
国内最大級のライブ配信アプリ「Pococha」が、全国の頂点をかけて開催した『Pococha甲子園 2026』。8月9日(日)に福岡で行われた全国大会本戦決勝・Crystalステージ(S1〜S3ランク)で3位に入賞したのが、生まれも育ちも福岡の「花宮ほのか」だった。
入賞が決まった瞬間に浮かんだのは、「ここまで来るのに4年かかったな」という想いと、「数で勝ったな」という実感。特定の誰かが突出して応援するのではなく、多くのリスナーが少しずつ積み上げた結果だった。1万コイン以上で応援したリスナーの人数は、Pococha全体で最も多かったという。
前職はJR西日本。コロナ禍での休職をきっかけに配信を始め、C帯を抜け出せない時期を経て、地元開催の大舞台で初めての表彰台に立った。毎日コツコツと仲間を集めてきた4年間について話を聞いた。記事の最後には、素顔に迫る一問一答も。
地元・福岡で掴んだ、初めての表彰台
ーー入賞が決まった瞬間、最初に浮かんだことを教えてください。
本当に最初にぱっと浮かんだのは、「ここまで来るのに4年かかったな」という気持ちと、「数で勝ったな」という気持ちでした。
うちの枠には、一度に何百万と投げるようなリスナーさんがいないんです。周りのライバーさんはトップリスナーが何百万という規模なんですけど、うちはトップが60万で。それでも、みんなでここまで来られたなという気持ちが強かったですね。
ーー貢献のバランスも特徴的だそうですね。
そうなんです。トップが60万で、その次が50万、40万と続いて、そこから20万、10万、一桁万まで、きれいに階段状に並んでいるんですよ。本当に均等ないいバランスで。だからこそ、数で勝てたなと思っています。

ーー決勝の景色を初めて見た時、どう感じましたか?
実は去年も、決勝の会場には行っているんです。予選で九州1位になったんですけど、本戦は戦わなくて、決勝だけ見に行ったという感じで。その時は「初めてだから現地に行って楽しもう」というテンションで、写真を撮ったりして「すごい、楽しい」で終わっていました。
今年は、去年とはまったく違う雰囲気に感じました。ライバルがたくさん同じテーブルにいる緊張感があって。座る席も、上位だと豪華になるんですけど、1番前の真ん中の席で。音楽も壮大すぎて、緊張とワクワクでいっぱいでしたね。
ーーここまで一番支えになったことを教えてください。
リスナーさんが、本当に1人1人にできる応援をしてくれたことですかね。コインがない方って「入りにくいな」「応援しにくいな」と思ってしまうと思うんですけど、うちのリスナーさんは、投げる応援だけじゃなくて投げられなくてもできることをめちゃくちゃしてくれるんです。とりあえず枠に来てくれることから始まって、タグをつけてくれたり。1人1人ができることをやってくれているのが、すごく伝わってきました。
あとは、リスナーさんが影でオープンチャットを作ってくれていたんです。何十人もいるオープンチャットで、「じゃああなたはこういうことをして」と、リスナーさん同士で話し合ってくれていて。私が予選でバタバタしていたので、「今回は俺らが頑張る」という感じで動いてくれていたみたいなんです。物理的にも支えになりましたし、心の支えにもなりました。
ーーPococha甲子園にエントリーしたきっかけを教えてください。
やっぱりPocochaを代表する大きなイベントなので。私はすごく苦労してきた方なので、「努力は必ず報われるよ」「一般人でも輝けるよ」と証明するためには出たいな、と思いました。
もう1つは、より多くの人に届く場所で話したかったからです。普段のイベントは、Pococha公式のYouTubeには載らないんですよ。でもPococha甲子園は、壇上に上がった3人だけがYouTubeでスピーチできる。こんな大きなチャンスはないなと思ってエントリーしました。

ーーエントリーに際して「地元」は意識されましたか?
それもありました。去年のPOCO LANDの時に、今年の開催地が福岡だと発表されたんです。その時に、もう絶対に勝ちたいなと思って。私は福岡のライバーなので、地元福岡の地で輝きたいなと思いました。
福岡じゃなかったら出ていなかった、というわけではないんですけど、より気持ちが強くなったのは間違いないです。ここまで3位以内を目指そうとは、たぶん思っていなかったんじゃないかな。この半年間、本当にそのためだけにやってきたので、ここまで強くはなっていなかったかなという感じですね。
ファミリーと歩んできた道のり
ーーファミリー・リスナーへの想いを教えてください。
まず、「みんなで勝つ」を体現してくれたファミリーには、すごく感謝しています。数がすごく多いんですけど、若い方から親世代の方までいますし、女性もめちゃくちゃ多くて、無課金の方もいる。本当にいろんなカタチの応援があって、こうやって1つになれているのは、ファミリーがあたたかい枠作りをしてくれているおかげだなと思っているので。
日頃からコツコツ枠作りをしてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。

