所属ライバー数13,000人を超える国内最大級のライバー事務所「321」が主催する「LIVER祭り2025」が9月27日(土)、渋谷ストリームホールで開催された。ステージのメインイベントである『ボーカル王者決定戦』では、ゲスト審査員に鷲尾伶菜とAkira Sunsetを迎え、激戦の末、見事頂点に「なぽ」が輝いた。イベント終了後の囲み取材の模様もあわせてお届けする。


熱狂と感動に包まれた「LIVER祭り2025」
「LIVER祭り2025」は、ライバー事務所321が毎年夏に開催する大型ライブイベントで、今年で5年目を迎える。毎年恒例の『ボーカル王者決定戦』や大人気のファッションステージ、321アイドル部のパフォーマンスなど、13,000人の所属ライバーから選ばれたメンバーがステージで圧巻のパフォーマンスを披露した。今年は文化祭の雰囲気で屋台も多数出店し、ライバーが店頭に立つなど、会場は満員のファンで埋め尽くされ、終始大盛況となった。MCにはライバー事務所321のファウンダーゆうこすと、大倉士門が務め、イベントを盛り上げた。
ライバーの歌声が激突!ハイレベルな『ボーカル王者決定戦』
イベントの目玉である『ボーカル王者決定戦』には、予選を勝ち抜いたVライバーを含む16名が登場。決勝の3枠をかけ、多種多様な歌声とパフォーマンスを繰り広げた。審査はゲスト審査員の鷲尾伶菜、Akira Sunsetに加え、会場の観客による投票も行われ、まさに会場一体となって勝者を決定する形式だ。
激戦の予選を勝ち抜き、決勝に進んだのは吉木りさ(予選3位)、なぽ(予選2位)、藤重政孝(予選1位)の3名。
予選3位で決勝に進出した吉木りさは、「お祭りマンボ」を披露。見事なコブシをきかせた圧巻のステージングに、審査員のAkira Sunsetは「プロとそうじゃない人の越えられない壁があるのかなって思います。最初の発声から一般人じゃない。静かなところから最後に盛り上がるところのロングトーンなど、予選のパフォーマンスを超えてきたので、フルコーラスを聞けてめちゃくちゃ嬉しかったです」と、そのプロフェッショナルな歌唱を絶賛した。歌唱後、吉木は「大好きなリスナーの皆さんの顔を見れてほっとして、とても楽しく歌えました」と笑顔を見せた。
予選2位通過のなぽは、宇多田ヒカルの「Automatic」を熱唱。力強く伸びやかなビブラートと、大サビでの緩急ある表現力で会場を魅了した。審査員の鷲尾伶菜は「最高ですね。予選時とはまた違うテクニックや魅力を知ることができて。細かいフォールやビブラートの出し方とかがすごくセクシーで、新たな魅力に気づけたなと思いました」とコメント。なぽは「去年よりも見たことある顔がたくさん増えてて、すごく楽しく歌うことができました」とファンへの感謝を口にした。
そして、予選を1位で通過したのは藤重政孝。自身のオリジナル曲を圧倒的な歌唱力とパフォーマンスで披露。自身で用意したシャボン玉の演出や、曲の合間にファンとの掛け合いを見せ会場の盛り上がりは最高潮となった。「これは違う、ライブやん(笑)」とAkira Sunsetからツッコミが入るほど、会場を自身の世界に引き込んだ。CDデビュー31周年を迎えるベテランは「ほんと楽しかったです。やっぱり歌ってきてよかったなと思います。」と感慨深く語った。
審査の結果、ゲスト審査員、そしてオーディエンスの票を最も集め、満場一致で優勝の栄冠を手にしたのは、なぽだった。ライブ配信を始めてから音楽活動を始め、昨年の同イベント(321 SUMMER FES)が初ステージだった彼女が、見事シンデレラストーリーを掴んだ。
優勝後のコメントでなぽは、「去年初めて決勝に進ませていただいて、それから今年は絶対優勝できるようにと日々配信も続けてきたのですごく嬉しいです。皆さんにここに連れてきていただいたおかげです。本当にありがとうございます」と語り、満場一致での優勝については「本当にびっくりしています。嬉しいです」と喜びを噛み締めた。
総評として鷲尾は、「(なぽさんは)まず声の個性が素晴らしい。声が良い人は山のようにいるけれども、その中で自分の声を理解して、どういうテクニックが自分の声にマッチしているかわかるところがすごい。きっと耳がよくて、センスがあるんだなと。2回聴いただけでも伝わってくるぐらい魅力的な歌声でした」と、その才能を高く評価した。
【囲み取材レポート】イベントを終えた出演者たちが語る「LIVER祭り」の魅力
イベント終了後、MCを務めた大倉士門、ゆうこす、ゲスト審査員の鷲尾伶菜、Akira Sunset、そしてボーカル王者・なぽによる囲み取材が行われた。
―― ゆうこすさんにお伺いします。これからライバーに挑戦しようと思っている方へメッセージをお願いします。
ゆうこす: 321を立ち上げて6年目になりますが、6年前に比べて「ライバー」という言葉や職業の知名度はどんどん上がっていると感じます。今日のステージを見ても分かる通り、ファッションや歌、バラエティなど、ライバーは「こうじゃないといけない」という形はなく、自分のやりたいことをライバーを通して表現できるのが魅力です。今回のイベントを見ていただければ楽しそうだなって思ってもらえると思いますし、スマホ一つで今から始められるのがライバーのいいところなので、ぜひチャレンジしてみてほしいなと思います。
―― 鷲尾さんにお伺いします。ゲスト審査員として参加されて、特に印象的だったシーンはありますか?
