滝音が『ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜』の王者に輝いた。ファンからすれば、やっとという思いが強いだろう。

※本記事は分析・考察を含むコラムです。
滝音はキングオブコントでは2020年に決勝へ進出、M-1グランプリでは2020年に初の準決勝進出など4度の準決勝を経験している。ダブルインパクト出場者の中では、ドンデコルテに勝るとも劣らない生粋の“二刀流”であり、コント師が中心となっていた昨年の大会からもより冠通りの優勝者が出たと言えるかもしれない。
ただ、まだ2年目の大会ではあるが、こと滝音に関してはやっと日の目を見るのだという思いを抱いてしまう。漫才の実力者として上方漫才協会大賞 文芸部門賞やNHK上方漫才コンテスト 準優勝などを経験している、いわばネタ職人。テレビに出られるきっかけさえあればすぐにでもネタ番組に呼ばれる実力があり、その点でダブルインパクトというタイトルは一役買ってくれるだろう。
今大会で披露したネタについても滝音を端的に表す2本だった。1本目は漫才で、ツッコミのさすけのキラーワードをふんだんに活かした構成に。「カーネル3ダース」や「能コメント」などはうまいと唸りながら笑ってしまう得意の“ベイビーワード”で、字幕も入れば今の時代にSNSで流行りうる言葉たちだ。
一方のコントはボケとツッコミが入れ替わり、音を使ったわかりやすい構成に。それでも、「嘘つきすぎて死んでる」や「フィクションのハクション」などワードを捨てることなく入れており、滝音らしさは満載だった。
ファーストステージ1位、ファイナルステージ2位という評価も妥当で、ドンデコルテと競り合いながらの優勝に全く異論はない。
今後、彼らはどのように活躍していくのか。前述の通り、ネタ番組で活躍する姿を想像するのは容易いが、平場も非常に強いことは記しておきたい。
本大会でも平場での秋定は飄々とボケ続け、確固たる自分のスタイルを持っていることを見せつけた。自分を曲げないスタイルによって過去には裏方と揉めたこともあったが、今となっては同期の霜降り明星やマユリカにも認められる実力者として同世代の絡みで強みを発揮していくだろう。
とはいえ、隣にさすけがいるからこその滝音だ。優勝直後、さすけは「あっきー面白いんで使ってください」と呼びかけるほど、秋定を信頼している。そもそも相方をあだ名で呼ぶほどの仲の良さで、2人で喋っているときの安定感は絶大だ。
だからこそ、2人揃っての活躍が見たいし、当然番組側もよくわかっているはず。ネタ職人であり、平場でも強さを見せられる彼らはお笑い界で新たなニュースターになるのか。
滝音 プロフィール:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6397

〈ライブタイムズ編集部 / 文:まっつ〉※本記事は分析・考察を含むコラムです。