ーー「みんなで勝ち取った」と感じた瞬間はありましたか?
リスナー貢献ランキングを見た時ですね。本当に綺麗な貢献バランスで、みんなで勝ち取ったなと感じました。
あとは、会場で配信をしている時です。応援してくれた方、投げてくれた方の名前を呼ぶじゃないですか。それが本当に1人1人違う名前で、同じ人がずっと続くわけじゃないんです。会場でみんなの名前を、1人ずつ違う人の名前を呼べた時に、やっぱりみんなで戦っているなと、すごく感じました。
ーー枠の一番の強みは「応援する人の数」ということですね。
そうですね。1万コイン以上で応援してくださった方の人数が、Pococha全体で1番多かったんです。5万コイン、10万コイン以上で応援してくださった方の人数も、全体で2番目でした。
あとは、1時間半の配信で950人くらい来てくれていました。今までそんなに来ていなかったので、多いと思います。
配信を続けてこられた理由
ーーライブ配信を始めたきっかけを教えてください。
元々JR西日本で働いていて、新幹線に乗務していたんです。車内放送をしたり、車内販売をしたり、グリーン車のサービスをしたりという、車内サービス業務をずっとしていました。それがコロナで、1年間くらい出勤停止になってしまって。その時にスカウトのDMが来たんです。よくあるインスタの、誰にでも送っているような「ライブ配信を始めませんか」というものですね。

ーー生活のためということですか?
いえ、休職中もJRからお給料は出ていたので。ただ、人と話すことが本当に減ってしまって。その時はもうずっと家に1人でいたので、「ライブ配信、なんかいいかも」と、本当に興味本位で始めた感じですね。
コロナでずっと家に引きこもっていた自分を変えたかった、というのもあったと思います。その反動で、何かしてみたいな、という気持ちが芽生えたんじゃないかなと。
ーーPocochaを選んだ理由を教えてください。
実は、スカウトがきっかけで最初に入れたのは別のアプリだったんです。そこから「ライブ配信ってどんな感じなんだろう」と、いろんなアプリをインストールしたり見たりしたんですけど、Pocochaが1番イベントに強くて。いろんな角度からのイベントがたくさんあったんですよね。
当時、とりあえず広告に載りたい、という気持ちがあったんです。本当に超一般人なので、広告ってすごいなと思っていて。Pocochaが1番広告がすごかったので、それでPocochaにしました。イベントに惹かれた、という感じですかね。
ーー辛かった時期のエピソードを教えてください。
もう初配信からありました。初配信で「S帯に行きます」と言ったら「S帯なめんな」と言われたりして。しかも、ずっとC帯にいたんですよ。今でもC帯のメーターを覚えているくらい、本当に抜け出せない時期があって。
締めの時間に枠内の人数が2人だったり、自分のイベントをやっても参加人数が少なくてマイナスだったり。当時、C帯の頃が1番しんどかったですね。
ーーどうやって乗り越えたのでしょうか。
2つあります。1つは、アイテムリアクションをたくさん考えたことです。アイテムをもらわないとランクは上がらないし、維持もできない世界なので、「どうやったらアイテムをもらえるんだろう」と考えて。ただ受け取るだけでは自分の中で物足りなかったんです。もっと楽しませたい、もっとこういうことをしたい、とすごく考えてリアクションを作ったら、アイテムがすごく飛び交うようになって。そこから急に伸びました。B帯からA帯、そこからストレートでS帯まで行きましたね。アイテムリアクションが1番大きかったです。
もう1つは、枠内の環境をよくしたことです。まずファミリーに、私にはこういう目標がある、こういうことを達成したい、そのためには仲間を集めたい、だからみんなにはこういうことをしてほしい、というのをバーッと書いて伝えたんです。そうしたらみんながそれぞれやってくれるようになって、枠内の環境がすごく良くなって。「花宮さんの枠は楽しいから通う」という人がどんどん増えていきました。ある程度ルール化した、という感じですね。
「ここで大きな人がついた」みたいな時期が、本当に一度もないんです。だから常に仲間探しで。お忍び配信、ご新規配信、TikTokの同時配信と、いろんな角度から毎日コツコツ仲間集めをしてきました。それを4年間続けてきたことが、1番頑張ったなと思うところです。

