
全イベント対象、プライズ総額1億円相当、優勝賞金1000万円──。2025年、ライブ配信アプリ「17LIVE」が新たにスタートさせた年間大型イベント「ライブ配信グランプリ 2025」。その記念すべき「1st Season」で、見事1位の栄冠を手にした人気ライバー・き-ぽんに、独占インタビューを実施した。
配信歴8年目を迎える彼女は、なぜ今、この新たな挑戦に踏み出したのか。
「私なんてできない」とマイナス思考だった過去、リスナー1人から始まった苦悩の日々。それでも、「何もないまま終わるより、何かをやり遂げて終わりたい」──。その想いを胸に、彼女は17LIVEという“夢を与えてくれた場所”で、新たな挑戦を決意した。
しかし、彼女が見据えるのは、個人の勝利だけではない。「自分だけが良ければ良いとは思えない。イベント全体を盛り上げたい」。自らを常に「挑戦者」と語る彼女の“謙虚と覚悟”、その真意に迫る。
まずは自己紹介をお願いします!
17LIVEで配信しているチョコレートが大好きなき-ぽんです。
所属事務所はKey Stoneで、配信歴は7年を超え、今年で8年目になります。
雑談をメインに、歌やVS(対戦機能)などマルチなスタイルで配信をしています。
Q2. 2025年より、新たにスタートしたイベント「ライブ配信グランプリ」の情報が公開された時の印象は?
グランプリが公開されたとき、「これだ!」って思いました。
これまで“挑戦すること”を意識してきた私にとって、17LIVEで1年を通して参加していく大型イベントは、新しい試みであり、まさに挑戦の舞台だと感じたんです。
17LIVEならではの、ライバーへの“挑戦状”のような印象を受けました。
Q3. 「ライブ配信グランプリ2025」へ参加したきっかけは?
私もこのイベントに参加することで、自分がどこまで追求できるのか、どこまで挑戦できるのかを確かめたいと思ったんです。
「やりきるなら、これしかない」――そう感じて、このグランプリで必ず結果を残し、実績を作るんだという気持ちで参加を決めました。
全イベントが対象ということで、たくさんのイベントに挑戦できる楽しみがある反面、いろんなイベントに参加することで負担が増え、自分自身を追い詰めてしまう可能性もあるなと感じていました。
だからこそ、しっかり考えながら挑戦の場を選ぶことが、本当に大切なんだと思いました。
「配信アワード(ギフティングだけでなく様々な部門があるランキング)」に対しては、ギフトだけでなく、配信のクオリティや熱意まで試されるものだと感じましたし、努力次第でしっかりチャンスを掴めるイベントだと思いました。
自分にとっては無謀な挑戦にも思えましたが、「これこそが配信だ」と感じさせられました。
いろんな視点でライバーを評価してくれるリスナーさんがいることも含めて、本当に良いプラットフォームだなって改めて思いました。
Q4.上位を狙おうと決意したタイミングときっかけは?
グランプリに対しては、決して“並行して参加する”という感覚ではなく、始まった時から意識して臨んでいました。
ただ、最初から「上位を狙おう」と決めていたわけではなく、自分の中では「部門で何かひとつでも1位を取れたら」というのが、最初の目標でした。
Q5. 1st Season で1位を獲得しました。1月〜3月を振り返っていかがですか?
配信アワードで1位を取ることの難しさを、自分の肌で感じた瞬間、張り詰めていた糸がぷつっと切れたように視野が一気に広がったんです。
「なんでこの部門だけにこだわっていたんだろう」って思えて、もっと自分らしく挑戦できることがあるんじゃないかと気づけました。
その瞬間から、「自分が目指すべきは、年間グランプリの1位しかない」と思うようになり、今では、1位だけを目指して突き進んでいるような感覚です。
実際に部門で参加して、競い合ったライバーさんたちのおかげで、気づきを得られたので、正直すごく感謝していますし、部門に一度挑戦してみて本当に良かったと思っています。グランプリに挑戦しようと決意できたのも、この経験があったからこそ。全部が大変でしたけど、このイベントに挑戦してみて本当によかったです。
ーー特に準備したことはありますか?
最初の頃は部門での参加だったので、毎日イベントのチェックからスタートしていました。
「どのタイミングでどれだけのギフトを集めるか」を考えながら、イベント詳細を隅々まで確認して、こまめに情報を追いかけていました。
グランプリシーズンを意識するようになってからも、イベントのチェックは当然の日課でしたが、毎日のようにさまざまなイベントの最終日が次々と押し寄せてくるので、配信を休まないようにすることを何より意識していました。
特に、イベント終了間際に配信をして最後まで駆け抜けることを心がけていました。
何よりも「配信できないこと」が一番良くないと思っていたので、体調管理にはできる限り気を配っていましたね。
ーー戦略はありましたか?
