
国内最大級のライブ配信アプリ「Pococha」で、マンスリーランキング1位を2か月連続・通算3回、月間応援ポイント1億超えも3度達成——
“Pocochaの女王”の称号を手にしたまま卒業したみさking。
舞台を毎日数万人のクリエイターがLIVE配信を行う「TikTokLIVE」に移した今も、週3日・昼枠限定の配信だけで圧倒的な存在感を放つ。
彼女が次に狙うのは、PocochaのNo.1ライバー事務所。そしてライバーの未来を導く存在になること——
Pocochaで頂点に立った彼女の常識を覆し続けるブランディングと戦略を、LIVE TIMESの独占インタビューでひも解きます!
Q1.ライバーを始めたきっかけは?
2020年4月、コロナ禍で前の仕事がなくなったタイミングで知り合いに「100%向いているから絶対やった方がいいよ!」と背中を押されて、『正直だるいなー』くらいの気持ちで始めました(笑)。
ーー始める前に感じた不安や期待はありましたか?
一切ありませんでした。ライブ配信に対する期待も不安もゼロです。
ーーあまり情報がなかったからですか?
そうです。最初は「稼げるらしい」という話だけで配信をつけてみたんですが、本当にやる気はなく、片手間の暇つぶしで始めたのが正直なところです。
ーー始めたアプリはPocochaですか?
はい、Pocochaです。
Q2.ライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったことは?
“The 大人の青春”を味わえる事です。
初めは見ず知らずの他人だった大の大人達が一つの同じ目標を持って団結して、それぞれ支え合いながら、その目標をみんなで成し遂げた時の感動はライバーにならないと味わえなかった事なので、そこが1番の魅力です。
『ライバーというお仕事』としてのもう一つ、大きな魅力は “家から出なくていい” こと。雨でも風でも雷でも、真夏の炎天下でも通勤しなくて良いので。多少体調が悪くても自宅なので仕事ができるし、自分軸で働けるのは今の時代にとても合っているなと思います。
Q3.逆にライバーの難しさ、辛い部分はどのあたりにありますか?
難しさは、自分の努力だけではどうにもならない瞬間が多いこと。そして、どれだけ頑張っても、その努力がすぐ結果に結び付くとは限らず、どこまで頑張ればいいのか分からない時があるところが難しいところですかね。
――配信歴は5年目ですが、挫折した経験は?
ありません。 挫折しかけた場面はありますが、「失敗だったな」と思った出来事を全部、意地でも成功に変えてきたので、結果として挫折にはなっていません。
ーー例えば?
挫折は失敗して諦めたこととも言い替えることが出来ると思っていて、当然私にも失敗することはたくさんありました。
ただの失敗にしないために、事を起こす前に
「どのような失敗のパターンが想定されるか」
「その失敗から得られるものはあるか」
など、先に色々なパターンを想定して備えて
「結果としてなぜ失敗したのか」
「どうすればより良い結果になったのか」
「この失敗をしてよかったと思えるためには今からどう行動すればいいか」
を常に今の事務所のマネージャーと相談しながら考えてきたので、失敗と呼ぶべきものも全て成功への礎にしてきました。
Q4.飛躍したきっかけやターニングポイントはありましたか?
Pocochaのマンスリーライバーランキングで初めて1 位を取ったときですね。その直前に『オリジナルプロフィール Black』イベントへ出場し、当時 “Pococha の女王” 、“オリプロの女王”と呼ばれていたライバーさんと戦って、新参者の私が勝てたんです。その勢いのままマンスリー1位も獲得し、そこからは右肩上がりが続きました。あのときが転機でしたね。
Q5.活躍し続けるために大事にしていることや努力していることはありますか?
とにかく配信をつけ続けていました。”継続は力なり”です。
あとは、
「自分の決めた目標は必ずやり切る事」
「小さい目標でも達成できるまで辞めない」
これはとても大事にしていたと思います。
途中で諦めてしまう目標なんて、次から誰も一緒に『その目標に向かって頑張ろう。』なんて思って貰えないので…
自分の言った事はやり切るようにしていました。
それからリスナーさんと“マメに意見交換”… というより、私の目標や考えを常に共有していました。
とにかく徹底的に。
――配信内で?
配信中はもちろん、ファミリーやオープンチャットでも同じです。
たとえば漠然とした大きい目標は〇〇で、目先の目標は〇〇。それを全部伝えたうえで「達成するために、みんなでどうやっていく?」と、なんの遠慮もなく、莫大な目標でもリスナーさんに共有していましたね。
ーーそれは常にやってたことですか?
