
2019年より17LIVEで配信活動をスタート。7度のリアルイベント出場を経験し、2024年に毎日数万人のクリエイターがLIVE配信を行う「TikTokLIVE」に舞台を移すとわずか 1年足らずでアプリ最大級の「LIVE Ranking(通称・盾イベ)」TOP10 に食い込み、いまやTikTokの人気女性ライバーとして名を轟かせる存在に。
快進撃はこれだけでなく、everylive でもイベント入賞を着実に重ねメディア露出を着実に広げている。二つのアプリで同時に結果を出し続ける “掛け持ちトップライバー”。業界でも希少なポジションを、RIONA はいかに築いたのか。
前編では〈配信デビューから二刀流確立まで〉の軌跡を辿りながら、アプリごとの戦略設計・モチベ管理術・飛躍を生んだターニングポイントを深掘り。数字を伸ばし続ける裏側には、リスナーへの “誠実さ” と “自己分析” があった――
更なる活躍を目指すライバー必見の内容です!
さらに自身が運営するライバー事務所「1’Aim」の情報も本邦初公開!
Q1.ライバーを始めたきっかけは?
ライバーとしての活動を始めたのは、2019年12月。今から5年半ほど前です。
きっかけは、友人がSNSにイチナナライブのプライズでテレビ出演している様子を投稿していたのを見たことでした。その姿を見て「インフルエンサーになりたい」と思い、興味を持ったのが始まりでした。
当時は「配信アプリって何だろう?」という状態で配信をスタートしました。実際に配信を始めてみると、イベントに参加する中でリスナーさんたちがいろんなことを教えてくれて、その楽しさを知って今まで続けています。
ーー 始める前に感じた不安や期待はありましたか?
まったくのゼロからのスタートだったので、不安はほとんど感じなかったんです。
ただ、期待というか、「SNSのフォロワーが増えたらいいな」っていう思いはあって、始めたのが正直なところです。
Q2.ライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったこと、やりがい
17LIVEを始めた当初は、イベントがとにかく多くて。
そのなかでイベントに入賞できたときなどは、達成感ややりがいを強く感じることが多かったです。
特に、みんなと一緒にひとつの目標を達成できたときの喜びは、「やっててよかったな」と思える瞬間でした。
大人になると、何かに本気で熱中したり、一生懸命になる機会って少なくなってくるじゃないですか。
でもライバーとしての活動では、みんなとひとつの目標に向かって本気で頑張れる。それって本当にすごいことだし、私にとってはライバーの一番の魅力であり、楽しさだと思っています。
ーー始める前と始めてからで大きく変わって良くなったことはありますか?
1番大きく変わったのは、自分の性格かもしれません。
もともとかなり人見知りで、人と話すのも得意じゃなかったんです。でもライバーとして活動していく中で、少しずつ人と話すことに対する抵抗がなくなってきて。それは自分にとってすごく大きな成長だと思っています。
あとは、配信を始めてから会社を立ち上げたり、新しい挑戦にもたくさん取り組めるようになって、活動の幅がぐんと広がりました。自分の可能性がどんどん広がっていったのは、本当にプラスになったと思います。
Q3.逆にライバーの難しさ、辛い部分はどのあたりにありますか?挫折した経験はありますか?
ライバーとして難しさを感じるのは、“数字”がすべて見えてしまうところです。
ランキングで自分の順位や数字がすぐに見えるので、それがプレッシャーになることも多く、気持ち的にしんどくなってしまう時もあります。
特に辛いと感じるのは、他のライバーさんと自分を比べてしまったとき。そして、TikTokLIVEのバトルでたくさんの応援をいただいたのに、そのバトルで負けてしまったときなどです。
ーー数字が見えて落ち込むことに対しての対処法、乗り越え方は?
本当に悩んでしまったときは、思い切ってアプリ自体をスマホから削除するようにしています。配信のことを考えすぎてしまうと、余計に気持ちが沈んでしまうので、あえてアプリを見ないようにして、他のことに意識を向けて、しばらくは配信のことを考えないようにしています。
Q4.飛躍したきっかけやターニングポイントはありましたか?
