国内3,300万人以上が利用するショートムービープラットフォーム「TikTok」。そのLIVE配信サービス「TikTok LIVE」において、日間・殿堂(週間)ランキング1位を獲得したトップライバー・ひよに独占インタビューを実施した。
彼女は、約20,000人のライバーが所属する大手事務所「カーブアウト」の年間ランキング1位(TikTok部門)、さらには世界のLIVEクリエイターと競い合うアプリ内イベント「Last one standing」では日本代表として5位入賞を果たすなど、今注目すべきライバーの一人だ。
芸能経験ゼロ、配信未経験──。そんな“普通の女の子”が、なぜTikTok LIVEのトップに駆け上がることができたのか。知られざる苦悩、飛躍のきっかけ、そして「たまたまじゃない」という言葉に込めた、ファンへの感謝の想い。その“軌跡”に迫る。
ーーライブ配信を始めたきっかけは?
始めたきっかけは、ライバーをしていた知人の紹介です。話は聞いていたものの「自分には向いていない」と思い、半年ほど断っていました。でも、当時の仕事で限界を感じたときに、「誰かと話してみたい」という思いから、趣味感覚で配信を始めたんです。
ーー始める前に不安や期待していたことはありますか?
正直、始める前は不安しかなかったです。配信=歌って踊って、派手な衣装や媚びる感じ……そんなイメージが強くて。「本当に自分にできるの?」って。でも同時に、「自分ってどこまで評価される存在なんだろう」という期待もありました。
ーーライバーをやっていて楽しいこと・魅力だと感じることは?
ライブの世界は、想像と全然違いました。やってみて分かったのは、配信は“自分次第”。どこまでも自由で、目標も、スタイルも、自分で選べる。そして、愛を感じられる瞬間があるんです。優しくて面白いリスナーさんと出会えたり、自分の存在が誰かの「日常」に溶け込んで、笑顔を届けられる。そんな実感があると、自分の価値を強く感じられます。
そして、「自分らしくいても愛されるんだ」と思えるようになりました。楽しいと感じる日が増えたのも、ライバーになってからです。
ーー逆に、大変だったこと・辛かったことはありますか?
芸能活動の経験もなく、配信アプリも未経験。まっさらな状態で始めた私は、最初とにかく落ち込みました。リスナーさんが離れるたびに、「自分の何が悪かったんだろう」と悩み、トップライバーとの差を感じて苦しかったです。
1年前は、常連リスナーが2人。スコアも2〜3桁が当たり前。でもそこで「プライドを捨ててやろう」と決めて、毎日10時間以上配信を継続しました。少しずつ応援してくれる人が増え、結果がついてきたんです。
伸びない時ほど、分析・努力・相談。誰かに頼るのも大事だと感じました。
ーー 飛躍のきっかけになった出来事やターニングポイントは何でしたか?
リスナーさんが減って悩んでいたとき、モデレーターさんから、トップライバーとの配信の違いを教えてもらいました。それをきっかけに、自分を作るのをやめ、“素の自分”で勝負するようになったのが大きな転機でした。
ーー活躍を続けるために、普段どんなことを意識したり努力したりしていますか?
とにかく“毎日配信”を欠かさないこと。来てくれるリスナーさんに楽しい時間を届けたい。そのためには、自分がまず元気でいなきゃいけないと思っています。
ーーモチベーションが下がったとき、どうやって回復していますか?
落ち込んだときは、マッサージやランチなどで気分転換したり、とりあえず無心で配信をつけて、自然と戻るのを待つようにしています。
ーー今後、ライバーとして挑戦したいことや目標を教えてください。
日間ランキング1位、殿堂(週間)ランキング1位という夢を叶えさせてもらったので、次は「盾イベント(TikTokLIVEの代表的なイベント「TikTok LIVE Ranking」の通称)」と「All Stars(年間を通して最も活躍したLIVEクリエイターが表彰される祭典)」への挑戦です。
もっともっと多くの人に知ってもらい、愛されるトップライバーになることが目標です!
ーーこれからライバーを始める人にアドバイスをお願いします!
分からないことだらけだと思います。でも、いろんなライバーを見て勉強しながら「自分らしさ」を貫けば、必ず応援してくれる仲間ができます!
ーー「もっと活躍したい」と思っているライバーさんへのアドバイスもあればぜひ!
自分より上のライバーの配信を研究して、配信内容の“差”をしっかり分析すること。昨日よりも「1ミリでも良い配信」を目指す。この積み重ねが大切だと思います。
ーー今回 TikTok LIVE にて日間1位、殿堂1位という快挙を成し遂げられたと思いますが、今どんな心境ですか?
正直、今でも信じられない気持ちです。でもこれは「たまたま」じゃない。これまで出会ったリスナーさん一人ひとりが繋いできてくれたご縁があったからこその結果。本当に、心から感謝しています。私にとって、人生の宝物です。
ーー今応援してくれたリスナーさんに何を伝えたいですか?
「ありがとう」の気持ちは毎日感じています。これからも、皆さんに誇ってもらえるようなライバーでいられるよう努力を続けます。どうか、これからも見守ってください!
〈ライブタイムズ編集部〉