
毎日数万人のクリエイターがLIVE配信を行う国内最大のプラットフォーム「TikTokLIVE」。
その中で、2023年・2024年と2年連続で世界5位という圧倒的な結果を叩き出し続ける女性トップライバー・ユウベイビー。
彼女はなぜ、最前線に“居続ける”ことができるのか?
飾らない素顔、揺るぎないメンタル、そして独自の戦略――。
ライバーなら誰もが知りたい、トップを走り続けるためのヒントを独占インタビューで紐解きます!
Q1.ライバーを始めたきっかけは?
ライバーを始めたきっかけは、プライベートでかなり落ち込むことがあった時期でした。
そのとき、「暇な時間があると人はネガティブになっちゃうな」と思って、”何かを考える時間すらないくらい、忙しくしていたい”って思ったんです。
ちょうどそのタイミングで、「ライブ配信やってみませんか?」というDMが届いて。
すごく偶然だったんですけど、自然と「やってみようかな」と思えました。
最初は「誰かに相談したい」「人生のことを誰かと喋ってみたい」という気持ちが強くて。
知らない人と話してみたい、誰かと繋がりたい、そんな想いでスタートしました。
ーー初めて配信した配信アプリは?
初めて配信をしたのはBIGOLIVE(ビゴライブ)です。
そこから 17LIVE(イチナナ)→ TikTokLIVE へと活動の場を移し、現在は配信歴3年目になります。
ーー始める前の不安や期待はありましたか?
不安や期待は特になくて、ただ、自分の「暇な時間」を前向きなものに変えたかった。
そんなシンプルな理由から、私はライバーとしての一歩を踏み出しました。
Q2. ライバーの魅力や楽しさ、始めてよかったと思うこと、やりがいは?
ライバーとして活動して感じる一番の魅力は、やっぱりたくさんの人と出会えることですね。
自分が今まで関わったことのない業界の人や、全く違う人生を歩んでいる人とも、配信を通じて繋がることができる。
その出会いの広がりは、”ライブ配信ならでは”だと思います。
そして、楽しさややりがいはやっぱり、人から応援されること。
誰かにとって自分の存在が“元気”や“勇気”になれていると実感できた時、「やっててよかった」と思えます。
ーー配信を始めてから特に変わったことは?
ライブ配信を始めてから大きく変わったのは、自分自身の成長です。
中途半端な気持ちでは続けられない世界だからこそ、たくさんの人に応援してもらう中で、責任感も生まれました。
それが、結果的に自分を強くしてくれたし、「自分ってちゃんと成長できてるな」って思えるようになったのは、大きな変化です。
Q3. 逆にライバーとしての難しさや、辛い部分は?
ライバーとしての一番の難しさは、やっぱり“ずっと応援され続けること”だと思っています。
一時的に応援してもらうのは簡単かもしれないけど、継続して見てもらう、応援され続けるというのは本当に難しいです。
そして、もうひとつ難しいのは、自分の考えをたくさんの人に届けることですね。
ーー挫折した経験はありますか?
挫折を感じたことはありません。
その中でも一つ大事にしているのは、“人のせいにしないこと”です。
たとえ応援されなくなっても、人が来なくなっても、
それは「自分自身に原因がある」と受け止めるようにしています。
リスナーさんのせいにしたり、環境のせいにしたりしない。
そうやって向き合う姿勢があれば、“挫折”という感覚にはならないんですよね。
Q4. 飛躍のきっかけや、ターニングポイントはありましたか?
最初からある程度うまくいっていた方ではあるんですが、ターニングポイントはありました。
私がTikTokLIVEを始めた当初、女性ライバーといえば猫耳やコスプレなど“かわいい系”が主流だったんです。でも私は逆に、「可愛い系じゃなくて、かっこいい健康的な女性像を出していこう」と思っていて。というのも、それが私自身に一番しっくりきたからです。
そこから自分の“ブランド”を作るために、趣味のゴルフを活かした配信を始めました。
配信部屋にゴルフクラブを置いたり、練習風景を配信したり、まさに“スポーツ女子”としての個性を打ち出していきました。
もちろん、女性ライバーとしては“タイプじゃない”と思われることもありますが、
ゴルフやスポーツ好きの方には刺さるし、興味を持ってもらいやすくなりました。
見た目や声だけじゃなく、興味を引く“何か”を持つことが強みになると実感できた瞬間でした。
この“ゴルフ女子”というキャラが認知されるようになってから、同接も一気に伸びて。
ここが自分にとって、明確なターニングポイントになりました。
Q5. 活躍し続けるために意識していることや、努力していることは?
とにかくメンタルをぶらさないこと。もうこれがすべてと言ってもいいくらい。
生活習慣やルーティンはあまり気にしていなくて、「配信をつける=努力」とも思っていません。
それよりも、メンタルを自分で保ち続けることのほうが圧倒的に大事だと感じています。
ーーメンタルの保ち方は?
