株式会社Epi Group代表のえぴろと、人気ライバーのfukkaruが共同主催した、ライバー限定の夏祭り「夏炎祭2026」が、9月21日(月・祝)に東京都内で開催された。当日は台風の影響で悪天候となったものの、所属事務所や活動ジャンルに関わらず、約300名のライバーが会場に集まった。
会場では、2026年7月に発生した熊本地震の被災地支援に向けたチャリティー募金も行われ、イベントの終盤に発表された募金額は75万2035円にのぼった。
本記事では、共同主催の2人に、イベントを終えての総括、開催の経緯、募金に込めた「ライバーの社会的地位向上」への想い、そして今後の展望を聞いた。

イベントの様子はこちら:https://livetimes.jp/testpage/64645/
台風の中でも「開催してよかった」。所属事務所に関わらず生まれた横のつながり

――夏炎祭を終えてのご感想と、全体の総括をお聞かせください。
特に大変だったことや、得られたことがあればあわせてお聞かせください。
えぴろ:まず率直に、本当に開催して良かったと思っています。
今回、所属事務所の垣根を越えて、本当にたくさんのライバーの皆さん、ゲストの皆さん、そして各事務所の代表者やスタッフの皆さんにご参加・ご協力いただきました。
これだけ多くの方が一つの場所に集まって、同じライブ配信業界に関わる人たち同士で交流できたこと自体に、大きな意味があったと思っています。
もちろん、これだけの規模なので、開催までの準備や調整は簡単ではありませんでした。
特に今回は共同主催という形で、僕たちだけではなく多くの方に準備や運営を支えていただきました。正直、皆さんの協力がなければ実現できなかったイベントだと思っています。
僕自身が一番得られたことは、「事務所や立場が違っても、業界を盛り上げたいという想いでこれだけ多くの人が集まれる」ということを実際に感じられたことです。
イベントを開催したこと自体ももちろんですが、こうして横のつながりが生まれたことも、夏炎祭を開催した大きな価値だったと思っています。

fukkaru:まずは、台風直撃という不運があったにもかかわらず、無事に開催することができて、本当によかったという気持ちが一番大きいです!
全国各地から来てくださり、飛行機が止まってしまったため、新幹線に切り替えてまで来てくださったクリエイターもおります。それだけの思いを持って来てくださったことに、本当に感謝しております!
大変だったことといえば、出演者や各チームとの調整、当日の進行、企画のブラッシュアップ、安全面など、考えなければいけないことが非常に多く、最後まで試行錯誤の連続でした。
ライバーというのは忙しく、特に今回協力してくれたTOPライバーともなれば、配信外でも多くの仕事をしているので、日々のチーム調整や更新される内容の共有、伝達も大変でした(笑)。
MCが○×ゲームの答えを、わざと全部先に言ってしまうというエンタメもあり、1時間以上巻いてしまう事態になりましたが、進行台本にはない企画をいくつも急遽入れ、最後の最後まで盛り上げられたのは、さすがTOPライバーだなと思いました!
安全面に関しても、TikTokを通じて知り合った方が、空港警備なども手掛けている会社の会長をされており、その方の会社に警備をお任せすることができたので、安心して最後まで安全に終えることができました。
実際に会場で、たくさんのライバーがリアルにつながり、楽しそうにしている姿を見た時に、「開催してよかった」と心から思いました!
また、とても試行錯誤した「配信を通してリスナーに分かりやすく届ける」という部分もうまくでき、ほっとしております。
私の長所は「友達が多い」というところなのですが、今回は本当にすべての場面で仲間たちに助けられ、人が人を呼び、これだけ大きな波にすることができました!
今回得られた一番大きなものは、ライブ配信という世界には、まだまだ可能性があるという実感です。
「ライバーが200〜300人集まって、一つの企画をする」
これは今まで、なかなかなかったことなのではないでしょうか。
夏炎祭は、ライブ配信業界が次のステージへ進んでいくための、一つのきっかけになったのではないかと思っております。
振り返ると、えぴろさん、イベントを構築してくれた方、映像、音響関係の方、警備の方、受付などのスタッフ全てがTikTokで知り合った方々で構成されています!ライブ配信をしていなければ出会うことのない仲間達で、これだけ大きなことを実現できたこと、改めて感謝しております。

