
国内最大級のライブ配信アプリ「Pococha」の年間最大級イベント『POCO LAND 2025』。12月に行われたCelebration PartyのGrandSeries Diamond クラシックルールで、頂点に立ったのは、お笑い芸人としても活動する人気トップライバー「クロヤナギコウジ」だった。
「POCO LAND 2024」モダンルール、「Pococha甲子園 2025」に続く3連覇。さらに、Pococha史上初となるモダン&クラシック両冠達成という快挙を成し遂げた。4年間イベントで勝てなかった男の逆転劇は、まだ終わっていない。
しかし、華やかな3連覇の裏側は、苦しみの連続だった。2つのタイトルを制覇したことで生まれた「やりきった感」、離れていくリスナー、揃わない足並み——。「今回は勝てないかもしれない」。そう思いながらのエントリーだった。
それでも、POCO LAND決勝の残り1時間。初めて「全員野球になった」と感じた瞬間が訪れる。3連覇の重圧の中で王者が見た景色、そしてその本音に迫る。

ーー簡単な経歴や普段のライブ配信スタイル、配信以外の活動について教えてください。
元々はアルバイトをしながらお笑いをやっていました。
コロナの緊急事態宣言で、仕事が全部なくなったタイミングで、ライブ配信を始めたのがきっかけです。
2020年から始めて、コロナで毎日暇だったこともあり、ほとんど休まず半年間続けました。
その間にS帯に上がりましたが、イベントで勝ったことはほとんどなく、2024年までの4年間は、目立った活躍はありませんでした。
ずっと負け癖がついていたので、正直、今こうして結果を残せていることが不思議な感覚です。
配信以外では、お笑いの舞台にもこっそり出演しています。直近では11月と12月にも出演しました。
また、Instagram、TikTok、YouTubeは2019年から継続して更新し続けています。
ーー年間最大級のイベント「POCO LAND 2025」。今回はどのような覚悟やテーマを持ってエントリーし、準備を進めてきましたか?
前回はモダンルールで優勝させていただいたんですが、クラシックルールには出たことがなかったんです。この2つを両方取った人がまだいなかったので、そこはかなり意識していました。
12月がPOCO LANDだったので、10月と11月はあえてイベントに出なかったんです。僕は基本的に、大きなイベントの前は数ヶ月イベントに出ないタイプなので、POCO LANDに向けて分母(応援してくれるリスナーさんの数)を増やさないといけないこの2ヶ月間の方が、正直かなりしんどかったですね。
イベントなしの状態で毎日配信を続けていたので、人は減りますし、さらにPococha甲子園で優勝していたこともあって、「やりきった感」が出てしまう難しさがありました。自分のモチベーションが下がっていたわけではないんですけど、通常配信でみんなを奮い立たせるような空気を作るのが難しくて、リスナーさんにも疲れが出ていたと思います。
外から見ていると、優勝や3連覇で華やかに見えると思うんですけど、イベント以外の期間は、実はかなり苦しかったですね。なので、「今回は勝てないかもしれないな」と思いながらエントリーしていました。
そもそも、モダンルールに初めて出場したのは、2年前の「GrandSeries」でした。その時は、入賞すらできなかったんです。その悔しさがずっと心に残っていて、そこからの1年間は「みんなで勝つ」、それだけを目標に走り続けました。
その結果、モダンルールとPococha甲子園を制覇できたんですけど、正直、2つ取ってしまうと足並みを揃えるのが一気に難しくなりました。次の目標の作り方が本当に苦しくて、「プレッシャーはないです」と言えたらかっこいいですけど、本音を言うと、「みんなが勝った瞬間、全員で”勝ったぞ”って喜べる状態なのか?」そこが一番不安でした。
実際、予選の5日間はまったく全員野球じゃなかったです。でも、POCO LAND決勝の24日、残り1時間くらいになって、初めて「全員野球になったな」と感じました。本当に最後の1時間だけでしたけど、あの時間があったのは嬉しかったですし、すごくホッとしました。
ーー 入賞が決まった瞬間、そして表彰のステージで見た「景色」はいかがでしたか?その時の率直な心境を教えてください。

