのある地域」は意識されましたか?
実は、地元やゆかりという意味では特になくて。予選では応援バーストのアイテムが地域アイテムになるので、そこは戦略で選びました。
考え方としては、仲間たちが出ないところです。みんなが九州や関東で出るなら、同じ地域ではアイテムの交換ができなくなってしまうので。中国・四国地方はいなかったので、今回はそこで出ることにしました。

ファミリーと歩んできた道のり
ーー長く応援してくれているリスナーの存在は、どう変化しましたか?
私の配信がもう4年近くになるんですけど、3年、4年と長く応援してくださる方が多いんです。苦しい思いも、嬉しい喜びも一緒に味わってきてくれた方たちで。
今回のグランドスラムも、私の目標というよりは枠全体の目標という感じでした。去年やっとできた優勝なので、そのチャンスを逃したくないと言っている私を、全力で応援してくださって。本当に感謝していますし、大事な仲間で、大事なファミリーだなと思いました。
ーー誰にも見せていないけれど、実は抱えていた不安はありますか?
今回は「獲れるかな」と、すごく不安でしたね。
コアファンも、見てくれるリスナーさんも明らかに増えたんですけど、他の枠のように「私だけに全力を注げます」という方はちょっと少ないのかな、と思う部分が今回は多くて。だから、途中でPococha甲子園に出るのをやめようかなと思った時期もありました。
POCO LANDで優勝して、「これ以上はちょっと厳しいかな」と思っていたリスナーさんもいたと思うんですよ。あまり声には出さないんですけど。
ずっとグランドスラムを獲りたいと言い続けてきたけど、それを私が口にすることで、リスナーさんを苦しめてしまっているんじゃないかな、と。頑張っている私を放っておけない、もう何年も応援してくれている。だからこそ、私が頑張れば頑張るほど苦しんでしまう人もいるんじゃないかと思い始めてしまって。
Pococha甲子園はやめてあげた方がいいのかな、と考えたりもしたんですけど。連覇は誰でもチャレンジできることじゃないので、このまま出なかったらすごく後悔するなと思って、出ることを決めました。そんな悩みも、この半年間にありました。

配信を続けてこられた理由
ーー辛かった時期のエピソードと、それでも続けられている理由を教えてください。
対人なので、応援してくれていた方がいきなりいなくなってしまったり、配信をつけても思ったように盛り上がらなかったり。Pocochaはメーターがあるので、マイナスを取り続けてしまうこともあって。しんどい時期はたくさんありました。
それでも何度も這い上がって、4年間走り続けてこられたのは、どんな時でも誰かがいてくれたからなんですよね。私のそばで、必死に応援して寄り添ってきてくれた仲間やファミリーがいたんです。
1人だったら配信をつけられなかったと思います。配信が趣味と言われるくらい長時間やっているんですけど、それでも「今日はどうしても配信したくないな」「マイナスが続いているし、配信ボタンを押したくないな」と思う時があって。でも、つけたら応援しに来てくれるんですよね。来てくれる人がいて、待っててくれる人がいるから、押し続けられました。
ーー特に大きかった出来事はありますか。
1番大きかったのは、初めてS6ランクに上がった時ですね。何年も前なんですけど、たぶん、そこでみんなが無理をして上げてくれていたから、そこからきつくなってしまって。ランクがA1まで落ちてしまったことがありました。10何回も連続でマイナスを踏みましたね。
ーーそこからどうやって戻したのでしょうか。
「これ以上は落とさせない」と思ってくれているリスナーさんがいたこと。あとは、それでも配信をし続けたからだと思います。
そこまでマイナスを踏んでしまうと、辞めてしまう人も多いんですけど、それでもとにかく配信をし続けたんですよね。ここでやめてしまったら本当に終わってしまうと思ったんです。積み重ねるのはすごく大変だけど、崩れるのは一瞬じゃないですか。終わらせる勇気がなかったので、ならもう、とにかく毎日配信をつけようと思って。

