
毎日数万人のクリエイターがライブ配信を行う「TikTokLIVE」。そんな大舞台の中で、一歩踏み出した瞬間から人生の幅が大きく広がった人気ライバー・まなぴさん。
もともと「アイドリング!!!」に在籍していた経歴を活かしながらも、肩書きや型には縛られず、思い切り“自分らしさ”を大切に配信を続けている彼女。
本記事では、ライブ配信を始めたきっかけや魅力、挫折や飛躍の瞬間、そして所属事務所や今後の目標について詳しく伺いました。これからライバーを始める方はもちろん、現役ライバーの方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
Q1.まずはライバーを始めたきっかけを教えてください
きっかけは、本当に「なんとなく」って感じでした。周りから「絶対配信向いてるんちゃう?」とか「人をしゃべって笑わせるのが好きならやってみたら?」と背中を押されて、「どんなものか分からないけど、とりあえずやってみよう」という遊び感覚で始めたんです。アプリを取ってボタンを押して、「これどうしたらいいん? 」って手探り状態でしたね。最初は意気込むというより、「やってみないと分からないし」というノリに近かったです。
ーーTikTokが初めての配信ですか?
いえ、最初はPocochaを3ヶ月程やっていました。ただ、あまりきちんと配信できていたわけでもなくて。3〜4ヶ月くらいは「やるか、やらないか」みたいな時期があって、その後にTikTokへ移行したんです。Pocochaで一度イベントに出させてもらったときに、いいリスナーさんに出会えたのがきっかけで、「TikTokのほうが合ってるんちゃう?」って言われて。ありがたいことに運が良かったと思います。
ーーいつ頃からTikTokを始めたのですか?
一昨年の12月くらいですね。そこから数えて約1年3か月ほどになります。
ーー元アイドリングという経歴がありますが、芸能活動からライブ配信への流れは?
実は20歳前にはやめていて、長い間ずっと一般人というか、普通にバイトしながら子育てをしていました。私はすぐに辞めちゃったので「アイドリング!!!」に本当にいたの?って思われているとくらいだと思います(笑)
名前を使っているのは、「せっかく経験があるなら、本当のことだし活かしたら?」とブランディング的な提案を受けたからなんです。
ーー配信を始める前に感じた不安はありましたか?
正直、不安が何かも分からないくらい手探りでした。「来てくれる人いるかな?」くらいの心配はありましたけど、自分は「やってみないと分からない」というタイプ。だからこそ、あまり深く考えずにスタートできたんだと思います。
ただ、「アイドリング!!!」の肩書きがあるぶん、「アイドルっぽい雰囲気を期待して来る人もいるのかな? でも実際はそうじゃないし…」ってギャップは少し気になりました。でも、分からないから突っ走れるというか、そこまで大きな不安ではなかったですね。
ーー期待していたことは?
もちろん収入面は意識していました。Pocochaでもそれなりのランクまで行かせてもらったので、「もっと自分に合うプラットフォームがあるんじゃないか」と。TikTokは規模感も違うし、やってみた瞬間に「こっちのほうが自分らしくいられる」と思ったんです。
配信に時間を使うなら、どうせならしっかり稼げて、人生を豊かにしたい。それに周りからも「TikTokはこういう面ですごいらしい」と聞いていたので、「じゃあやってみよう」と。そこに対する期待は大きかったし、頑張ろうと思いましたね。
Q2.ライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったこと、やりがい
普通の生活じゃ絶対に出会えないような人に会えるのが、まず大きな魅力です。リスナーさんだけじゃなく、ライバーさん同士や、インフルエンサー・芸能人の方にも普通に出会うチャンスがある。日常ではありえない交流ができるのは、本当に面白いと思います。
喋るのが好きな人なら、自分のやりたいスタンスで発信できるし、「こうしなきゃいけない」という縛りが少ない。私は「鳥かご」に閉じ込められるのが苦手なので、ありのままの自分を応援してくれる人たちがいるのは大きな楽しさでもあります。それが収入につながり、自分の人生を豊かにしてくれる未来へも広がっていくから、やっていて本当に面白い。
普段の仕事に何かしら不満がある人って多いと思うんです。
そんな人でも空いた時間から配信を始められるので、「まずやってみる」ハードルが低いところも魅力です。やってみると本当に楽しいので、続ければ続けるほど人生が変わる人もきっと出てくるような、そんな仕事だなって思います。
ーーライブを始める前と始めてからで、大きく良くなったことややりがいは?
