総勢128名のトップライバーが激突した『第2回ギフテッド甲子園』。5月末から続いた東日本・西日本・オンライン予選を勝ち抜いた精鋭16名が、6月7日の決勝トーナメントで激戦を繰り広げ、前回王者「夢幻」の連覇という快挙で幕を閉じた。
最高同時接続者数約6万5,000人。予選ラウンド含めた5日間で計9億円相当のギフティング──
(※大会スタッフ情報)
なぜ、このイベントはこれほどの熱狂を生むのか。その秘密は、1戦5分の一発勝負、そして1アカウント100万コインというギフト上限が設けられた独自のルールにある。単純な投げ銭だけで勝敗を決めない“競技性”の高さが、誰も予測できない“下剋上”のドラマを生み出すのだ。
この一大ムーブメントを仕掛けたのが、総合プロデューサーの色P氏だ。かつては「最強の投げ師」として数多のライバーを頂点に導き、シーンに君臨した彼が、なぜ自らプロデューサーとなり、新たな熱狂を生み出す側に回ったのか。
「お金持ちだけで決まるイベントの世界を終わらせる」。そう語る彼の哲学、そして「井の中の蛙」だというライブ配信業界の常識を覆し、「逆輸入」でスターを生み出そうとする壮大なビジョンとは──。最強投げ師から唯一無二のプロデューサーへ。シーンの革命児が目指す、その先に迫る。
「ギフテッド」総合プロデューサー『色P』独占インタビュー
Q1.『ギフテッド甲子園』を始めようと思った最初のきっかけや経緯は何ですか?
僕自身、パワーギフターとして、TikTok LIVEを始めてからの約半年間、「夢幻」をはじめ、自分が推したライバーたちをほとんど全てのイベントで1位にさせてきた実績がありました。
でも、それはやっている側は面白いですけど、それを見ている他の人たちはどうなんだろう、と思う部分もあって。お金だけで決着がつくイベントばかりが目につきますが、果たしてそれが本当に良いことなのか、と考えると、また違うのかもしれないと感じたんです。
例えば、公式が開催する『盾イベント』や『ファンダムイベント』は、ある程度ギフトを投げれば勝敗が決まってしまう。でも、そこにギフト制限を設けて”競技性”を高めたら、もっとみんなが楽しめるんじゃないか。それに、ロングイベントを戦い抜くのが難しいライバーでも、1試合だけならもっと輝けるんじゃないか、と。
こうした新しい試みをすることで、TikTok LIVEのイベントや業界全体が、さらに良くなるんじゃないかと思ったんです。それが最初のきっかけですね。
そして『ギフテッド甲子園』ではギフト制限を設けました。通常、1日に10M、つまり1,000万コインまで投げられますが、それだと本当の“金持ちのバトル”になってしまう。なので、1人100万コインまで、という上限を付けたんです。もちろん、それでも大きなお金です。でも、どんなにお金持ちの方でも100万コインしか投げられない、というルールにすると、ゲーム性は全く変わってくる。そこを意識しました。
ーー根本はライバー、ユーザーの皆さんをもっと楽しませたかった、盛り上げたかったのですね
それもありますし、一言で言えばお金持ちだけで決着がつくイベントしかない現状を僕が終わらせた感じです。
ーー“総額1億円” / TikTok LIVE初 視聴者参加型ギフト還元番組「ギフテッド」が軸にあると思いますが、「ギフテッド」も同じ考えでしょうか?
