ライブ配信アプリPocochaで活動する人気ライバーで、アーティストのそらまめ、優里叶、吉良こまりが、11月24日(月)、渋谷SESRO miniで開催されたNICO LIVE FES 2025 in TOKYOに出演した。同ステージには人気アーティストの天才凡人、ROYALcomfort、Rake、シクラメンらも出演している。

高い歌唱力と”ライバーならでは”のトーク力で会場を魅了
出演ライバーのトップバッターを務めた吉良こまりは、アニソン歌手を目指す実力派ライバー。「Glitter」「アステリズム」の2曲を披露し、その力強い歌声と高い歌唱力で、観客を巻き込む熱いステージングを展開。会場を一気に一体感で包み込んだ。

続いて登場した優里叶(ぽんゆり)は、「Capriccio」「横顔」の2曲を披露。Pocochaでの活動を経て音楽事務所に所属し、アーティストとしての道を歩み始めた彼女は、伸びやかで透明感のある歌声で観客を引き込んだ。

トリを務めたそらまめは、「ナミダカレテモ」「あなたへの」「本気で何が悪い!」の3曲を披露。芯のある力強い歌声と情熱のこもったパフォーマンスで、聴く者の感情を揺さぶるステージを展開した。

3名は歌唱の合間のMCでも、普段の配信で培ったトーク力を発揮し、観客とのコミュニケーションを取りながらステージを進行。歌とトークの両面でイベントを盛り上げた。
フィナーレは出演者全員で『100万回の「I love you」』を熱唱
イベントの最後には、出演者全員がステージに登場するスペシャルセッションが行われた。 Rakeの名曲『100万回の「I love you」』を、天才凡人やシクラメンといったメジャーアーティストと共に、そらまめ、優里叶、吉良こまりの3名も声を合わせて熱唱 。 ジャンルや活動の場の垣根を超え、出演者と観客が一つになって音楽を楽しむ光景は、まさに「NICO LIVE FES」の醍醐味。ライバーとしての枠を超え、一人のアーティストとしてステージに立つ彼女たちの姿は、確かな実力と可能性を感じさせるものだった。

出演ライバーインタビュー
◾️そらまめ

――NICO LIVE FESのステージを終えた率直な感想をお聞かせください。
これまでも「Music Pococha Live!!」などPocochaの音楽イベントには出演させていただいていますが、今回は一つ飛び抜けたイベントだったと感じています。音楽活動に専念されているアーティストの方々とご一緒できる貴重な機会で、圧倒される部分もありましたが、同時に「もっと上に行ける」という学びや目標も得られ、とても刺激になりました。 「私なんて…」と萎縮してしまいそうな場面でも、共演者のみなさんが私を認めてくださったことが嬉しかったです。「また一緒にやりたい」と思っていただけるように、私ももっと頑張りたいですし、そう思ってもらえる存在になりたいです。
――Pocochaアプリ内のイベントに参加した理由、きっかけは?
正直なところ、主催者の方に紹介・推薦していただいたことが嬉しくて参加を決めました。また、運営の方の「音楽を本気で目指す人のためのイベントにしたい」という熱意を感じ、このイベントを通してPocochaを広く知ってもらうきっかけになればとも思いました。 ライバーという職業にも誇りを持っていますし、ライバーの地位向上にも繋がれば嬉しいですね。自分にとっても大きなチャンスだと捉えて参加しました。
――出演が決定してから、このステージにかけた想いや、準備してきたことはありますか?
ボイストレーニングの回数を増やし、練習量を圧倒的に増やしました。歌の良し悪しは好みもありますし、上には上がいます。魅力的なアーティストの方々の前で、自分の良さをどう出すか。パフォーマンスも歌唱も、配信の中で「こうしたらリスナーさんは喜んでくれるんだ」と試行錯誤しながら、自分の良さが最大限に出るように工夫しました。
ーー現時点の課題意識はありますか?
毎回思うことですが、『もっと歌えたな』とか『もっと盛り上げられたな』とか……。やっぱり生ライブは教科書通りにはいかないので、その場でお客さんのテンションを上げてもらう必要があり、そこが難しかったですね。もう少し『ジャンプ!』と言えばよかったな、といった反省点はあります。
――Pocochaを知らない方もいらっしゃる中でのステージでしたが、会場の反応や、実際に歌ってみての手応えはいかがでしたか?
Pocochaを知らない方からすると、『誰?』となってしまう状況だったと思います。でも、音楽好きに悪い人はいないですね(笑)。その場その場で、みなさんが温かく盛り上げてくれました。 次回は、飛び跳ねながら、息を切らさずに歌いたいです(笑)。ボイトレの先生からも『次のミッション見つかったね』と言われました。『おい!』と煽っているだけで、歌っていない時もあったので(笑)
普段のライブは結構プレッシャーを感じているんですが、今回はすごいアーティストの方々もいるので、逆にふらっとやれました。責任転嫁じゃないですけど(笑)。
課題というよりは、周りに圧倒されすぎて、『ほんまにちっぽけだな』と感じました。

