
18歳で母になり、3人の子どもを育てながら走り続けてきたシングルマザー・エマさんに、ライブタイムズのインタビューを実施。
配信歴は約9年。17LIVEではイベント1位を2度獲得し、PocochaでSランクに到達。現在はPalmuでもSランクとして活躍しながら、GAOO PLUS(ガオプラ)でマネージャー業務や後進の育成にも携わっている。
子どもが寝たあとの”ちょっとした暇つぶし”から始まった配信人生は、やがて「自分だけのステージ」へ。子どもの思春期や家庭の困難に何度もぶつかりながらも、配信を続けてきた彼女が語る、活躍の秘訣と大切にしてきたこと、そして「想いを次の世代へつなぎたい」という夢の理由とは。
現役ライバーはもちろん、これからライブ配信を始めたいと考えている人、子育てや仕事と両立しながら新しい一歩を踏み出したい人にとって、ヒントが詰まったインタビューだ。

エマ
配信アプリ:Palmu / SHOWROOM
所属事務所:GAOO PLUS
Palmu:Sランク
Palmu:2025年11月 マンスリーランキング8位
元Pococha:Sランク帯
ーー改めて、簡単な経歴や活動について教えてください。

出身は広島で、配信歴は8〜9年ほどになります。
職業はライバーとマネージャーをしており、マネージャーの教育にも携わっています。
仕事としては、これまでずっと接客業をやっており、前職は金融機関で営業をしていました。
ーー配信での主な実績をお伺いできますか?
実績としては、17LIVEでイベント1位を2回獲得したことがあり、PocochaではSランクまで到達しました。
PalmuでもSランクまで行き、2025年11月はマンスリー8位でした。
ーーライバーを始めたきっかけは?
私は子どもが3人いるシングルマザーなんですが、子どもが寝たあとの時間が少し暇だったんです。
そんなとき、友達とオンラインゲームをしていたら、X(旧Twitter)にスカウトのDMが届いたことがきっかけでした。
正直、不安しかなくて、最初はDMも無視しようと思っていました(笑)。
ただ、友達に「こんなの来たんだけど」と面白半分で話してみたら、ライバーという職業を知らなかった友達が、「え、すごいじゃん。ライバー向いてそうじゃない?」と反応してくれて、「ちょっとやってみるか」くらいの、本当に軽い気持ちで、興味本位から始めました。
当時はZoomもなくて、テレビ電話で担当者さんと面談していました。
「名刺見せてください」と伝えたり、「騙されてないか」と、かなり警戒心を強く持って面談していたのを覚えています。
私は18歳で1人目を産んで、2年後に2人目、その次の年に3人目を産み、18歳からずっと子育てと仕事だけの人生を歩んできました。
職場の人や保育園の先生以外と話すことがほとんどない生活だったんですが、配信では、1人の人間として向き合って話してくれるんですよね。
そこが最初、すごく楽しかったです。
しかも初月でお給料が5万円くらい出たんです。
子どものやりたいことってお金もかかるし、「これ、良さそうだな」って思いました。
楽しいし、それで収入にもなるなら、ということで、すぐにハマりました。
ーーライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったこと、やりがい

