
2026年5月2日、東京ドームで開催されたボクシング「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」。観客5万5,000人(主催者発表)が見守った歴史的な一戦で、ラウンドガールとして大舞台に立ったTikTokライバーがいる。都愛(とあ)だ。
北新地で働きながら配信を始め、2024年10月からTikTok LIVEで本格的に活動を開始。配信歴1年半ながら、TikTok LIVEのイベント「TikTok LIVE with THE DAY -やがて、伝説と呼ばれる日。-」を経て、井上尚弥のタイトルマッチという大舞台への出演を掴み取った。前編では、東京ドームの舞台裏と、一度の落選を乗り越えてラウンドガールに抜擢されるまでの道のりを聞いた。
都愛(とあ)プロフィール

福岡県生まれ、大阪育ちの21歳。高校卒業後に自立し、コンカフェ、キャバクラ勤務を経て、北新地で働いていた時期にライブ配信と出会う。2024年10月よりTikTok LIVEで本格的に配信活動を開始。2026年3月開催のTikTok LIVEイベントを経て、同年5月2日に東京ドームで開催された「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」のラウンドガールに抜擢された。現在はライブ配信に加え、YouTubeでの動画投稿やライバー事務所の運営など、活動の幅を広げている。
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東京ドームの舞台裏。「TikTokからこんな大きい舞台にまで来れるんや」

ーー5月2日、東京ドームで開催された井上尚弥選手vs中谷潤人選手戦でラウンドガールを務め、大きな反響がありました。当日を振り返っていかがでしたか?
会場に入った時に、「TikTokからこんな大きい舞台にまで来れるんや」と、まず規模の大きさに驚きました。
当日は、第1試合と第7試合でラウンドガールを務めさせていただきました。最終の第7試合は井上尚弥さんのタイトルマッチでした。
ーーライバーとしてメインの最終試合に立ったのは都愛さんだけでしたよね?
そうなんです。最終戦に関しては、芸能の方が3名、TikTokからは私1人だけでした。TikTokからの出演が自分だけだったことも含め、当日に知ったので本当にびっくりしました。
ーー反響はいかがですか?
反響については、本当にたくさんの方からお祝いの言葉をいただき、とてもびっくりしました。一緒に戦ってくださったリスナーさんの想いを形として残せる舞台に立てたことが、何より嬉しかったです。また、ライブ配信から東京ドームという大きな舞台に立てたことで、同じライバーの方や、これから配信を頑張ろうとしている方にとっても、「配信から新しい挑戦やチャンスにつながる」ということを少し伝えられたのではないかと思っています。
落選からのリベンジ。「自分の舞台はライブ配信」

ーー出演を目指した理由や、表舞台で活動する理由についても伺いたいです。
出演を目指したのは、以前からラウンドガールに憧れがあったからです。元々芸能活動に興味があったというのもあります。
去年(2025年)の11月には、RIZINガール(ラウンドガール)のオーディションにも挑戦し、最終審査まで進みましたが、その時は落選しました。でも、その経験があったからこそ諦めるのではなく、「もう一度挑戦したい」という気持ちがあったんです。
そして今年2026年の3月、今度はTikTok LIVEという自分が活動する舞台でラウンドガール出演をかけたイベントが開催されることになり、再び挑戦することを決めました。TikTokや配信の力を借りて、リスナーさんと一緒にリベンジしたいという思いが、このイベントまでの過程だったと思っています。だからこそ今回の経験は、私にとって特別な意味を持つものになりました。
このイベントをきっかけにInstagramのフォロワーもかなり伸びた実感があります。それまでもイベントには出ていましたが、1位を取ることはなかったですね。
北新地からライブ配信の世界へ

ーーここからは、改めて都愛さんがどんな方なのか教えてください。
福岡生まれ、大阪育ちの21歳、名前は「都に愛」と書いて「都愛(とあ)」と言います。
配信歴は1年半ほどになります。実は18歳の頃にふわっちで少しだけ配信をしていた時期がありましたが、一度離れ、次に配信を再開したのが2024年10月のTikTok LIVEでした。
私にとって配信は、自分の人生の一部を発信するような感覚です。オーディションに挑戦したり、YouTubeを始めたり、配信以外にもさまざまなことに挑戦する日々をリスナーさんと共有しています。挑戦する過程や成長する姿も含めて発信することで、誰かの一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいと思っています。
ーーTikTokでライブ配信を始めたきっかけと、当時の状況を教えてください。
当時は北新地で働いていて、(お店の)集客をきっかけにTikTok配信を始めました。最初は「配信ってやっぱり楽しいな」と感じ、そのタイミングできっぱりと北新地の仕事はやめ、配信に集中するようになりました。
夜職に対してはさまざまな意見があると思いますが、私自身はその経験があったからこそ今の自分があると感じています。たくさんの人と出会い、良いことも苦しいことも経験し、人として成長させてもらいました。
その後は、TikTokのフォロワーが(登場配信ができる条件の)1万人に達するまでは動画投稿をしながらふわっちを続けようと考えていましたが、戻ってきた時には条件のハードルも下がっており、TikTokで本格的に始める形になりました。TikTok LIVEはほぼ何も分からない状態からのスタートでした。
配信を始めてから3ヶ月間はほとんど収益がありませんでしたが、その中で「配信の世界で頑張りたい」という想いが固まっていきました。当時は、収入面だけで見れば北新地(夜職)のほうが稼げると思っていましたが、それでも自分のやりたいことを優先しようと決めました。
ターニングポイントは配信イベントへの挑戦