保ち方としては、“常に自分大好きでいること”。
自己肯定感を高く保つことを意識してます。
嫌なことがあっても寝てリセットして、次に切り替える。
ギフトが飛ばなかったり人が少なかったりしても、だらだら続けずにパッと切る。
そして「次!」と気持ちを切り替える。それが私のスタイルです。
Q6. ライブ配信を通じて、今後の目標や目指している姿があれば教えてください。
ライバーとしての今後の目標は、まずはやっぱり「もっとたくさんの人に見つけてもらうこと」です。認知を広げていくことが、今の自分にとって一番大きなテーマです。
ただ、それは配信の中だけにとどまりたくないという気持ちもあって。
ライバーとして活動を続けながら、配信外でも活躍できるような存在になっていきたいというのが、今の目標です。
具体的には、これまで自分がライバーとして結果を出してきた経験を活かして、
「これから頑張りたい」と思っている女性ライバーさんの指導やサポートをしていきたいと考えています。
TikTokは配信だけでなく、SNSとしても強い影響力があるし、今後はライブコマースや企業タイアップなど、“ライバーの可能性”がもっと広がっていくと思っているので、
そういった分野にもチャレンジしていきたいです。
たとえば、自分を通して商品を紹介したり、他のライバーさんを企業に提案したり。
ライバーの活動を支援する側にもまわっていけたらと思っています。
ーーライバー事務所を設立するのですか?
事務所を作る予定はなくて、あくまで個人として、今持っている自分の会社を通して、色々とやっていけたらいいなと思っています。
Q7.これからライバーを始める人にアドバイスをするなら?
これからライバーを始める人に伝えたいのは、今は本当に“戦国時代”のような状況だから、何か自分だけの強みを持つことが大事だということです。
たとえばスポーツでもいいし、「〇〇な人だな」って覚えてもらえるような配信を意識する。
まずはそこからだと思います。
あと、最初は”結果にこだわりすぎないこと”が大事です。
とにかく最初は人を集めることが大事で、でもそれって別に炎上とかじゃなくて、どうやって自分に興味持ってもらえるかということです。
結果を気にしすぎると、どうしても焦っちゃうし、そうなると配信って楽しくなくなる。
でも、やっぱり“楽しい”がないと、応援って生まれないと思っていて。
この人の配信見たら元気になる、癒される、って思ってもらえることが一番のスタートかなって思います。
だから、焦らないでほしいですね。
求めすぎると、結局長くは続かないので。
ーー「もっと活躍したい」と思っているライバーや、“くすぶっている”と感じているライバーにアドバイスするなら?
くすぶっていると感じながら今と同じスタイルを続けてたら、多分そのままくすぶり続けちゃうと思うんです。
だから、毎日何かしら新しいことにチャレンジしてみること。
自分の配信をしっかり分析して、「自分はどういう系統に近いのか」や「どんなところが強みか」となど、ちゃんと自己分析してみる。その上で、「これ変えてみようかな」「この時間帯じゃない方がいいかも」とか、思いきって動かしてみることが大事だと思います。
3ヶ月、半年、1年やってみて結果が出ないなら、そこは素直に変えていく。
それくらいの柔軟さと行動力が、やっぱり必要かなって思います。
Q8.TikTokLIVEについて教えてください!
TikTokLIVEの一番の魅力は、やっぱりユーザー数の多さだと思います。
ライブ配信の中でも、TikTokLIVEは明らかに一番盛り上がってるし、間違いなくチャンスがある場所です。
何もなかった私でも、ここでこれだけ結果を出すことができたので、
本当に誰にでも可能性がある場所だと思っています。
そして好きなところは、全体的に“キラキラしてる”ところです。
ライバーさんも、リスナーさんも、運営さんも、みんな「もっと良い配信をしたい」「もっと盛り上げたい」っていう向上心を持ってる人が多いのも、TikTokLIVEならではだと思います。
だからこそ、これからももっと伸びしろがあるプラットフォームだと感じています。
Q9. 配信に限らず、人生において大事にしている考え方やこだわりはありますか?
これは今でも自分の中で一番難しいなと思っている部分なんですが、
やっぱり「信念を曲げないこと」を大切にしています。
環境が変わったり、いろんな誘惑があったりすると、
どうしても人って少しずつ揺らいでしまうことがあると思うんです。
実業をやっていても、それは日々感じることで。
でもどんな状況でも、“初心を忘れないこと”と、
「これだけは絶対にやらない」と決めた自分なりの信念を持っていたいと思っています。
特に私は、“ダサいことはしたくない”という気持ちがすごく強くて、
そこにプライドを持って、自分の軸をぶらさずに生きていきたい。
どんな環境にいても、ちゃんと信念を持って進んでいきたい――それが、ずっと大事にしているスタンスです。
〈ライブタイムズ編集部〉