「ギフテッド」のメインテーマは、今のTikTok LIVEに“足りないもの”を補うことでした。
当初、TikTokの企画はライバーが1人でやるだけで、“番組”として何かを打ち出すという文化がなかったんです。そこでまず一つ目に考えたのが、配信者一人の画面に頼るのではなく、YouTubeやテレビのように、いろんな画角から様々な企画を届けて視聴者を楽しませること。例えば、過去に行ったバレンタイン企画などがそれに当たります。
そして二つ目が、『ギフテッド甲子園』のような、今までになかったイベントを作ることです。例えば『事務所対抗戦(JAPAN AGENCY CUP)』も、これまでなかったので作りましたし、他にも“視聴者にギフトを還元する”というのも、今までなかった試みです。
そういったことも含めて、とにかく斬新で、“今までなかったこと”だけをやってきたのが『ギフテッド』だ、という自負はありますね。
突き詰めると、「このライバーの、こんな新しい側面が見たい」「新しい姿が見たい」という、僕自身が見たいものを探って形にしていった結果が、今の『ギフテッド』なんです。
Q2.ギフテッド甲子園の一番の見どころはどんなところでしょうか?
見どころは、ただお金を投げるのではなく、“効率よく、適切に投げないと勝てない”という点です。そして、それが1人の力よりも、同じ考えを持った人が何人も集まる方が強い、という独特な戦い方をしなければ勝てません。
しかも、「1回負けたら終わり」なので出し惜しみはできない。それなのに、トーナメントを勝ち上がるためには、戦力を“温存”する必要もある。
要は、こうした複合的な戦術を磨き上げないと勝ち進めないという、この“ゲーム性”こそが魅力です。
本来、お金を投げるだけの淡白なシステムのはずが、人々をより熱狂させるものにできた。これが、この企画の最大の見どころだと思っています。
Q3.ライブ配信業界において、非常に大きなイベントとなっています。ライブ配信業界全体にどんな影響を与えたいですか?
正直に言うと、配信業界に与えたい影響は、全くありません。というのも、今の配信業界は“井の中の蛙”だと僕は思っています。
TikTok LIVEもツイキャスなども、同接(同時接続者数)はせいぜい2万〜3万人。どんなに多くても5万人くらいで、テレビ業界と比べてしまうと全く歯が立たないのが現状です。
ですから、この業界の中でインパクトを与えるというよりは、「配信業界で頑張っている才能たちを、いかにして世の中に知れ渡らせるか」が重要なんです。
そのために、僕は今こそ“逆輸入”をすべきだと思っていて。よくある「テレビ業界から干された人たちが配信に来る」という流れじゃなくて、「配信業界からテレビに出ていく」。その活躍の結果として配信業界に新しい人が来てくれる、という構造を作らないと、これから新規は増えていかないんです。
だから今こそ、内々で頑張るのではなく、業界全体が“外”へ“外”へと向かって変わっていかなければいけないと思っています。
最近では、「ライブ配信を極める」という言葉は、イコール「外の世界を取り入れていくこと」だと、僕はそう考えています。
Q4.出演するライバーには、企画を通じてどのような成長や成功を掴んでほしいですか?
今回の企画では、リスナーさんと一緒になってより頭を使い、「この一瞬」にかける時間やその取り組み方自体を楽しんでほしいです。
よくあるプラットフォームのイベントは、数日や数週間と長いですよね。でも今回はそういった形ではなく、1日か2日でパッと終わるようにしました。その短い期間に、これだけの規模、時間、お金、そして熱量をみんなが注ぎ込むと“何か”が生まれる。これはすごく良いことだと僕は思っています。
長いイベントにありがちなマンネリ化や、だらだらした感じがない。その代わりにあるのが、“一瞬のひりつき”です。一瞬しか喜べないかもしれないけれど、その一瞬の順位や「勝ち」に、とことんこだわってほしい。
まさに高校球児のような熱量で、甲子園のたった1試合のために、どれだけの時間を費やせるか ──。
このイベントを通じて心の底から泣ける、感動できる、そして本気で”悔しい”と思えるような経験を味わってほしい。そして、「またこのイベントに出たい」というモチベーションに繋がり、自身の枠をさらに作り込んだり、新たな出会いを求めたりするきっかけになれば嬉しいです。
Q5.今後の展望、目標がありましたらお聞かせください。
展望としては、大きく2つの軸で考えています。
一つは、個人による完全トーナメントである『ギフテッド甲子園』、そしてもう一つが、ライバー事務所による団体戦の『JAPAN AGENCY CUP』。この2つのイベントを、それぞれ半年に1回程度のペースで回していき、皆さんに楽しんでいただきたいというのがまずあります。
それに加えて、今後の目標として、世の中に向けて配信者の才能をより多く広めていくための活動をしていきたい。今は、その想いが一番強いですね。
Q6.最後に、読者へのメッセージをお願いいたします!