これから見に行きたい景色
ーーライバーとしての目標・夢があれば教えてください。
今回グランドスラムが獲れて大きな夢は叶えてもらったんですけど、まだ叶えていない夢はいくつかあります。ただ正直なところ、ちょっと一旦止まってあげた方がいいのかな、と今は迷っています。もちろん配信はし続けますけど。
去年のPOCO LANDが終わってすぐに「グランドスラムを獲りたい」と騒ぎ出したので、それで苦しめてしまった部分もあると思うんです。だから、一旦ゆっくり考えてみようかなと。
夢の1つは、横浜ベイスターズの始球式です。地元が横浜で今も住んでいるので、ずっと掲げてきました。ただ、今年は終わってしまったので、挑戦できるのは来年なんですよね。
もう1つは、Pocochaでドキュメンタリーを作ってもらえる「Palette(パレット)」というイベント。リスナーさんたちと一緒に出たいなと思っています。その2つは獲りに行きたいですけど、どうするかはゆっくり考えたいです。
ーーPOCO LAND 2026に向けて、今から意識していることはありますか?
それも今、考えているところです。「冬に向けてまた準備しておくね」と、動いてくれているリスナーさんもいて。
私ってずっとそうやって、これが終わったら次の目標、と走り続けてきたんです。「少し休めば」と言われるくらいに。だから、今回はちょっと考えたいなと思っています。まだ半年ありますし、POCO LANDからこのPococha甲子園までの半年も、いろいろあったので。

素顔に迫る一問一答
ーー最近ハマっていることや趣味は?
ディズニーが大好きで、小さい頃からランドやシーに、暇さえあれば行っています。多い時は月に3回とか。
今は年間パスポートがないので都度チケットを買うんですけど、「また来るために頑張ろう」「頑張ったからご褒美に」という感じで、モチベーションに使っています。
ーー実は苦手なもの・ことは?
虫とか、お化けとか、血とか。怖いものがダメです。ゾンビもホラー映画も見られないです。「強そう」とよく思われるんですけど、小さい虫もダメなんです(笑)。
ーー緊張した時に乗り切るルーティーンは?
自分で唱えます。「できる、できる、大丈夫」って。今回も「大丈夫、絶対できる、勝てる、勝てる」と言い聞かせながら会場に行きました。

ーー休日やプライベートの過ごし方は?
ディズニーに行くか、家でゴロゴロしています。あとはお酒を飲むのがすごく好きで、家で飲んだり、飲みに行ったりもします。
ーー自分を一言で表すとしたら?
負けず嫌い
ーー気分転換や息抜きの方法は?
ディズニーですね。あとはお酒を飲むことです。
ーー心の支えになっている言葉や座右の銘は?
「成功している人は、必ずどこかで努力している人」という言葉ですね。努力したら絶対に報われるのかと言ったら、そんなことはないけど、成功している人で天才なんてこの世にはいなくて、絶対にどこかで努力している人だなと思います。だから、その言葉を信じて、ここまでひたすら努力してきました。
ーー好きな映画やアニメは?
元々すごいアニオタだったんですけど、配信が忙しくて最近は全然見なくなってしまって。アニメって1期が終わってから次まで長いじゃないですか。その間に内容を忘れてしまって、途中までのものがいっぱいになりました(笑)。
映画はよく行きます。1番最近見たのは『トイ・ストーリー5』ですね。基本的には邦画とアニメで、アニメは戦い系が好きです。
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Pococha甲子園 2026 :https://livetimes.jp/news/60470/















Pococha甲子園 2026
『地元の熱が、はじける夏を。』をテーマに、ライブ配信アプリ「Pococha」が2026年夏に開催した、全国のライバーが頂点を目指す大型イベント。2年目となる今年は総エントリー数が10,500人を超えた。ライバーはゆかりのある都道府県を選んでエントリーし、地元の看板を背負って戦う。
全国6地区での予選、全国大会本戦を経て、8月9日に福岡で全国大会本戦決勝が開催された。決勝は昼の部と夜の部の2部制で、夜の部ではDiamondステージ(S4〜S6ランク)とCrystalステージ(S1〜S3ランク)が並行して行われた。
Pococha甲子園 2026 全国大会本戦決勝/Crystalステージ 最終結果 1位:まな卍(16,117,248ポイント) 2位:みーたん(15,460,853ポイント) 3位:花宮ほのか(12,171,981ポイント)
特設ページ:https://koshien.pococha.com/
〈ライブタイムズ編集部〉