――次に挑戦したいことや、今後の目標をお聞かせください。
ライバー同士で深く話すことはあまりないんですが、ありがたいことに名前を知っていただいていることはあるみたいで。リスナーさんからは『歌枠のレジェンド』なんて言っていただけることもあります。 もちろん嬉しいんですが、本人の私からすると『喉も弱いし、もっと上手い人はたくさんいるのに……』と思ってしまうんです。だからこそ、その『レジェンド』という言葉に恥じないくらい、アーティストとしてもライバーとしても努力し続けたいですね。
高い目標としては『億(ポイント)を取りたい』という思いもありますが、何より『長く続けること』がリスナーさんへの一番の恩返しだと思っています。 プロフィールイベントなども嬉しいですが、音楽イベントはリスナーさんと直接会える場所を提供できます。いただいた応援を『形』にしてお返しすることが大事だと思っているので。私という存在を愛してくれているみなさんのために、歌を届けられる場所を提供し続けたいです。
今ある15曲のオリジナル曲が、みなさんの『今の思い出』になるのは素晴らしいことだと思います。でも、私が活動をやめてしまったら、その曲や場所も色褪せてしまうかもしれない。 形にしてもらったものを色褪せないようにするのが、私の役目だと思っています。そのために、私はこれからも配信ボタンを押し続けていたいです。
リスナーさんは、マンスリーランキングの順位や数字そのものよりも、そこに向かって一緒に走っている『過程』を楽しんでくれているんだと思います。結果がついてくるのは、私の熱い気持ちが伝わっているからだと信じて、これからも走り続けます。

――日頃応援してくれるファンにメッセージをお願いします。
愛している。(いつも感謝の気持ちと共に、締めで伝えている言葉です)
――読者にメッセージをお願いします。
ライブ配信は、自分の人生も変える場所だし、人の人生も変える場所だと思っています。ライバーをするなら『その覚悟を持ってこいよ(笑)』……とまでは言いませんが、気軽に始められる一方で、ポジションが高くなったり、応援してくれる人が増えるほど、責任も比例して増えていきます。でも、そこには夢がある場所です。 夢で終わるのか、叶うのかは自分次第ですが、高い目標を持っている人にはぜひ挑戦してほしいですね。
歌に関して言えば、私もそうでしたが、路上ライブでは誰も足を止めてくれないこともあります。でも配信アプリなら、嫌でも人がいる場所で歌えます。お金に繋がるか、スキルに繋がるかは人それぞれですが、『人がいる』ことだけは漏れなく付いてくるので、まるで『まかない付きのバイト』みたいですよね(笑)。 そこで応援してもらえたり、歌を含めた配信で収益を得られたりすることは、自分の自己肯定感にも繋がりますし、大きなアイテムをいただければ、より自信になります。
私にとっては、Pocochaと出会えたこと自体が『夢の場所』でした。 例えるなら、ディズニーランドに入園するようなものです。入ってすぐに『ガチャッ』と扉を閉めてしまう子もいれば、その中で思い切り楽しむ子もいる。もちろん、毎日同じパレードをするわけにはいかないので、楽しんでもらうための努力は必要ですけどね。
ライブ配信を知らないままでいるのは勿体無いと思います。ぜひ一度、その世界に触れてみてほしいです。
◾️優里叶

——NICO LIVE FESのステージを終えた率直な感想をお聞かせください。
楽しかったです。お客さんもノリの良い方ばかりだったので、とても歌いやすかったですね。こういう企画自体、夢に向かうライバーにとってはとても嬉しいものだと思います
――Pocochaアプリ内のイベントに参加した理由、きっかけは?
プロや有名アーティストの方がいるライブに出ることで、自分の歌を音楽が好きな方に聴いていただけると思い参加しました。
——出演が決定してから、このステージにかけた想いや、準備してきたことはありますか?
Pocochaを通じて音楽アーティストとしての道を歩み始めました。音楽事務所にも所属して、新曲も作ったのでそれを歌いたかったんです。新曲を歌うための練習も含めて準備を重ねました。プロデューサーに聴いていただいて指導を受けたり、パフォーマンスについてもフィードバックをいただきながら改善していきました。