ゲームをしながらの世間話から始まった。「当時できなかったこと」を裏方の立場で形に
――開催に至った経緯や背景を教えてください。
えぴろ:一番大きな理由は、僕自身がライブ配信業界をもっと盛り上げたいと思っているからです。
僕自身、数年前まではライバーとして活動していました。
当時は今ほどライブ配信が一般的ではなくて、「ライブ配信を仕事にしている」と言うと、周りから変人みたいに見られることもあるような時代でした。
今ではかなり認知されるようになりましたが、僕はまだまだこれからだと思っています。
ライバーの皆さんが活躍できる場所をもっと増やしたいですし、「ライブ配信をやっていて良かった」「自分の職業はライバーです」と、自信と誇りを持って胸を張って言えるような未来を作りたいと思っています。
僕がライバーとして活動していた当時も、「こんなことができたらいいな」と思っていたことはたくさんありました。
ただ、当時の自分の立場や実力では実現できなかったこともたくさんありました。
今は裏方という立場になって、当時できなかったことを少しずつ形にできるようになってきました。
その一つとして、所属の有無や所属事務所の垣根を越えて、純粋にライブ配信業界全体を盛り上げられる場所を作りたいと思ったことが、夏炎祭を開催した背景です。
fukkaru:開催に至った経緯は、えぴろさんとゲームをしながら、「何か業界を盛り上げられる、おもろいことしたいよね」と話していたことです。
最初は、そんな些細な世間話から始まったイベントなのです(笑)。
「ライバーのみ」で集めた募金を地上波へ。職業としての認知を広げるために

――今回のイベントには、ライブ配信業界を盛り上げるとともに、募金活動を実施し、その取り組みをテレビ局に持ち込んで発信することで、ライバーの社会的地位を高めるという狙いもあったかと思います。
実際に開催してみて、その点を振り返っていかがでしょうか?
えぴろ:今回、単純にライバーが集まって楽しむイベントだけにはしたくないという想いがありました。
ライブ配信業界を盛り上げていくことはもちろんですが、ライバーの皆さんが持っている発信力や影響力を、社会にとってプラスになることにもつなげていきたいと考え、募金活動も実施しました。
僕は、ライバーの社会的地位を高めていくためには、まず世の中に「ライバー」という存在をもっと知ってもらうことが必要だと思っています。
そして、単に配信をしている人としてだけではなく、これだけ多くの人を動かす力があったり、社会に対して良い影響を与えられたりする存在だということも知ってもらいたいです。
今回の取り組みについても、イベントの中だけで完結させるのではなく、テレビ局をはじめとしたメディアにも届けていくことで、普段ライブ配信に触れていない方々にも知っていただくきっかけを作りたいと思っています。
もちろん、一度のイベントや募金活動だけでライバーの社会的地位が変わるとは思っていません。
こうした活動を一つひとつ積み重ねていくことが、最終的にライバーという職業への見られ方を変えていくことにつながると思っています。

fukkaru:夏炎祭は単純に「面白いことをやろう」というだけではなく、ライブ配信業界をもっと盛り上げたいという、えぴろさんの思い。そして、職業としての「ライバー」の社会的地位を向上させたいという私の思い。その二つが合致して生まれたイベントでもあります。
私がライバー事務所を立ち上げた理由の一つにも、【ライバーの社会的地位向上】があります。
私はライバー事業とは別の業種の会社も経営しているのですが、そこで、子どもを保育園に預けられないため、「働きたいけど働けない」という多くのシングルマザーを見てきました。
ライバーという職業は、子どもを家で見ながら配信することができ、急に子どもが熱を出した時にも対応できる仕事なので、とてもシングルマザーに適した働き方だと思っています。
しかし、いまだに保育園や幼稚園などの職業欄に「ライバー」と書けなかったり、世間に「ライバーをしていることを知られたくない」と感じている方もいる職業です。
こんなに素晴らしい仕事なのに、です。
そこで今回、【ライバーのみ】で熊本復興支援の募金を集め、その活動や取り組みをテレビ局にも届け、実際に会場で行われた活動を地上波などで発信することができれば、いまだライバーという存在を知らない多くの層にも、この職業を正しい形で認知してもらえるのではないかと思い、開催いたしました。
もっと言ってしまえば、昔は「ただの遊び」と思われることもあったYouTuberが、今では子どもたちの将来の夢として書かれるようになっています。
それと同じように、「将来、ライバーになりたい!」と、子どもたちが将来の夢として書いてくれるような、憧れられる職業にしたいです!
部活、仕事、趣味など、世の中の多くのことには、実際に体験してみないと分からない感動や思いがあると思います。
実際に夏炎祭を開催して、私自身も多くの感動や喜び、そして可能性を感じました!
やはり、ライバーは感動を共有・共感できる素晴らしい仕事です。
夏炎祭のような活動をこれからもっと発信していくことで、ライバーの社会的地位向上につながっていくと確信しました!