自分だけのステージで表現できる、というところがすごく楽しいなって思っています。
あと、ライバーって自ら選択して配信をつけているので本当に頑張ってる人しかいないんですよね。そこが会社員とは違うなって感じます。
会社員だと、愚痴を言っている人も多いと思うんですけど、ライバーは本当に頑張っている人たちの中で、切磋琢磨しながら、みんなが前向きに頑張っている環境なので、そこがすごくいいなと思っています。
やりがいとしては、リアルタイムでコミュニケーションが取れて、物事がどんどん進んでいくところですね。
本当に一瞬で感情が動いたり、見てくれている人の喜びをダイレクトに、しかもリアルタイムで受け取れるのは、この仕事ならではだと思っています。
それがすごく楽しいですし、やりがいだなって感じています。
ーー逆にライバーの難しさ、辛い部分、挫折した経験
最初の方は、リスナーさんとの距離感が取れてるつもりでも、難しい時もあって、「自分もすごく未熟だったな」と思うことはありました。
配信上で完結することならいいんですけど、それ以外のところでのコミュニケーションを求められたりすると、どんどん崩れていくものがあって、長い目で見た時に「これじゃもう続けられないな」って思いました。
自分がライバーを長くやっていきたいって思った時に、大事にしたいのは、トップで投げてくださる人ももちろん大事なんですけど、純粋に配信内でコミュニケーションが完結することだなって感じました。
ここ数年は、自分の環境的に子どもが大変だった時期があって、その時は「しんどいけど、配信をつけないといけない」っていう時期でもありました。
配信をつければ、楽しみに来てくれる人がいる。でも、自分が落ち込んでいる配信は誰も見たくないし、緊迫した家庭の雰囲気から「楽しむぞ」っていう気持ちに切り替えるのが、すごく辛い時期もありました。
ーーどう乗り越えましたか?
基本的にマイルールを決めていて、最低限やるべき家庭のことを終わらせていないと、配信はしないと決めています。
また、子どもが最優先だということは常に伝えているので、リスナーさんも理解してくださっていて。思春期で普通に家出してしまい、配信時間になっても配信どころじゃなく、捜索することもありました(笑)。
Pocochaの締め時間がある中で、「ごめん、ちょっと子ども探しに行ってくるけん。締め時間できんわ」そう言って街中を探しに行き、見つけて連れて帰ったこともあります。
そういう時期もあって、正直かなり辛かったですね。
やりたい気持ちはあるけれど、どう考えても優先順位は子どもです。
だから、できる時にやる。できない時はできない。それでいいと思っています。
ーー飛躍したきっかけやターニングポイントはあった?
最初のきっかけは、初めてイベントで1位を取れた時ですね。
当時は「自分は底辺ライバーだから」みたいな意識でやっていた部分が、どこかにあったと思います。でも、その時に17LIVEで1位という結果を出せたことは、自分の中ですごく大きくて。枠も盛り上がって、本当に良い経験でした。その後、もう一度1位を取ることができたのもあって、イベントが大きな転機になったと思います。
最近で言うと、体調を崩して2ヶ月ほど配信を休んでいた時期があったんですが、復帰後にGAOO PLUS内で映画のイベントがあって、その出演を目指してSHOWROOMにも挑戦しました。結果としてイベントには負けてしまったんですけど、ラジオ出演の機会をいただけて、SHOWROOMをきっかけに広島のラジオ番組にも出演することができました。
そこからまた少し盛り上がって、GAOO PLUSの表彰式では、PocochaとSHOWROOMの両方で2冠を取ることができました。それがきっかけで、次にPalmuを始めることになりました。
そしてPalmuの映画イベントで、以前負けたイベントのリベンジを果たして、今回はしっかり勝つことができたんです。そういう一連の流れを振り返ると、そこが今の自分にとって大きなターニングポイントだったなと思います。
ーー活躍し続けるために大事にしていることや努力していること