——次に挑戦したいことや、今後の目標をお聞かせください。
アルバムを出すことです。7曲を予定していて、テーマはまだ考え中ですが、聴いた方が共感して、辛い時も救われたり前向きになれるようなアルバムにしていきたいです。また、作詞活動にも挑戦していきたいと思っています。
——日頃応援してくれるファンにメッセージをお願いします。
今、配信ができていない状況の中でも、ずっと応援してくださるリスナーさんがいます。私の歌が好きで聴いてくださる方がいるということは、本当に幸せなことです。これからも応援していただけると嬉しいです

——読者にメッセージをお願いします。
最初は配信者としてやってきましたが、ライブ配信を飛び越えて、大きなテレビの世界に飛び込んでいくこともできます。その一歩目がライブ配信だと思います
◾️吉良こまり

——NICO LIVE FESのステージを終えた率直な感想をお聞かせください。
楽しかったです。普段は専業ライバーなので引きこもりで、配信の中で歌を歌っていますが、ステージの前でお客さんがリアルで楽しんでくださるのは貴重な機会だと思いました。
——Pocochaアプリ内のイベントに参加した理由、きっかけは?
当時S6を目指している途中でした。最終的な目標は『アニソンを歌う』ということだったので、この夢を叶えるために音楽イベントに積極的に出ていこうと思いました。オリジナル曲を取ったばかりだったので、歌える機会があるんだと思って、S6に上がるまでのストーリーとして取り組みたいと思いました。
——出演が決定してから、このステージにかけた想いや、準備してきたことはありますか?
もともと自分でワンマンライブを小規模にやってみたのですが、リスナーさんが3人しか来なかったんです。いつか1人、2人でも増やしたいという思いがありました。今回は私のリスナーさん以外の方も来る、たくさんの方に聴いていただける機会です。少しでも興味を持っていただけるように、キャラクターとして印象に残す方法を考えました。『アニソン歌手を目指しています』と伝えて、衣装もそれを想起させるものにしました。所属事務所321のライブに出る前に初めてボイストレーニングに挑戦して、低い声が出るようになりました。ほんの少しだけですが(笑)。『なんで今まで通ってこなかったの』とみんなに言われました(笑)。

——次に挑戦したいことや、今後の目標をお聞かせください。
一番はアニソン歌手になることです。ライバーは一生はできないと思っています。やめた時にも思い出してもらえるように、『吉良こまりがいたんだよ』と思い出してもらえるくらい、忘れられないライバーになりたいです
——日頃応援してくれるファンにメッセージをお願いします。
ありがとう以外にありますかね。マンスリー1位をいつかは目指しています。ずっと挑戦しているライバーなので、見ているところが高いですが、それでも一緒に走って良かったなと思っていただけるように、私も努力しますし、後悔させないようにします。これからもよろしくお願いします(笑)

——読者にメッセージをお願いします。
ライブ配信をして、本当に人生が変わりました。きっかけは人それぞれだと思いますが、私の場合は歌をやりたくて、いろいろと挫折して、そんな時に配信を知りました。諦められない夢がある方に、ぜひ挑戦してほしいです。私は変わりました。歌やアートって、聴いてくれる人がいないと価値がないと思うんです。こんな私でも、歌を聴きたいと言ってくださる方に出会えました。求められる場所が見つかりました。『私なんて』と思うアーティストの方もいるかもしれませんが、配信だと居場所ができます。もちろん自分次第だと思いますが。
NICO LIVE FES VOL.02 2025 TOKYO
主催:NICO LIVE
日時:2025年11月24日(月・祝)16:00〜
会場:渋谷DESEO mini
制作:NICO DESIGN
協賛:POCORECORDS
公式サイト:https://www.nico-design.co.jp/
出演者一覧
【POCORECORDS】
吉良こまり、優里叶(ぽんゆり)、そらまめ
【ARTIST】
Rake、ROYALcomfort、シクラメン、天才凡人、しー坊、大場悠平
〈ライブタイムズ編集部〉