
2025年末の紅白歌合戦出場を皮切りに、2026年M!LKの躍進が止まらない。その一助となっているのは、3月5日にリリースされたメジャー2ndアルバム『M!X』収録に収録されている「イイじゃん」、そして10月27日にリリースされた「好きすぎて滅!」のヒット。
これまでにも、YouTubeなどのSNSで多く再生されてきた楽曲は数多ある。しかし、この2曲のヒットはここ数年の音楽市場を見ても、近年稀に見る桁外れなヒットであるように思える。
そう思う理由の一つが、この時期、幼稚園や小学校などで行われる運動会などで、先述した2曲が使用されているというのを耳にする機会の多さから。今や老若男女、多くの層から支持される国民的アイドルとしてのスターダムを駆け上がっている印象だ。
さらに、2026年に入ってからM!LKのメンバー5人が一緒に、もしくは1人ひとりでバラエティ番組に出る機会が急増。GP帯のバラエティ番組に出ることで、お茶の間にも1人ひとりの名前が浸透し、M!LKというグループの強さを見せつけている。
ただ、そんなM!LKだが、決してここまでの道は容易いものではなかった。結成されたのは、2014年。グループとしては、すでに12年の歴史を持っている。さらに、2026年現在のメンバー、佐野勇斗、塩﨑太智、吉田仁人、山中柔太朗、曽野舜太の5人でやっていくことになったのは、2020年から。それまでの6年の間にメンバーの卒業や、追加を繰り返してきたのであった。
そんなM!LKにとって、最初のチャンスとなったのは2021年のこと。全国ツアー「M!LK BEST L!VE TOUR ~Thank you for your smile~」のツアーファイナル公演で、ビクターエンターテインメントからメジャーデビューするということが発表に。そして、同年11月24日にキラキラとした王道のラブソング「Ribbon」でデビューをした。

そして、2022年にはパシフィコ横浜国立大ホール、2023年にはグループ初のアリーナ公演と、どんどん会場のキャパシティを広げていった。しかし、着実にファンは増えてはいるものの、どうも自分たちが思い描いた姿には、程遠い。この頃のもどかしさについては、先日5月18日に放送されたMrs. GREEN APPLEの冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)でも話題に。3年ほど前にアリーナツアーを成功させるも、次なる突破口を探していた佐野から大森元貴に宛てて「売れるにはどうしたらいいと思う?」と連絡したことなどが明かされた。
ただ、そのように悔しい時期を過ごしてはいたものの佐野は腐らなかった。インタビューでは、出演作を重ねるモチベーションをいつでも「M!LKでドームに立つため」と話し、俳優・佐野勇斗”としての名前が広まる中でも、頑なに「M!LKの佐野勇斗です」と自己紹介し続けた。俳優活動の中で、特に印象的だったのは、2024年公開の映画『6人の嘘つきな大学生』に佐野が出演した際、出演者の間でM!LKポーズが流行したこと。流行らせたのは、決して佐野ではないが、佐野が「M!LKの佐野勇斗」と自分のことを発信し続けたからこその結果だ、と当時感じたものだ。
佐野がフロントマンとして発信し続けている間、他のメンバーも着実に自分のできること、得意なことで名を広め続けていた印象。例えば、現在、バラエティ番組で引っ張りだこの塩﨑は身体能力の高さを活かし2022年放送の『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』で8位に。吉田は大好きなラジオという場で活躍。2023年より『レコメン!』(文化放送)にて、木曜パーソナリティを務めている。山中は端正なビジュアルを生かし、テレビドラマや映画にて大活躍。少女漫画原作のドラマなどで、その強みを生かし続けた。そして、最年少の曽野は英検準1級というハイスペックな一面を活かし、ZIP!内のコーナー『ベラベラ ENGLISH 星星 the Teacher』で2022年度の1年間レギュラーを持つ。当時、Instagramのストーリーズで受験生を励ますような発信をしていたことを鮮明に記憶している。
このような努力の結果が、今のM!LKに結びついていると考える。また、彼らを語る上で付け加えたいのは、音楽性も多彩であるということだ。今はSNSとの相性がいい楽曲で世間に知られていると思うが、先述したメジャーデビュー曲「Ribbon」のような王道アイドルソングから、とにかくポジティブな気分になれる「エビバディグッジョブ!」、そして彼らのパフォーマンススキルの高さを知らしめた色気たっぷりの楽曲「Kiss Plan」……紹介し出したらきりがないが、どのコンセプトでもいけるのがM!LKの魅力だ。
これらの理由から、国民的アイドルになるべくしてなったと感じさせるM!LK。そして、その魅力はテレビなどのメディアに引っ張りだことなった今もなお健在。出来るだけ長く、多くの人から愛される5人でい続けてくれることを期待し、これからも応援し続けたい。
〈ライブタイムズ編集部 / 文:於ありさ〉※本記事は分析・考察を含むコラムです。