戦略として徹底していたのは、「ひとつのイベントに執着しすぎない」ということでした。
本当はプライズも欲しいけれど、そこは我慢して、グランプリポイントにすべて意識を向けて参加し続けることを大切にしていました。
本来、イベントは個々で競い合うものですが、戦国イベントはチーム戦なので、チームのみんなと一致団結して戦っていく感じが本当に楽しかったです。
今回、そのチーム戦で自分のチームが勝利できたことも、すごく嬉しかったし、大きな思い出として心に残っています。
Q6. イベントを選ぶ際に意識している基準や判断ポイントは?
グランプリポイントをしっかり確認して、詳細を丁寧に読み込むことを心がけていました。
イベントのプライズはあえて視野に入れず、「このイベントで絶対に1位を取りたい」という執着も完全に捨てました。
基本的には、リスナーさんに負担をかけないように、無理なく参加できるイベントだけを選ぶ。そして欲張らず、とにかくコスパよくグランプリポイントを獲得できるか――そこに焦点を絞って挑戦していました。
Q7. 「ライブ配信グランプリ2025 1st Season」を通してすでに “得たもの”を伺いたいです。
幅広くいろんなイベントに参加していたので、いい意味でも悪い意味でも、知名度は多少なりとも上がったと思います。
いろんなイベントに出る中で、「このイベントはボーダーには入らないようにしよう」と思ったものも、実は結構ありました。
それは、枠のリスナーさんへの負担を考えたのはもちろん、本気でそのイベントに挑んでいるライバーさんへのリスペクトの気持ちがあったからです。
また、そのライバーさんを応援しているリスナーさんたちの純粋な気持ちを無下にしたくないという思いもありました。
私もグランプリにかける気持ちだけは誰にも負けない自信を持って真剣に臨んでいましたが、自分だけが良ければいいとは思えなかった。
だからこそ、1位に執着するよりも、イベント全体が盛り上がってほしい――そんな思いを心から持って挑戦していました。
昔の自分だったら、絶対にこんなふうには思えなかったと思います。
「自分が1位を取りたい」という気持ちしかなくて、「全体が盛り上がってほしい」なんて考えられなかった。でも、今こうして思えるようになったのは、自分自身が成長できた証だなと感じています。そう思わせてくれるほど、理解のあるリスナーさんに恵まれているので、本当に頭が上がらないなと思いますね。
コミュニティに関しても、本当に広がったと実感しています。
いろんなリスナーさんやライバーさんとの繋がりが増えたことは、私にとってかけがえのない大きな財産になっています。
Q8. 「ライブ配信グランプリ2025」での目標はありますか?
目標としては、本当は「1位を取りたい」という気持ちを心から伝えたいんです。
でも、今の自分にはまだまだ足りないものがたくさんあって、もっと経験を積みたい、いろんなことを吸収していきたいというのも大きな願望であり、目標です。
ここまで連れてきてくれたリスナーさんたちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいで、それだけでも十分すぎるほど満足しています。
これからも、自分の挑戦を追い求めながら、コツコツと自分らしく頑張っていきたいと思っています。
Q9. 17LIVEのイベントは業界随一のクオリティです。き-ぽんさんが感じる魅力や他プラットフォームと違うポイントを教えてください。
イベントの豊富さや、リスナーさんとの“家族感”があるところなど、17LIVEは唯一、ライバーの目線に立ってくれるプラットフォームだなと感じています。
イベントで順位を競ったり、1位を目指したりするのは、どの配信アプリでも同じだと思うんです。
ただ、そうなると注目されるのはどうしてもランキング上位者ばかりで、それぞれの個性や、熱中できる部分、本来の配信の楽しさやその本質って何だっけ?と思う瞬間もあります。私は「配信アプリを心から楽しみたい」と思ってインストールしました。
「何もない自分でも、ここで何かを見つけられるかもしれない」「何かできるかもしれない ——」 そんな気持ちで配信ボタンを押したんです。
でも、どんなに努力しても埋もれてしまったら、何もないままで終わってしまうんじゃないかという怖さも、正直あります。
本来なら交流することができないライバーさんやリスナーさんとも繋がれる大型イベントを開催したり、公式配信で野外企画を用意したり——。自分自身がその1歩を踏み出すだけで、新しい人に知ってもらえるチャンスを作ってくれるのが、17LIVEの魅力だと思っています。