収入面はだいぶ変わりましたし、いろんな人との出会いや繋がりもできました。それが一番の「始めて良かったこと」ですね。シングルマザーなので、子どもにやりたいことをさせてあげる手段としても配信が大きく役立っています。自分ができる範囲の時間で向き合った結果、そういう未来が叶うと思うとすごく嬉しいし、もっと頑張ろうと思える。そこが私の大きなやりがいですね。
Q3. ライバーの難しさ・辛い部分・挫折した経験は?
挫折しまくりです(笑)
失敗や苦しい場面を「経験」と捉えられるかどうかで、気づきや成長につながるかが変わってくると思いますね。いちばん難しいのは「続けること」。考えすぎてしまうと余計にしんどくなるし、そこでくじける人も多いんじゃないかと感じます。
ただ、自分自身のメンタルも大切ですが、それ以上に応援してくれる人の存在が大きいです。私の場合、リスナーさんや周囲の支えがなかったら成り立たなかったと思います。あとは、深く考えこまずに「楽観的に楽しくやる」ことを意識しています。そうすると自然と続けられるし、「挫折」と思い込まなくて済むんです。経験として捉えて前に進んでいけば、結局はそこが成長につながるのかなと感じています。
Q4. 飛躍したきっかけやターニングポイントはあった?
最初のほうが一番うまくいっていたんです。多分、見つけてもらう運もあったし、事務所のサポートも大きくて、最初からずっと好調でした。逆に言えば、その好調さが基準になりすぎて、今も続けるのが大変だし、葛藤することが多いです。
でも「初めが良すぎた」というのは、それだけ大きな可能性を見せてもらえた証拠でもあります。ずっと同じではいられないし、常にターニングポイントを見つけて変わっていかなきゃいけないと、日々気づかされますね。そう甘くはないんですけど、自分がどうしたいか目的を明確にして、タイミングや縁を掴みながら進んでいくしかないと思っています。
最初の好調には、事務所のサポートの力も大きかったですね。おすすめに載るよう手配してくれたり、フレアカードを送ってくれたり。分からないことだらけの時期に背中を押してもらえて、本当にありがたかったし、頼らせてもらったおかげだと思っています。
Q5. 活躍し続けるために大事にしていることや努力していること
配信のスイッチを入れるときは、「どうやったらみんなが楽しいかな?」って常に考えています。私の場合、雑談メインなので、自分が“アイドルっぽい”立ち位置というより、みんなとフランクにやり取りができる枠づくりを心がけていますね。1人ひとりのコメントを拾って、そこからどう展開したら面白くなるかを考える。その積み重ねが配信の雰囲気や居心地の良さにつながると思っています。
モチベーションは数字に左右される部分が大きいので、下がるときは思い切り下がります。閲覧者が減ったりすると落ち込むんですが、私は無理に頑張りすぎず「一旦休む・切り替える」ことを大切にしています。配信だけに集中しすぎると視野が狭くなって苦しくなるので、普段の仕事やプライベート、好きなことなど「楽しい場所」を複数持っておくようにしているんです。そうやってメンタルを保ちながら続けることが、長く活躍していくコツかなと思います。
Q6. これからライバーを始める人へアドバイスするなら?