1番大事にしていることは、「自分が配信していて楽しい環境を、自分で作る」ということです。そのために、常にそういう空気感になるよう心がけています。枠作りには、かなりこだわっていると思いますね。
「去るもの追わず」で、本当に楽しく来てくれる人を大事にする。そうすると、自然とそういう人たちが残っていくんです。自分と合う人が残ってくれたり、「私はこういう配信がしたい」ということを大事にして、きちんと伝えるようにしています。
ーー モチベーションが下がるときはありますか?
配信ができなかったり、自分の思っている通りに配信ができない状態が続くと、やっぱりモチベーションが下がることはあります。イベントもたくさんありますが、どうしてもイベラスの日に配信ができないと、正直、最後まで戦えない中で出るのはリスナーさんに失礼だなと思って、参加できないこともあります。
自分のスケジュールとイベントのスケジュールが合わない時期が続いたり、リスナーさん側にも忙しい波があって、人が少なかったりコメントが少ない時は、少しモチベーションが下がることもありますね。中でも一番影響が大きいのは、やっぱり配信時間が取れない時です。
ーーどうやって持ち直しますか?
モチベーションを立て直す時は、リスナーさんに素直に「できないのが悔しい」という気持ちを伝えたりしますし、「今月は何時間配信をつけられるように頑張ろう」とか、「この月は配信を優先させてもらおうかな」といったように、次の新しい目標を見つけるようにしています。
ーーこれからライバーを始める人や、もっと活躍したいと思っているライバーにアドバイスするなら?
これからライバーを始める人に関しては、とにかく「やってみないと分からないこと」しかない世界だと思っています。まずは始めてみて、その中でいろいろ感じ取っていけばいいんじゃないかな、という気持ちですね。
今すでに活動していて、「うまくいっていないな」と感じていたり、「自分には応援してくれる人がいない」と思っている人がいるとしたら、それはまだ出会っていないだけ、という可能性もあると思っています。だから1番大事なのは、とにかく続けることだと思います。
「この人に出会うために、今まで配信を頑張ってきたのかな」と思える瞬間が、きっといつか来るんです。うまくいっていない時期があったとしても、そこで諦めずに、続けて頑張ってほしいなと思っています。
ーー所属事務所について教えてください!

GAOO PLUSは、本当にアットホームな事務所だと思っています。事務所イベントもすごく多いですし、最近はオフラインの交流会も増えていて、とにかく事務所の人と関わる機会が多いんですよね。せっかく所属しているなら、事務所の人間とたくさん関わってほしいなと思います。
事務所が提供している講習会や座談会、オフ会なども含めて、他の事務所にはない魅力がたくさんあるので、ぜひそういった場をもっともっと活用してもらえたら、ライバーとしての活動もより充実するんじゃないかなと思います。
それにGAOO PLUSは、本当に熱量が高い事務所で、他の事務所さんがなかなかやらないようなことにも、運営の方々が常に全力で取り組んでくださっています。寝る間も惜しんで動いてくださっているのを見ているので、「こういうことをやりたい」とか、「こんな企画があったらいい」という声も、もっと伝えていけばいいんじゃないかなと思っています。
一方で、フリーのライバーさんは、どうしても一人で抱え込んでしまって、結果的に潰れてしまう方が多い印象があります。私自身、これまで見てきた中でも、そういうケースは少なくありませんでした。
GAOO PLUSは、ちょっとした相談ができる窓口があったり、「誰かのために今月は頑張ろう」と思えるような関係性が自然と生まれる事務所だと思っています。
一人で悩んでいる方や、もっと飛躍したいけど、どこに行けばいいかわからないという方には、いろんなライバーさんがいて、現役ライバーからのアドバイスも受けられる環境が整っているGAOO PLUSは、とても合っているんじゃないかなと思います。
ぜひ、待っています。
ーー普段はどのような配信をしている?
普段は雑談をしたり、歌を歌ったり、替え歌や即興をやったりしています。
料理をしながら配信することもありますし、夜中にラーメンをすすっていることもあって、ちょっとした日常が垣間見えるような配信をしています。
枠に入ってもらうと、「親近感があるな」と感じてくれる方も多いみたいで、気負わず楽しんでもらえているのかなと思います。
ーー配信を続けている理由や配信にかける想い、原動力
やっぱり配信がすごく好き、というのが1番大きいです。
それに加えて、通ってくれている人たちが「ここが自分の居場所だよ」「エマちゃんの配信が居場所になっていて、楽しめているよ」と言ってくれることがあって、そういう言葉をもらえることが、私が配信を続けている大きな原動力になっています。
ーー普段応援してくれるファンやリスナーさんはどんな存在?好きなところは?