私にとって最初の大きなターニングポイントは、去年の年末に初めてアプリ内最大級のイベント「LIVERanking(盾イベ)」に出たことです。そこで目標だった「ランキング10位以内」に入賞できたことがきっかけで、一気にリスナーさんが増えました。
このイベントを通して、私自身もリスナーさんも「イベントの楽しさ」を実感するようになって、配信に対する考え方が大きく変わったと思います。
どうすればもっと応援してもらえるのか、自分の配信を客観的に見つめ直すようになったのも、この頃からでした。
もうひとつのターニングポイントは、「ギフテッド」への出場です。
2月末に出場することが決まってそれに向けて、2月1日から毎日10時間以上の配信を1ヶ月間続けました。その途中で、枠を引っ張ってくれるすごいリスナーさんが現れてくれて、応援の輪が一気に広がったんです。
有名な“無課金”さんや“プリンスこうや”さん、配信事務所の“イズニート”の方たちとの直接バトルも経験し、そこでの切り抜き動画が多くの人に見られるようになったことで、新たなリスナーさんとの出会いも増えました。
その後も、ホワイトデーイベントやサクラアンバサダーイベントで入賞し、「次は盾イベが一番いいタイミングかもね」とリスナーさんたちと話しながら、今回の盾イベに挑戦しました。そこでも“夢幻”さんたちとのコラボや切り抜きでさらに注目を集めることができました。
振り返ると、今年の2月に参加した「ギフテッド」が、自分の中では大きなきっかけだったと思います。
Q5.活躍し続けるために大事にしていることや努力していることはありますか?
私が一番大事にしているのは、応援してくれるリスナーさんに対して“誠実で正直でいること”で、配信中は自分を全部さらけ出すようにしています。
というのも、ライバーさんが思っている以上に、リスナーさんって私たちのちょっとした表情や仕草までよく見てくれていて、どんなにうまく取り繕っても、その違和感って伝わってしまうんです。
だからこそ私は、配信に対する想いや、その日の気持ちなど、正直に話すようにしています。
ーーモチベーションが下がった時にどうやって持ち直しますか?
時期や時間帯もあるとは思いますがリスナーさんが少なかったり、応援してもらえるギフトの数が少なかったりすると、気持ちが下がってしまうことも正直あります。
でも、そんな時こそ「全部正直に話す」ことを大事にしています。
モチベーションが下がっている時も、そのままをリスナーさんに伝えるんです。
TikTokなら仲のいいライバーさんとコラボ配信で話したり、小窓配信でリスナーさんたちに相談したりします。
Q6.ライブ配信(ライバーとして)での今後の目標は?
今の目標は、TikTokLIVEではイベントでのTOP10入賞、そしてeveryliveではメディア系のイベントで引き続き入賞し続けて、いつかは“1位”を獲ることです。
特に意識しているのは、TikTokLIVEとeveryliveの2つのプラットフォームを掛け持ちしながら、どちらでも結果を出し続けることです。
2つのプラットフォームを掛け持ちして、両方とも成功している人ってまだいないと思うんです。
だからこそ、自分がその“1人目”になれたらいいなって思っています。
Q7.これからライバーを始める人や、もっと活躍したいと思っているライバーにアドバイスするなら?
これからライバーを始めようとしている方には、まず「最初は誰でもしんどい」ということを伝えたいです。
人がなかなか来なかったり、ギフトが飛ばなかったり、思うようにいかない時期って、どんな人にも必ずあるんです。
でも、それを乗り越える一番の方法は“継続すること”。
まずは1ヶ月、できれば2ヶ月、3ヶ月と、同じ時間帯で配信を続けてみてください。それでも反応が薄いなと感じたら、思いきって時間帯を変えてみるのもアリです。
とにかく、最初の1ヶ月は「絶対にやりきる」って気持ちで頑張ってほしいです。
そして、「もっと活躍したい」と思っているライバーさんには、今目の前にいてくれているリスナーさんをとにかく大切にしてほしいです。
私たちが思っている以上に、リスナーさんたちは本当によく見てくれていて、ちょっとした変化や気持ちの動きにも敏感なんです。
だからこそ、自分のことを一歩引いて“客観的に”見ることも大切で、今の自分が「応援したい」と思ってもらえる存在かどうかを意識しながら配信することが1番大事かなと思います。
Q8.TikTokLIVE、everyliveについてそれぞれ教えてください。
ーーTikTokLIVEの魅力を教えてください。
TikTokLIVEの魅力は、圧倒的な影響力と可能性の広さだと思います。
17LIVEからTikTokLIVEに移ってきた頃と比べても、全体のレベルはどんどん上がり続けていて、今では「TikTokLIVEで1位を獲ること=ライブ配信業界全体でトップを獲ること」だと思うので、配信者としてはそこが1番魅力的かなって思います。
動画投稿という入り口もあって、配信だけじゃなくて“見つかるチャンス”がたくさんあって、ユーザー数も他の配信プラットフォームに比べて圧倒的に多いので、配信者としてはいろんな可能性を感じられる場所だと思っています。
ーーeveryliveの魅力を教えてください。
everyliveの一番の魅力は、やっぱり“プライズ”にあると思います。
雑誌出演やオフラインイベント、メディア系のイベントなど、配信の枠を超えたチャンスがたくさんあるアプリで、ライバーとしての可能性を大きく広げてくれる場所だと感じています。
私がeveryliveを始めた当初、社員の方々と直接お話しさせていただく機会があったのですが、その時に感じたのが「ライバーファースト・事務所ファーストのアプリ」で、私にとってはそれがすごく魅力的でした。
実際、私自身もこれからのライバーとしての将来について悩むことがあります。
たとえば、ギフトが飛ばなくなった時に収入が不安定になってしまって、活動を続けることに不安を感じてしまう…そんなライバーさんも少なくないと思います。
でも、everyliveでは社員の方々が、そういった“ライバーの今後”についても一緒に真剣に考えてくれるんです。
社員の方々が「投げ銭に依存する形では、長く続かない。だからこそ、それ以外の部分でもしっかり支えられる仕組みをつくっていきたい」とおっしゃっていたのが、すごく心に残っています。
それを聞いて、「ここなら、私自身も安心して活動できるし、事務所の子やこれから配信を始めたいと思っている人にも自信を持って勧められる」と思いました。
24時間体制で無人ではなく人がしっかり管理してくれていたり、システムも整っていて、さらに“ママさん制度”のようなサポート体制もあるので、安心して任せられる環境が整っているアプリだと思います。
ーー併用するコツはありますか?