まず「ライバーを始めようか迷っている人」には、とにかく軽い気持ちで始めてみてほしいですね。最初は不安があって当然だし、やってみなきゃ分からないことが多すぎる。1時間でも早く始めて、自分に合うかどうか確かめればいいと思います。仮に合わなかったらやめればいいし、そのくらい気楽なスタンスのほうが、踏み出しやすいと思います。実際、その一歩で人生がガラッと変わる人もいるんですよ。
ーーもっと活躍したいと思っている人へのアドバイスもお願いします!
やっぱり“慣れ”を打破してチャレンジを続けることが大事だと思います。私自身も1年配信をしてきて、どうしても同じ相手とのコラボばかりになってしまうところがあったり、冒険心を欠いてしまったり。だからこそ、新しいライバーさんとのコラボで積極的に話したり、お互いを知る努力をしてみたり、一つでも印象に残るやり取りをすることを意識しています。
バトルだけで終わらせず、ちゃんと対話して相手のことを知る。小さなプラスアルファを積み重ねることで縁が広がっていくんじゃないかなって。私もまだまだ課題は山積みですが、そういう行動を続ける中で、自分自身も成長できるし、多くの人に知ってもらえるチャンスが増えると思います。
Q7. 所属事務所「Traum」について教えてください!
一言で言うと、“サポート力が全然違う”と思っています。よく「寄り添いサポート」とか言われるけれど、ここの「寄り添い」はレベルが違うというか、24時間いつでも「何かあれば言ってね」と言われて、本当に心強いんです。
他の事務所だと「何時間配信してほしい」とかノルマがあったり、仕事としてきっちり枠をはめられるところが多いんですよね。でもTraumは、私を“鳥かご”に閉じ込めるのではなく、自由に羽ばたかせてくれる感じ。もし危ない方向に行きそうになったら「そっちじゃなくてこっちだよ」と誘導してくれるし、困っているときにはすぐ手を差し伸べてくれるんです。
基本的にはマネージャーとやり取りをしていますが、何か大きなことがあれば代表の方が直接出てきてくれる。その連携やスピード感が本当にありがたいし、「見放されない」安心感があります。私にとっては、いろんな事務所の中で一番合っているなと思いますね。
Q8. 今後の目標や最終的な夢や目標があれば教えてください。
ーー今後の目標は?
最近、「いろんな人に知ってもらうためにはどうしたらいいか」を本気で考えています。私は配信を仕事として捉えつつも、型にはめられたくないタイプで、TikTokのランキングやイベントに縛られるのは正直あまり好きじゃないんです。でも、やっぱり多くの人の目に触れるためには、そういった要素も上手く活用していかなきゃと思うようになりました。たとえば日間ランキングやイベントに出ることも一種のチャレンジとして考えています。
ーー最終的な夢は?
最終的には、自分の「好き」がそのまま仕事になって、喜んでくれる人が増えたら最高だなと思っています。インフルエンサーとして発信力を高めて、元気を与えられる存在になれたら嬉しいです。明確なビジョンはまだ無いんですけど、まずはライブ配信をきっかけに、もっと多くの人に自分を知ってもらいたいし、そこから次のステップに進めればいいなと考えています。
Q9. 人生において大事にしていることや考え方、流儀などがあれば教えてください。
「自分の気持ちに正直でいること」を一番大切にしています。アイドルをやっていたときは、自分を偽ってばかりでしんどくなってしまったんですよね。そこから「自分を大事にする」「自分が本当にやりたいことを最優先にする」っていうスタンスに切り替えたら、すごく楽になりました。
出会う人は出会うし、離れる人は離れる。無理に誰かに合わせすぎなくてもいいし、嫌われることを恐れて自分を守りすぎる必要もないと気づいたんです。そうしたら、本音で人と話せるようになったし、自分らしくありのままでいられるようになりました。あとは「楽しくニコニコしていれば、いいことが引き寄せられる」という考え方も大事にしていますね。
言霊って本当にあると思うので。
〈ライブタイムズ編集部〉