一般人でも輝けると証明するために
ーー配信人生で一番嬉しかったことは何ですか?
今回のPococha甲子園3位です。4年間で1番嬉しかったですね。集大成みたいなところがあるので、ライバー人生で1番嬉しかったです。
ーーライブ配信を始めて良かったと感じることは何ですか?
ライブ配信を始めていなかったら経験できなかったことが、めちゃくちゃあります。それこそ広告にも絶対載れなかっただろうし、今回みたいにYouTubeで話すこともなかったと思います。
あとは、実際に会っているわけではなくて画面越しなんですけど、私たちが配信することで、リスナーさんが「今日も仕事頑張ろう」と思えたりする。誰かに何かを与えられる立場になれるじゃないですか。それが本当に、やっててよかったなと思うところですね。やらなかったら、こんな自分にはなれなかっただろうなと思います。
私は、みんなみたいに歌が歌えるわけでもないし、特別若いとか、可愛いとか、元お笑い芸人とか、モデル・女優とか、本当にそういうものが何もなくて。ただの一般人のアラサー女みたいな感じなんですけど、それでもここまで来られた。「一般人でも輝ける」それを実感できたのが、始めて良かったことですね。

素顔に迫る一問一答

ーー最近ハマっていることは?
キャラクターの「mojojojo」です。
知らな人も結構多いんですけど、素朴な顔とカラフルな色合いが可愛くて、配信部屋もmojojojoだらけです。(笑)
ーー実は苦手なもの・ことは?
片付けですね。あとは、動くことも苦手で。本当にガチイベ中とか、10歩しか歩いていないんですよ(笑)。オンとオフの差が激しすぎて、動かない時は本当に動かないんです。
ーー緊張した時に乗り切るルーティーンは?
「大丈夫っしょ」「なんとかなる。てか、なんとかする。」って配信でもよく言ってます。(笑)緊張ってゆうか悲しい時とかは、リスナーさんにヨシヨシしてもらってます。(笑)
ーー休日やプライベートの過ごし方は?
猫がだいすきで、猫とずっとゴロゴロして過ごしています。あとは、mojojojoのグッズを探す旅をしたりしてます♪
ガチャガチャとかクレーンゲームとか(笑)
ーー自分を一言で表すとしたら?
ライバー友達から言われたのは「陽キャな努力家」です。(笑)
むずかしいですけど、確かに配信でも「こうする!」と決めたことは有言実行するほうで、コツコツ努力を積み重ねるタイプです。
ーー気分転換や息抜きに行く場所は?
音楽フェスが好きで、よくフェスに行きます♪夏も秋も冬もライブやフェスに行ってウェイウェイしてます。(笑)
あとは、綺麗な景色をみるのも好きです。夕日とか夜景とか見て写真撮ったりしてます。(笑)
ーー心の支えになっている言葉や座右の銘は?
めっちゃベタなんですけど、「努力は必ず報われる」という言葉がすごく好きで。配信って本当にきついこともあるんですけど、どこかで報われると信じて、ずっと配信ボタンを押してきたので。この言葉はずっと頭に入れています。
ーー好きな音楽は?
ロックバンドが好きです。
SUPER BEAVERというバンドが1番好きで、甲子園中もずっと音楽流してました。前向きな歌詞や現実的な歌詞が刺さって頑張れるんですよね。
「生きがい」という歌がイベラスとかにぴったりなので聴いてみてね。
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Pococha甲子園 2026
『地元の熱が、はじける夏を。』をテーマに、ライブ配信アプリ「Pococha」が2026年夏に開催した、全国のライバーが頂点を目指す大型イベント。2年目となる今年は総エントリー数が10,500人を超えた。ライバーはゆかりのある都道府県を選んでエントリーし、地元の看板を背負って戦う。
全国6地区での予選、全国大会本戦を経て、8月9日に福岡で全国大会本戦決勝が開催された。決勝は昼の部と夜の部の2部制で、夜の部ではDiamondステージ(S4〜S6ランク)とCrystalステージ(S1〜S3ランク)が並行して行われた。
Pococha甲子園 2026 全国大会本戦決勝/Crystalステージ 最終結果 1位:まな卍(16,117,248ポイント) 2位:みーたん(15,460,853ポイント) 3位:花宮ほのか(12,171,981ポイント)
特設ページ:https://koshien.pococha.com/
〈ライブタイムズ編集部〉