予選では2位で負けたんです。やっぱり、負けることって結構大事だと思っていて、もし予選1位だったら、勝ててなかったかもしれないですよね。本当に、ふんどしを締め直す、という感覚でした。
皆さんそれぞれできる範囲がバラバラなので、同じ量や同じ形を求めることは不可能です。でも、手が止まっているか止まっていないかって、アイテムだけじゃなくて色んな動きで分かるんですよね。決勝ではその動きがちゃんと見えて、それが嬉しかったです。
だから、皆さんもほっとしたと思うんですけど、足並みが揃ったな、と思えた1時間でした。
ーーイベントを通じて得た体験・経験、リアルイベント当日の感情を教えてください。
ちょっと負けるかもな、って本当に思っていました。自分が2位か3位か4位かは分からないですけど、若い子がトロフィーを持っているのを見るのは嫌だな、と思っていたので、そこだけは絶対に負けたくないという気持ちで臨みました。
今回の会場は気合が入っているなという印象でした。モダンルールとクラシックルールで左右に分かれており、全体的に豪華で、ありがたい経験をさせていただきました。
ーー 激戦となった期間中、特に苦しかった場面や、逆に「これが勝因になった」と感じるターニングポイントはありましたか?
モダンルールとクラシックルールの違いは、リスナーさん一人一人の責任感の面で、クラシックルールの方が薄くなってしまうことです。
還元のバランスというか、クラシックルールだとどうしても他人任せになってしまう気がして、そこが自分には苦しかったですね。
「全員で進もう」という意識を、どう伝えれば理解してもらえるか、という部分が難しかったです。
ーー 今後のPocochaでの活動や、ライバーとして次に目指したい目標があれば教えてください。
最終的には、コアファンが2000人いる状態を目指しています。
ただ、Pocochaだけを頑張っていても、その2000人に到達するのは正直難しいと感じています。だからこそ今は、配信以外の活動も並行して行っています。
大きなイベントに出ると、一時的にファンが増えることはあります。
ただ、目標を達成してしまうと、どうしても離れていく人が出てくるので、そこが難しいですね。
あとは、LIVE TIMESさんのインタビュー動画をYouTubeで見てきてくれた方も結構います。
やっぱり、どんどんファンを増やしていこうと思ったら、ライブ配信だけでは難しいなと感じます。
ーー 長期間の戦いを支え続けてくれたリスナーさんやファミリーは、ご自身にとってどのような存在ですか?