配信アワードに関しても、単にポイントの順位だけでなく、さまざまな視点から頑張っているライバーさんをプッシュアップしてくれる。そんなアットホームな雰囲気こそが、17LIVEならではの良さであり、他のプラットフォームにはない魅力だと感じています。
Q10. き-ぽんさんは常に最前線で活躍されています。トップを目指す上で大切にしていることを教えてください。
自分の中で、大事にしていることが2つあります。
ひとつは「私なんてできない」とか、マイナスなイメージや思考はすべて捨てること。「私ならできる」「乗り越えられる」「私は努力できるし、大丈夫!」と、常にポジティブな方向に考えるように意識してきました。
自分自身の「できる」という可能性を自分で潰さないことを意識していました。
もうひとつは「1日1笑い」です。リスナーさんに笑ってもらうことはもちろん、自分自身も常に笑顔でいることを心がけています。
1日の中で1回は笑いたいし、笑顔でいられることは絶対に悪いことではなくて、幸せなことだと思うから。
何より自分自身が自分の一番の味方でいることが、大事だと思っています。
Q11. どのようにして17LIVEでトップクラスの成績をおさめるライバーになれたのでしょうか?これまでの道のりやエピソードについても、ぜひお聞かせください。
継続は絶対に大事だと思っていますし、その中で感謝の気持ちを持ち続けることも欠かせないと心得ています。
何もないまま終わるのではなく、必ず何かをやり遂げて終わりたい——そう思って配信を続けてきました。
配信を2時間つけても、1人か2人しか入ってこない時期もたくさん経験してきましたが、それでも継続だけはやめませんでした。
もちろん私自身も悩むことはありましたが、マイナスなイメージは不思議なことに絶対に配信に出てしまうんです。配信の雰囲気が暗いと、リスナーさんはなかなか来てくれません。
だからこそ「とにかく楽しく!とりあえず笑う!」という気持ちを大切にして、前向きに考えていました。そうしていると、不思議と自然に、リスナーさんは集まってきてくれるんです。
Q12. 公開できる範囲で、ライブ配信を始める前の経歴や配信以外の活動を教えてください。
配信を始める前は、居酒屋で働いていました。
今は、現在所属している事務所の2次代理店として、ライバーマネジメントの事務所を運営しています。
Q13. ライブ配信(17LIVE)にかける想い、原動力を伺いたいです。
私はコミュ障で、話すことが本当に苦手でした。
だからこそ、配信を始めたときは「新しい世界が広がっているんだ!」という感覚で、「自分にもできるかな?」「誰か喋り相手はいるかな?」と不安もありました。
本当に些細なきっかけで始めたんですけど、イベントに参加していく中で、今まで持ったことのなかった“夢”が自分の中に芽生えて、「今ここにいる」という実感を持てるようになりました。性格も変わったと思います。
配信の画面越しでは、自分は自分なんだけれど、また少し違う自分にもなれるような感覚があって。そこに楽しさを感じますし、配信の世界って本当にいいなと思います。
今までも、そしてこれからも、応援してくれるみなさんの気持ちを絶対に無駄にしたくないという思いで、配信を続けています。
Q14. 今後の目標や最終的な夢を教えてください。
ライブ配信には、無限の可能性があると思っています。
その可能性を自分自身の手で潰さず、しっかりと踏みしめながら進んでいけるのは、自分しかいないと思うんです。
だからこそ、リスナーさんに「応援してよかった」と思ってもらえるように、これからも配信を続けていきたいと思っています。
そしていつか、”ライブ配信といえば、き-ぽん”と言ってもらえるくらい、たくさんの方に自分のことを知っていただけるよう、もっと頑張りたいです。
最終的には、雑貨ショップを開くという夢もあるので、その目標に向かってこれからも挑戦を続けていきたいと思っています。
Q15.最後に、応援してくれたファンや視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
ライブタイムズをご覧のみなさん、き-ぽんです!
歌を歌ったり、VSしたり、雑談したり――マルチに配信しています。
“き-ぽんワールド”は独特ですが、ぜひ気軽に遊びに来てくださいね。
リスナーの皆さん、
いつも私に構ってくれてありがとう。
き-ぽんワールド全開で、きっとみんなを困惑させていると思いますが、そんな私にずっと付き合ってくれていること、本当に感謝しています。
これからも、こんな私ですが応援してもらえたら嬉しいです。
〈ライブタイムズ編集部〉