私の場合、それぞれのプラットフォームで“目的”をしっかり分けて使うようにしています。
everyliveでは主にイベントへの参加を中心に活動していて、一方のTikTokLIVEでは“より多くの人に知ってもらう”という拡大のための配信を意識しています。
どうしても両方を全力で、というのは難しくなってしまうので、イベント期間中はどちらかに集中して、もう一方は少しペースを落とす。その代わり、配信をしていないタイミングでも、SNSを更新してリスナーさんとの関係を深めたり、自分のことを発信したりすることで“認知”をキープするようにしています。
「イベント時」と「通常時」で切り替えて使い分ける、という感覚です。
また、everyliveはまだユーザー数がTikTokLIVEに比べると少ないですが、その分、プライズやイベント内容がしっかりしていて、「バトル形式はちょっと苦手」「もっと形に残る応援がしたい」と感じているリスナーさんにはすごく合っているんですよね。
だから、そういったリスナーさんにはeveryliveでの応援をお願いしたりします。
Q9.運営している事務所について教えてください
ーー 事務所名を教えてください。
「1’Aim」です。
ーー提携しているアプリを教えてください。
TikTok、17LIVE、everyLiveの3つのプラットフォームと提携しています。
ーー事務所の設立はいつですか?
2022年3月に設立しました。
ーー所属しているライバーの人数と、事務所の特徴を教えてください。
現在は約30名のライバーが所属しています。
特徴的なのは、シングルマザーの方が多く活躍しているという点です。
ーー所属を決めた理由として多いのはどんなことですか?
無所属から入ってくれた方もいますが、前に所属していた事務所に対するサポート面の不満を理由に、移籍してきてくれる方が多いです。
特に、事務所の代表が配信者ではなくリスナーだったりすると、どうしてもライバーの気持ちに寄り添いきれない部分があるようで…。
私は現役でライバーとして活動しているので、その姿勢や理解に共感してくれた方々が「ここなら安心して相談できる」と言って入ってくれる印象があります。
ーーマネジメント体制について教えてください。
私自身が、所属ライバー全員を直接見ています。
一人ひとりとしっかり向き合うことを大切にしています。
ーーどんな人におすすめの事務所ですか?
0からでも本気で頑張りたい人、一生懸命に配信と向き合える人にぴったりの環境です。
配信だけでなく、事務所やプラットフォーム全体を一緒に盛り上げたいという熱い想いを持っている方に来てほしいです。
ーー所属ライバーさんには、どんな風に成長してほしいですか?
とにかく“自由に”配信してほしいと思っています。
成功も失敗も全部含めて、自分のやり方を見つけながら、自分らしく配信活動をしてほしいです。
ーー今後、事務所としての目標やビジョンを教えてください。
大きなテーマは、「女性が活躍できる場所をつくること」です。
収入面はもちろん、配信業界から関西コレクションのような大きな舞台やメディアへの露出、配信者から歌手やモデル、インフルエンサーになる人も増えてきています。
逆に芸能人が配信業界に入ってくる時代にもなっていて、配信って本当に可能性があると思うんです。
だからこそ、その可能性をもっと多くの人に知ってもらって、チャンスを掴める場所を広げていきたいです。
RIONAさんが運営しているライバー事務所は「1’Aim」
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Q10.ライブ配信に限らず最終的な夢や目標があれば教えてください。
最終的には、私自身がずっと配信を続けるというよりも、これからのライバーさんたちをたくさん育てて、ライブ配信という業界全体をもっと盛り上げていきたいと考えています。
ライブ配信だけにとどまらず、配信外でも活躍できる場所を増やして可能性を広げたいのと、女性がもっと自由に輝けるような環境づくりには、これからも力を入れていきたいです。
〈ライブタイムズ編集部〉