ーー北新地での仕事からライブ配信を本格化させ、東京ドームのラウンドガールに抜擢されるまでになりました。これまでで一番のターニングポイントになった出来事は何ですか?
配信イベントへの参加が大きかったですね。今回に限らず、イベントに参加することで得たものは大きく、配信の中でもそうですし、外の世界に出るきっかけにもなりました。
イベントに参加すると、同じイベントに出ているライバーさんとコラボする機会が増えたり、これまで出会えなかった方に知っていただけたりと、自分の世界が大きく広がります。また、本気でイベントを走ることで、そのイベントをきっかけに出会ってくださるリスナーさんもいますし、いつも応援してくださるリスナーさんとの絆もより深くなります。
イベントを始めたばかりの頃は、リスナーさんへの負担も大きいですし、参加することで離れてしまう方もいるんじゃないかと色々悩んでいました。だからこそ、もしこれからイベントに参加しようか悩んでいる人がいるとしたら、挑戦するかどうかは配信者の自由ですし、応援するかどうかもリスナーさんの自由で、それぞれが自分で決めればいいと思っています。
応援するかどうかは、そのイベントだけで決まるものではなく、普段からそのライバーがどんな配信をしてきたのか、どんな人なのかを見てリスナーさんが選んでくださるものだと思っています。
ただ私は、イベントに出ると決めた以上は、どんな結果になっても全力で最後まで走り切ることを大切にしています。それが応援してくださる方への誠意であり、自分なりの筋の通し方だと思っています。
枠のことなど色々考えることはあると思いますが、自分の考えを発信すること自体が配信だと思うので、その考え方が自分にとって大きなターニングポイントになりました。一緒に泣いたり笑ったり、時には悔しい思いをしながら積み重ねてきた経験が、今の私を作ってくれたと思っています。
応援を”形”に。親戚一同がPPVで観戦

ーーこれまで関西コレクションのイベントなど、大舞台への挑戦を重ねてきました。その中でも、ラウンドガールはどんな挑戦になりましたか?
ラウンドガールになれたことは、自分自身がその舞台に立てたという嬉しさももちろんありましたし、リベンジができたという意味でも本当に嬉しかったです。ただ、これまで盾イベント(TikTok LIVEにおける最大級の配信イベント)や関コレ出演をかけたイベントなどに挑戦していく中で、惜しいところまでは行くものの、なかなか形にできない経験が続いていました。目標の順位に届かなかったり、審査対象順位には入っていても選出されなかったりと、形として残らない悔しさを何度も経験してきました。
そんな中で、ラウンドガールという形をつかむことができ、応援を”形”にできたことが本当に嬉しかったです。ただ、形になったのがそこだっただけであって、これまでの過程がなければその舞台に立つこともできなかったと思っています。
私が大舞台に挑戦する理由もそこにあります。もちろん自分自身の夢や目標もありますが、それ以上に、応援してくださる方と一緒に目標を追いかけ、その想いを形にしたいという気持ちが強いです。
ーーご家族の反応はいかがでしたか?
家族もその姿を見て応援してくれていて、親戚一同でテレビを囲んでPPV(ペイパー・ビュー)を購入して見てくれていました。
特に母方の家族は仲が良く、普段から自分の頑張りたいことを応援してくれています。一方で、これまであまり関わりの少なかった親戚にも、父を通じて私の挑戦が伝わったようで、それをきっかけに家族との距離が少し近づいたんです。思いがけず家族をつないでくれた出来事でもありました。
後編では、TikTok LIVEを始めてわずか1年半で最前線に立ち続ける秘訣、意識する配信スタイル、そして配信に懸ける信念や今後の目標まで、より本質的な部分に迫る。さらに、美容や休日の過ごし方、ファンとのエピソードなど、都愛の素顔に迫る一問一答も。都愛が気になった方はもちろん、ファンの方、そしてこれからライバーやインフルエンサーに挑戦したい方にも、ぜひ読んでほしい内容だ。

〈ライブタイムズ編集部〉