求人サイトの職種一覧に「ライバー」を。今回はゴールではなくスタート
――事務所の垣根を越えて200〜300人が一堂に会するイベントは、これまでになかったと思います。
今後もこのような取り組みを続けていかれるのでしょうか?
今後の展望も含めて教えてください。
えぴろ:今後も、事務所の垣根を越えて業界全体を盛り上げる取り組みは続けていきたいと思っています。
僕が目指しているのは、一つの会社や事務所だけが大きくなることではなく、ライブ配信という業界そのものがもっと一般化していくことです。
そのためには僕一人の力だけでは絶対に実現できません。
実際に配信をしているライバーの皆さんはもちろん、その活動を支えている事務所やスタッフの皆さん、応援してくださるリスナーの皆さんなど、この業界に関わる一人ひとりの力が必要だと思っています。
僕には、ライブ配信業界に対して実現したいビジョンがあり、その実現に向けてさまざまな目標を掲げています。
その中でも、一つの分かりやすい目標としているのが、いつか求人サイトや転職サイトの「職種一覧」の中に、「ライバー」というカテゴリーが当たり前に存在する状態を作ることです。
営業、エンジニア、美容師などと同じように、「ライバー」が一つの職業として当たり前に認知される。
そこまでライブ配信という仕事を一般化して、ライバーという職業の価値や地位をもっと高めていきたいと思っています。
夏炎祭のようなイベントも、その未来を実現するための一つの取り組みだと思っています。
僕自身も、その未来を実現するために、自分の時間をこの業界に全力で注いでいきたいと思っています。
fukkaru:今回の夏炎祭を開催してみて、「続ける意味のある取り組みだ」と強く感じました。
ライブ配信の世界は、どうしてもそれぞれの配信枠や事務所の中だけで完結しやすい部分があります。
だからこそ、こうしたリアルイベントを通して、その様子をライブ配信という形で世の中へ発信していくことに大きな意味があると思っています!
今回がゴールではなく、むしろスタートだと思っています。
夏炎祭をきっかけに、事務所や立場の垣根を越えて協力する文化を少しずつ作り、ライブ配信業界そのものをもっと大きく、社会からも認められる業界にしていきたいと思っています。
今回、私ではできない部分の多くを、Epi Groupさんに協力していただきました。
今後も共に、もっと大きな「人の波」を起こせるような企画やイベントをしていきたいと思います!
いくつになっても、縁を大事に、仲間を大切に。
そして「楽しい」を形に変えられるような大人でありたいです!(笑)
イベントの様子はこちら:https://livetimes.jp/testpage/64645/
プロフィール
えぴろ
株式会社Epi Group(エピグループ)代表取締役。近畿大学経営学部へ進学後、ライブ配信と出会いライバーとして活動を開始。ライブ配信アプリ「Pococha」で最高ランク・男子日本1位を獲得した。その経験をもとに同社を設立し、インフルエンサー・ライバーのマネジメント事業を創業。同社は日本一のTikTok LIVE事務所として表彰され、所属クリエイターは2万名にのぼる。2024年以降、日本および世界1位のギフト獲得実績を継続しており、TikTok LIVE「Community FEST 2026」世界大会で1位、「TikTok LIVE Global Summit 2026」(バンコク)では日本代表として登壇し4部門を受賞した。このほか「令和の虎」での虎としての活動や「KANSAI COLLECTION」へのスポンサー参画など、ライブ配信業界の内外で活動の幅を広げている。
株式会社Epi Group 公式サイト:https://epi-group.ne.jp/
TikTok:@epi_sama
fukkaru
人気ライバー。TikTok LIVEに特化したライバー事務所の代表も務める。ライバー事業とは別の業種の会社も経営している。
TikTok:@fukkaru_2022
◆『夏炎祭2026』開催概要
開催日:2026年9月21日(月・祝)
時間:15時〜20時
会場:東京都内
来場者:約300名
主催:えぴろ(株式会社Epi Group代表)、fukkaru(人気ライバー)による共同主催
主な企画:屋台バトル、○×クイズほか
チャリティー:2026年7月に発生した熊本地震の被災地支援に向けた募金
〈ライブタイムズ編集部〉