鷲尾伶菜: 皆さん個性が様々で、私自身もライブを見ているような感覚で楽しく審査させていただきました。その中でも優勝されたなぽさんは、予選の時から光るものがあると感じていて、決勝戦ではぐっと心を持っていかれるような声でした。自分も勉強になることがたくさんありましたし、初心を思い出させていただく良い機会になり、呼んでいただけてすごく嬉しかったです。
―― 会場の盛り上がりを見て、ライバーの皆さんのパワーをどう感じましたか?
鷲尾伶菜:このような現場は初めてだったのですが、ファンの方たちの温度感の高さをステージの上から体感し、 本当にびっくりしました。私自身のアーティスト活動でも、ライブでお客さんとの一体感をどう作るかというのは常に課題にしていることなので、ライバーの皆さんが、ライブ配信を通じてファンの方と密にコミュニケーションを取られているのがすごく現代的で新しいなと感じました。実際にステージに立たなくても歌を届けられる機会がこんなに沢山あるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。
―― ボーカル王者決定戦で優勝されたなぽさん、おめでとうございます。優勝した感想と、この日のために頑張ってきたことがあれば教えてください。
なぽ: ライブ配信を始めるまでステージで歌ったことがなかったので、昨年のこのイベントで初めてステージに立つ機会をいただきました。こんな形で歌を表現できると思っていなかったので、ライブ配信を始めて、321に入れて本当によかったです。
―― 大倉さんにお伺いします。昨年のイベントと比べて変化を感じたところはありましたか?
大倉士門: 今年は「お祭りフロア」と「ステージフロア」が分かれていたのが大きな変化でした。開演前に下のお祭りフロアを少し覗いただけでも「ここに沢山のお客さんが入ったらすごいことになるだろうな」と感じましたし、実際、屋台はパンパンだったと聞きました。普通は1日でやらないような密度のコンテンツを全部やってしまうのが321のすごいところ。会場のキャパは前回より少し小さめでしたが、その分お客さんとの距離が目で見えるほど近くて、声が直接こっちに刺さってくる感覚は、今までと全く違う楽しさがありました。バラエティ番組のパロディ企画も沢山あって、僕らも参加したくなるくらい、お客さんも「次は自分もあそこにいたい」と思うような、めちゃくちゃ充実した内容だったんじゃないかなと思います。
―― Akira Sunsetさん、イベントの感想をお願いします。
Akira Sunset: (321の審査員を務める機会が増えてきて出場者に)愛着も湧いてきてしまって、フラットな目で見づらくはなっています(笑)。ただ今回は、プロとそうでない方の差はすごくあるなと思っていたところを、なぽちゃんが崩してくれた。ステージに立ったことがない子がこのような結果を出すというのは、夢があるなと思いました。
―― ゆうこすさん、今後の展望について教えてください。
ゆうこす: 引き続き、321がライバー業界を牽引していく存在でありたいと思っています。そのために、今回の「LIVER祭り」のような有観客イベントやアワードの開催、最近では、金額がすごすぎて言えないんですが(笑)、ライバー初のファッションライフスタイル雑誌を出版したり、テレビCMや甲子園での始球式など、様々な企画に年間2〜3億円ほどかけて取り組んでいます。これらは、ライバーという職業の魅力をもっと知ってもらい、所属ライバーに「321に入って楽しい!」と思ってもらうためで、今後も力を入れていきたいです。
また、私自身が半年前に出産して母親になったことで、改めて「ママさんライバー」の可能性を実感しました。「子どもが寝たこの2時間で配信しよう」というように、隙間時間で仕事ができるのは本当に素晴らしいことです。今後は、私がママになったからこそ、ママ層にも魅力を届けていきたいです。そして、もっと地方にも活動を広げるべきだと感じているので、地方自治体へのアプローチなども考えていきたいです。
LIVER祭り2025
https://321-liverfes2025.studio.site
〈LIVER祭り2025 出演者〉
【MC】
大倉士門
ゆうこす
【ボーカル王者決定戦 ゲスト審査員】
鷲尾伶菜
Akira Sunset
〈日程〉
2025年9月27日(土)
開場 14:30 開演 16:00
〈会場〉
渋谷ストリームホール
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-21-3
株式会社321について
2019年12月に設立した株式会社321は、インフルエンサーであるゆうこすがファウンダー兼最高顧問を務めるライバーマネジメント事務所。所属ライバー全員にマネージャーがつき、配信のノウハウを提供している。
321公式サイト
321LINE公式アカウント(所属のお問い合わせはこちらから)
https://liff-gateway.lineml.jp/landing?follow=%40234pcbne&lp=Ber5dd&liff_id=2002363483-VqGOv5m2
321公式X
321公式Instagram
https://www.instagram.com/321inc
321公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBT1-Ntq8b-Z5iod1q_d5AA/featured
〈ライブタイムズ編集部〉