僕にとってリスナーさんは、心臓のような存在です。リスナーさんがいなかったら、僕は動けません。
本当に頭が上がらないですね。「なんでそこまで気にかけてくれるんだろう」って思います。
特に同性のリスナーさんが多いので、尚更そう感じます。
異性なら応援してもらえる理由も分かるんですけど、同性のリスナーさんが、こんなおじさんを応援してくれてます。もちろん女性のリスナーさんもいますけど、それも含めて、本当にありがたいです。
ーー 一番心に残っている言葉やエピソードはありますか?
心に残っているエピソードは、やっぱり最後の1時間ですね。
リスナーさんと一緒に悔しがって、一緒に喜べた時間が、本当に印象に残っています。
ーー そもそもライブ配信を始めたきっかけは何でしたか?始めた当初の自分と、POCO LAND入賞を果たした今の自分で、一番変わった部分はどこだと思いますか?
当時は40歳で、売れてもない芸人が配信を始めたので、舐められたり馬鹿にされることも多かったですが、今は馬鹿にされる回数も減りましたね。S帯に上がるまで半年かかりましたけど、短いと言えば短いかもしれません。でも、やってること自体はあんまり変わってなくて、リスナーさんもほとんど一緒なんですよね。
一番変わったのは、「Pocochaで有名な方ですよね」と初見の方が来てくれるようになったことです。でも、まだちょっと恥ずかしいですね。
あと、知っていただける人数が増えたことも大きいです。動画も、Pocochaを始めた頃はフォロワーが400人くらいでした。今Pocochaをやってなかったら、SNSのフォロワーも何万人にはなっていなかったと思います。
始めた当初も今も、自信は特に変わっていません。変わったことと言えば、腰が悪くなったことくらいです(笑)。
ーー活躍するために、大事にしていることはありますか?
本当に、継続しないとチャンスはこないんです。やっぱり継続して、自分のフォームを崩さないことが大事ですね。
僕は、若い男の子や女の子のジャンルは競争率が高くて難しいと思っています。でも、僕のジャンル、「おじさん枠」は人口が少ないんですよね。
配信の中で大切なのは、嘘をつかないこと。自分を偽らないこと。そして、辞めないことだと思います。
ーー POCO LANDを通して、他のライバーさんとの交流はありましたか?またその方たちへのメッセージがあればお願いします。
ほとんどないです。僕、戦場で仲良く喋ってるのが未だに信じられないんですよね。喫煙所で話しかけられて「ありがとうございます」と返すくらいはありましたけど、運営さんに「1回乾杯しましょう」とコーラをいただいたくらいで、基本は孤独でした。女性や初対面の方が多いので、何を喋っていいかわからないんです。
ただ、Pocochaで頑張っている皆さんに直接お会いできて、たくさんパワーをもらいました。Pococha甲子園に出ていた方たちがどんどん強くなっていくのを見ると、正直かなり焦りますし、「なんで自分が優勝できたんだろう」と思うこともあります。それくらい、みなさん本当に強いなと感じています。
そんな方たちへのメッセージとしては、「お手柔らかにお願いします。」ですかね(笑)。
ーー 2026年10周年を迎えるPococha。POCO LAND 10周年祭 / Pococha甲子園2026への挑戦も含めて、これからの一年をどのように迎え、過ごしたいでしょうか?

大きなイベントは好きなので、また参加したいなとは思っています。正直な気持ちとしては、やっぱり出たいです。誰かが喧嘩を売ってくれたら燃える材料になるんですけどね(笑)。
ただ、1回優勝した人は応援されづらくなる部分もあるので、そのあたりは1年間かけて模索していこうと思います。何よりも、見てくれる人が1年間楽しめることが大事だと思っていて、イベントやメーターのことばかり言ってると、しんどくなると思うんです。いっぱい喋って楽しみつつ、自然にメーターが上がっているくらいが理想ですね。
初心に戻って、そんな気持ちでやれたらいいなと思っています。
ーー 最後に、共に戦ってくれたファン・リスナーさん、そしてこの記事を読んで初めてあなたを知った読者へ向けてメッセージをお願いします!
こんなおじさんに全てを割いて歩み寄っていただいて、本当に感謝しかないです。時間もお金も、恩返しをどうしたらいいかわからないですけど、お笑いで活躍することが恩返しになるのかなとも思っていますので、それまで見守っていただけたら嬉しいです。
葬式配信まで、ぜひ付き合ってください。
もし初めて見てくださった方がいたら、悪いようにはしません。まずは1度、来てほしいです。決して華やかな枠ではないので、1日だけで判断せず、何日かチャンスをいただけたら嬉しいです。

人気ライバー・クロヤナギコウジがPococha最大級イベントで3連覇達成【POCO LAND 2025 クラシック】
POCO LAND 9周年祭

「つながる想い。きらめく未来。」をテーマに、ライブ配信アプリ「Pococha」が9周年を記念して開催したアプリ内最大級のイベント。クラシック(純粋な応援の量で競争)とモダン(応援してくれるファンの数で競争)の2ルールで競われ、予選イベント「20Stars」を勝ち抜いたライバーがオフラインイベント「Celebration Party」に招待された。
開催期間:
ぽこチャレ ラウンド1:11/11〜11/20(参加任意)
ぽこチャレ ラウンド2:12/1〜12/9(参加任意)
20Stars:12/11〜12/17のうち5日間(各ステージにより異なる)
Celebration Party:12/24
特設ページ:https://pocoland.pococha.com/

〈ライブタイムズ編集部〉