一見すると、ギフトや“投げ銭”というものは、世間からは無駄なお金に見えたり、あまり良い印象を持たれていなかったりするかもしれません。
でも、その裏側には、配信者の努力はもちろん、リスナーさん一人ひとりの努力も確かに存在します。
僕たちは、そこに生まれる“ドラマ”を、より多くの一般の方にも理解してもらえるようにしたいんです。そのために、私たちも『ギフテッド』という企画に誠心誠意向き合っていきますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。
【最新情報】次なる一手は“前代未聞”の音楽番組!「ライバー紅白歌合戦」開催決定
『ギフテッド甲子園』という熱狂の余韻が冷めやらぬ中、色P氏率いる「ギフテッド」は、すでに次なる一手を用意している。その名も『ライバー紅白歌合戦』。総勢46組のトップクリエイターが集結し、紅白に分かれて歌で競い合う、TikTok LIVE史上類を見ない超大型音楽番組だ。
司会には俳優の山本裕典、来賓ゲストにはHiro from MY FIRST STORYの出演が決定。配信の枠を越えた豪華な布陣は、色P氏が語る「逆輸入」への本気度を物語っている。
さらには、ギフテッドボーカルオーディションのグランプリメンバーも続々出演。
イベント名:ライバー 紅白歌合戦
放送日時:2025年6月22日(日)16:00〜22:30頃 生配信
配信アカウント:ギフテッド【公式】(@giftedno1)
司会:山本裕典
来賓ゲスト:Hiro from MY FIRST STORY
出演者:夢幻、ぜろわん、プリンスこうや、藤沢なな、超無課金、明日花キララ、神、ATAOKA会長、りょすけ、傾奇者、かず、MARU など総勢46組
第2回ギフテッド甲子園 概要
第2回ギフテッド甲子園とは日本全国で活躍するトップクリエイター128名が参加する超大型イベント。“総額1億円” / TikTok LIVE初視聴者参加型ギフト還元番組「ギフテッド」が主催する、ショートムービープラットフォーム「TikTok」でのTikTok LIVE配信を通じてNO.1クリエイターを決めるトーナメント戦である。
対戦方法
1試合あたり5分間の、バトルトーナメント方式。
勝敗は、制限時間内に視聴者より贈られたギフトの合計数が多い方が勝利となる。(ギフト数=ポイント数
バトルルール
・アイテムなし(グローブなし)
・1試合1アカウントからのギフト上限制限あり(1Mコインまで)
・ギフトアイテムの制限なし(全てのギフトが適用となります)
など
開催日程
総出演者128名が、東日本予選A(1日目)32名、東日本予選B(2日目)32名、西日本予選32名、オンライン予選32名の4つのエリア予選に分かれて対戦を行う。各エリアから勝者4名が決勝戦に参加決定。
西日本予選
統括: kazuto、すくらんぶる森田
日程: 2025年5月30日(金)
会場: BLACK CHAMBER
東日本予選
統括: にゃん、きゃべつ
日程: Aブロック(1日目) 2025年5月31日(土)
Bブロック(2日目) 2025年6月1日(日)
会場: ASHWINDER Esports ARENA高田馬場店
オンライン予選
日程: 2025年6月2日(月)
決勝戦
東日本予選通過者8名、西日本予選通過者4名、オンライン予選通過者4名の合計16名によるトーナメント戦となります。
統括: にゃん、きゃべつ、kazuto
日程: 2025年6月7日(土)
会場: ASHWINDER Esports ARENA高田馬場店
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-18-11稲門ビル5F
公式SNS
「ギフテッド」に関連する動画はギフテッド【公式】YouTubeチャンネルで公開中!
〈ライブタイムズ編集部〉