そうですね。最初はマンスリーランキングで1位なんて到底取れないライバーでしたが、その頃から『私は Pococha で1位を取りたい』と毎日言い続けていました。 毎日 “マンスリー1位を取りたい” と口にしていると、リスナーさんの目標もいつの間にか “マンスリー1位を取る枠にしよう。に変わっていくんです。『いつか1位を取りたいらしい』が、『1位を取らせてあげたい、『みんなで取りたい』に切り替わる。だから本気の目標は、とにかく口に出したほうがいいと思いますね。
ーーモチベーション下がるときはありますか。
事務所の子にもよく聞かれるんですが、いつも答えに困るくらいです。もちろん配信つけるテンションにならない。みたいな日はありましたが、そのたった1日日の休みが命取りになる世界だったので、目標があるからやる――それだけでした。
Q6.ライバーの皆さんが特に気になる質問に移りますね。Pocochaではどのようにしてトップを掴んだのですか?
プラットフォームのトップを狙うって皆さん漠然ととっても遠い目標に思えると思うんです。「私がそんな事言ってもいいのかな?」とか気を遣うライバーさんも沢山いたり、「そんなの無理だよ」って言われるのが怖くてなかなか言い出せない方も沢山いると思います。
ですが、私は本腰を入れてやる気になったら、何がなんでも一番になりたい女なので、「私は絶対いつの日かPocochaで1番になる!皆でなろう!」と毎日毎日、全然トップに立てるようなライバーではない時から耳にタコができるほど言い続けていました。
自分の目標を共有し続けることによってリスナーさんの意識もなんとなく毎日言われ続けると、1位にしてあげたい!と思ってくれる人が増えてくるんです。
『どんなに無謀な戦いであろうとリスナーさんへ目標を常に共有すること。』
『自分が1位になる未来を想像すること。』
『どんな配信者になりたいか思い描いて、なりたい自分の配信スタイルを貫き続けたこと。』
これがトップを掴めた理由だと思います。
Q7.この頃意識していた思考や戦略は?
ライバーを始めて間もない時からブランディングをとても大事にしていました。
まずPocochaではメーターというシステムがあり、そのメーターのために皆さん日跨ぎ配信というのをするのが普通です。そしてランクアップの為にイベントにも皆さん常に出ていましたが、
私は逆をとって、
・日跨ぎ配信をしない
・マイナスを取らない
・イベントにも出ない
をブランディングにしていました。
そのお陰で少しずつ認知されるようになり、
『日跨ぎ配信をしないのにマイナスを取らずに強い子』、『イベントに出ないのに常にマンスリーバッチをつけている強い子。』
という認知が広まり完全なる”みさking”というブランディング作りに成功したと思います。
ブランディングが固まってからはイベントも何度も出ていましたが一度も入賞を逃したこともなく、最後の1年はずっと”無双状態”でした。
そんな中でもマンスリー1位を毎月取りたい!という意識はやはりあんまりなくて、皆と楽しくやっていたらマンスリー上位にいる。みたいな本当に幸せなライバーだったと思います。
なりたい自分になる為に自分を追い込む事があまり苦にならないタイプで、なりたい自分の理想が固まっているのに、そこに向かってる途中にサボったり、配信が付けられない方がストレスになるタイプだったので、マイルールみたいなものや、(短期的な目標として)日々の目標、1ヶ月単位の目標を毎月定めてそれを淡々とこなしていく日々でした。
あとはとにかく継続を大事にしていたので無双状態に入るまでは、短期的なこの月にこの順位を狙うだけではなく、
・マンスリー20位以内を1年(間継続)
・マンスリー10位以内を1年(間継続)
・マンスリー5位以内を1年(間継続)
こうした長期の目標も決め、それをリスナーさんに共有して私だけの目標ではなく『みさking枠の目標』として皆で楽しくやっていました。
楽しみながら枠のみんなとの目標を達成していき、その長期の目標も達成することで目標値を上げていってみんなでまた達成をする。それを繰り返しているうちに、
楽しくやっていればマンスリートップ3には気付いたらいるような枠をみんなと作り上げることが出来ました。
あとは、“とにかく良いリスナーの方々に巡り会えた”の一言に尽きます!!
良いリスナーの皆さんと巡り会うのも運ゲーと言われてますが、その運を掴みに行く為の努力が大事ですね。
Q8.ライブ配信(ライバーとして)での今後の目標は?
Pocochaはもう目標ゼロです。やりきりました。
叶えたかったことは全部叶えました。
ーーTikTokでは?
正直、TikTokは自分のためというより“事務所のため”に始めたんです。
自分が分かっていないとライバーさんに指導できないので。
強いていうなら、何度もお伝えしていますが、私は“ブランディング”をすごく大切にしていて、Pococha時代は“日またぎをしないライバー”として有名になりました。
夜中は一切配信しなかったのに、配信時間も他の人に比べると少なかったのに、結果を出した――その“楽しているように見えるのに強い”スタイルをTikTokでも確立したいんです。
昼間の週3配信だけでも 『すごい人』 と言われ続けること。これがTikTokで名前を残すためにできるスタイルだと思うのでそこが今の目標かなと思っています。
ーーあえて比べられないような戦い方を見つけたと。
片手間に見えても結果を残す――それが私のブランディングです。TikTokでもそのイメージを守りながら、名前を残せるライバーでありたいですね。
Q9.これからライバーを始める人や、もっと活躍したいと思っているライバーにアドバイスするなら?