ノリが良くて、仲間思いの方が多いですね。そういうところが、私はすごく好きだなと思っています。
1人では配信はできないので、本当に枠を一緒に作り上げてくれる、大切な存在です。
ーー普段の1日のスケジュールは?
朝は7時半に子どもを起こして見送り、8時頃からもう一度寝ます。10時前に起きて、10時から仕事をスタート。夕方は子どもの用事を済ませて、ご飯を作って、夜は会議が入ることもあります。
それが終わってから、21時か22時頃に配信を始めて、深夜1時か2時まで配信します。
配信が終わったあとはお風呂に入って、仕事の返信や作業をしたり、お礼を書いたりして、だいたい3時頃に寝るという生活です。
ーー完全オフの日は何する?

土日は子どもがサッカーを習っているので、試合に行くことが多いですね。
あとは、子ども会の役員やサッカーの役員もやっているので、正直、完全にオフの日はほとんどありません。
この間、久しぶりに丸一日オフの日があったんですが、その日はもう疲れ果てて、一日中寝ていました(笑)。
ーー人生において大事にしていることや考え方、流儀などがあれば教えてください。
自分と関わるすべての人に、ほんの少しでもプラスになることがあったらいいなと思っています。
それを世界中の人ができたら、きっとハッピーな世界になるんじゃないかなと思うんです。
最近は、人を下げて自分をよく見せるような発信が目立つと感じることもあって。ニュースも含めて、もう少しポジティブな話題が増えて、みんなで明るくなれたらいいなと思っています。
ーー今後の展望や最終的な夢や目標があれば教えてください。
配信については、事務所の表彰式で、今年も「2冠は絶対に取りたい」という気持ちがあります。
最終的な夢や目標としては、ライブ配信はずっと続けられる職業ではないと思っていて、自分自身も一生続けられるとは考えていません。だからこそ、配信というものを、ひとりで悩んで閉じこもってしまっている人たちに、もっと活用してほしいという思いがありますし、自分が大切にしてきた想いや夢を、次の世代につないでいきたいという気持ちもあって、現在はマネージャーの仕事もしています。
私自身、子育ての大変さで何度もつまずいてきました。息子は自閉症スペクトラム症で、娘は思春期でした。これを1人で抱えているからこそ、苦しかった部分もあります。だからこそ、同じようなママさんたちに対して、私に何かできることはないかなと、ここ数年ずっと考えるようになりました。
今は、きれいな部分だけが見えやすくて、悩んでしまうママさんが多いと感じています。お母さんはいつもニコニコしていて、子育ても完璧にこなしているように見えて、「それに比べて自分はダメだ」と思ってしまう方も多いと思うんです。でも、決してそんなことはなくて、しんどい部分やブラックな感情も含めて、それを歌にしたり、明るい形で届けていきたいという思いがあります。
空き時間に気軽に見てもらえるような形で、主婦の方やママさん、パパさんたちに向けて発信していきたい。自分が経験してきたこと、自分だけでは分からなかったことも含めて、明るくシェアすることで、誰かの次の一歩につながるプラスになれたらいいなと思っています。
本当に、誰かにとっての「1番」になりたいという気持ちがあります。もちろん、イベントで1位を取れたら嬉しいですけど、上を見ればきりがないので、それよりも、誰かにとっての一番になれたら嬉しいなと思っています。
ーー参考にしているライバーや、憧れ・目標にしている配信者はいますか?
今は配信されていないんですが、ちぴさんとユキナさんという存在がいて、私のライバーとしての目標です。
ーーあなたにとって“ライブ配信”とはなんですか?
私にとってライブ配信は、もう青春そのものです。
青春時代がなかった私にとって、本当に「生きている実感」を与えてくれる場所であり、まさに青春そのものだと感じています。

ーーファン・リスナーさんに一言ください!
これからも思い出をいっぱい作って、一緒に楽しい時間をたくさん共有しましょう。

〈ライブタイムズ編集部〉