ーーまず、これから始めるライバーに対して最も大事なことは?
とにかく“続ける”こと。
一番簡単なようで、難しい事なんだと事務所を始めて思いました。ライブ配信は、いつどこでチャンスが転がっているか分からないし、誰にラッキーが巡ってくるかも読めません。配信を続けている人ほど、そのチャンスを踏める確率が高くなるんです。
もっと言うなら、『チャンスを踏む為に質の良い配信を続ける』ですね。
ちょっとやって結果が出ないからと諦めず、粘り強く配信を続ける。
何も考えずダラダラするだけでなく、常に得策を考えながら配信をする。
それがいちばんの近道だと思います。
ーー伸び悩んでいる、くすぶっていると感じているライバーには?
“くすぶってる”と感じているなら、『1st』に来てください。あなたを1番にする方法を全部教えます(笑)
Q10. Pococha と TikTok LIVEそれぞれの魅力を教えてください。
Pocochaはめちゃくちゃ喋れます(笑)
ーーでは Pococha から教えてください。
Pocochaの魅力は、“仲間意識”を作りやすいところですね。『スラる』という文化がない分、人の入れ替わりがTikTokほど激しくないので、毎日ほぼ同じメンバーと顔を合わせる。そしてPococha特有の毎日クリアしなければいけないメーターがあるので、ライバーもリスナーさんも自然と『みんなで頑張ろう』という空気が生まれやすいと思います。
メーターという目先の目標が毎日提示されているってしんどいように見えて、すごく良いシステムだと思いますね。
ーーTikTok LIVE の魅力は?
“出会いの数”と“バトル機能”ですね。視聴者が圧倒的に多く、配信のたびに新しいリスナーさんに会えるチャンスがあります。ライバー同士のバトルも新しい出会いに繋がるし、有名な方も多くて可能性が無限に広がっているなーと思うのがTikTok LIVEですね。
知名度を上げたい方はTikTokの方が良いと思います。
Q11.LIVE配信事務所「1st」について教えてください。
特徴は、”ライバーさんに寄り添ってなんぼ”というスタンスの事務所です!!
マネージャーは私を含めて3名。
毎日マネージャーが配信しているライバーさんの枠周りをしています。ライバーさんとの連絡も密に取りますし、ライバーさんとの距離感は、正直ほかの事務所より断然近いと思いますね。事務所内のライバーさん同士も本当に仲が良くて見ていて微笑ましいです。
ーー所属人数は?
100人ほどです。
Q12.「1st」 はどんな人(ライバー)に特におすすめの事務所だと思いますか?
相談相手がいないフリーライバーさんや1人で抱え込んでしまっている人ですね。
ひとりで悩みを抱え込んでしまう人は、結局配信をやめてしまうことが多いので、
手助けしたいなと思います。
あとは向上心があるライバーさん!
1stのライバーさん達は本当に根性、やる気、が凄いです。
私でも尊敬するほどに。
なのでそんなライバーさん達と一緒に高め合って配信したいライバーさんにもおすすめです。
Q13.所属ライバーにはどう成長してほしいですか?
ライバーと誇りを持って言えるように、人との繋がりで人間的にも成長して欲しいです。
上を目指せば目指すほど簡単なお仕事でない分、自分でも試行錯誤できるような人に、そしてやって貰って当たり前じゃないことに常に感謝し続けれるライバーになってほしいです。
Q14.「1st」としての目標や今後目指す姿、ビジョンを教えてください。
Pococha では事務所として絶対に絶対にトップを取りに行きたいと思っています。もうひとつは、ライバーさんが配信を辞めたあとまでサポートできる仕組みを作ることです。
ライバーって、配信をやめたあと、何をしようって迷う子が多いと思います。
なので「1st」では、マネージャーや二次代理店といった定番ルートだけでなく、他の選択肢であっても、「1st」で一緒に携わっていけるように未来の選択肢を増やしてあげられる大きな会社にしたいと思っています。
ライバーさんが路頭に迷わない道を増やしていくのが目標です。頑張ります!
Q15.人生において大事にしていることや考え方、流儀などがあれば教えてください。
自分を大切にしてくれる人を、とことん大切にする。でも “みんなに好かれよう”とは思って生きない。です!なので自分のメンタル管理が上手だと思います。
Q16.ライブ配信に限らず最終的な夢や目標があれば教えてください。
先ほども述べたように事務所を大きくして、ライバーさんの“その先の未来”まで支えられる人になりたいです。
ーーなぜ事務所を大きくしたいのですか。
事務所名〈1st〉の由来にも通じる話で、私は昔から“何でも1番がいい”タイプなんですよね。
“1” は 私自身のなんでも1番がいい女の”1”と同時に 「1st」に所属しているライバーさん達には“1番輝いてほしい”という願いでもあります。だから “大きくしたい” というより、“1番になりたい” が本音。
「一番の景色」を見てみたい女なんです。
ーーみさkingさんの魂が入っていますね。
はい、入っています。
めちゃくちゃ楽しいです。
〈ライブタイムズ編集部〉