
2026年5月2日、東京ドームで開催された「井上尚弥 vs 中谷潤人」戦でラウンドガールを務めたTikTokライバー・都愛(とあ)。前編では、北新地から配信の世界へ飛び込み、あと一歩のところで逃し続けてきた大舞台に立つまでの道のりを聞いた。後編では、挑戦を支えるリスナーとの関係、配信の中で大切にしていること、そしてライブ配信が変えた人生に迫る。
都愛(とあ)プロフィール

福岡県生まれ、大阪育ちの21歳。高校卒業後に自立し、コンカフェ、キャバクラ勤務を経て、北新地で働いていた時期にライブ配信と出会う。2024年10月よりTikTok LIVEで本格的に配信活動を開始。2026年3月開催のTikTok LIVEイベントを経て、同年5月2日に東京ドームで開催された「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」のラウンドガールに抜擢された。現在はライブ配信に加え、YouTubeでの動画投稿やライバー事務所の運営など、活動の幅を広げている。
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挑戦の原動力は「リスナーと描く夢」

ーー配信を続けながらライバー事務所の開設やYouTubeなど、複数のフィールドで挑戦を続けています。その原動力や、挑戦し続ける理由は何ですか?
元々の性格として好奇心旺盛で、新しいことに挑戦するのが好きなんです。興味を持ったらまずやってみたいと思うタイプなので、昔から色々なことに挑戦してきました。ただ、配信を始めてからは挑戦する理由が少し変わりました。リスナーさんと出会い、「次はこんな景色を一緒に見たい」「もっとこうなりたい、ああなりたい」という気持ちが生まれて、自分一人では想像していなかった夢まで描けるようになりました。
ライバー事務所も、入りたい子がいた時にしっかり受け入れられるような形で作っています。
YouTubeも最近5〜6本ほど始めました。きっかけはリスナーさんとの配信の中でのやり取りです。配信をしていると、生活リズムの違いで見られない方もいますし、どうしても24時間配信できるわけではないので、その中で「共通して見てもらえるもの」を作りたいと思うようになりました。いつでも見返せる思い出を残したいという気持ちもあります。
配信外の活動も発信していきたいと考えていて、配信をしている時間だけではなく、プライベートで出かけたことなども動画として載せることで、自分の発信をきちんと届けたいと思っています。
「こうなりたい」という明確な目標が先にあるというよりは、リスナーさんや応援してくれる人たちと一緒にやってきた過程の中で、自然とYouTubeもやりたいと思うようになりました。
「応援させてくれてありがとう」に気づかされたもの

ーー普段応援してくれるファンやリスナーさんはどんな存在ですか?一番印象に残っている言葉やエピソードがあれば教えてください。
ただ応援してくれる存在というより、自分の人生を一緒に歩んでくれているような感覚です。
ギフトも、単にお金で支援してくれているという捉え方ではなく、みんなの意見を取り入れながらここまで来られたという意味で、リスナーさんをすごく大切に思っています。その気持ちがあるからこそ、YouTubeの活動やオフ会、イベントごとに作るグッズなどにもつながっています。
一番印象に残っている言葉は、「応援させてくれてありがとう」とリスナーさんから言われたことです。イベント終わりにそう言ってくださる方がいて、本来は配信者側が「応援してくれてありがとう」と伝えるものだと思っていたので、とても驚きました。
その言葉の意味を考えた時に、応援やギフトは配信者側が一方的に受け取るものではなく、お互いに支え合って成り立っているものなんだと気づきました。
優しい言葉をかけてくれるリスナーさんも多く、「挑戦する姿を見て元気をもらっている」「誰かの楽しみになれている」と言ってもらえることがあります。それが本当に嬉しいですし、「今日も配信が楽しみで仕事を頑張れた」という言葉は特に心に残っています。綺麗事ではなく、そういう言葉が自分の力になっています。
コメントがなくても、一人ひとりを見る

ーーライブ配信の中で大切にしていることや、リスナーさんとの向き合い方で心がけていることを教えてください。
私の枠のリスナーさんは、コメントが得意な人が多いわけではなくて、何十時間と潜って見てくれているけど、コメントは出さないという方も多いです。私自身が弾丸トークなのでコメントをする隙がないのもあると思うのですが(笑)。見ているだけの方も多いので、その分、配信の中で大切にしているのは、その場にいてくれる一人ひとりをちゃんと見ることです。
コメントがないからといってその人が存在していないように扱うのではなく、「何をコメントしたらいいかわからないけど応援したい」と思ってくれている人もいるんじゃないかと考えています。だから、ずっとタップしてくれている方に少し話しかけてみたり、コメントは出てこないけれどバトルには参加してくれる方の存在を見逃さないようにしています。やっていく中で、あまり喋らないけれどずっと応援してくれている人の方が、純粋に応援してくれているんだと感じるようになってきました。
実際に、普段ほとんどコメントをしない方がイベント最終日に1万コイン以上応援してくださったこともありました。その時に改めて、見えているものだけが全てではないんだなと感じました。コメントが多い人も少ない人も、ギフトを投げる人も投げない人も、それぞれの形で応援してくださっていると思うので、その人なりの応援の形を決めつけずに、一人ひとりをちゃんと見ていたいと思っています。
譲れないのは「自分自身を見失わないこと」

ーーご自身の配信スタイルで譲れないものや、長く活躍し続けられる秘訣はありますか?
まだ配信歴が1年半なので、大きなことは言えないんですけど、私は「自分自身を見失わないこと」が大切だと思っています。
配信を続けていると、「もっとこうした方がいい」「こう見られた方がいい」といった意見をいただくこともあります。でも私は、人生も配信も、自分自身で経験しなければ本当の意味では分からないと思っています。遠回りになることがあったとしても、その過程も含めてリスナーさんと一緒に楽しみたいです。たとえ正解と言われる道があったとしても、なぜその考えに至ったのか、なぜその選択をしたのかを自分の言葉で語れなければ深みは生まれないと思っています。だから私は、失敗も成功も含めて自分で経験することを大切にしています。
私にとって配信は演じる場所ではなく、人生の一部を共有する場所です。良い時だけではなく、上手くいかない時や悩んでいる時も含めて発信しているからこそ、リスナーさんとも本音で向き合えるのだと思います。
1年目は本当にがむしゃらで、とにかく配信をつけ続けていました。最初は「質より量」だと思っていましたし、イベントも2ヶ月に1回は必ず参加するようにしていました。
ただ、2年目になってくると、1年目よりも伸ばし方が分かっている分、逆に成長している実感を得にくくなるんです。0から10まで伸ばすのも大変ですが、10から11、12へ伸ばしていくのはもっと難しいと感じています。
その中で、私自身も最近までそうだったのですが、思い詰めてしまうこともありました。でも、休むことは決して悪いことではないと思っています。
以前は、専業ライバーなら毎日配信するのが当たり前だと思っていましたし、2年目に入ってからも朝と夜の2回は必ず配信をつけるようにしていました。でも、「今日は朝だけにしよう」「今日は家で自炊して過ごそう」といった日があってもいいと思うんです。そうすることで気持ちが楽になりますし、結果的に長く続けられる秘訣なんじゃないかなと思っています。
「私はひとりではなくなった」ライブ配信が変えた人生

ーーこれまで活動を続けてきて、ライブ配信は都愛さんの人生をどう変えましたか?
生活に少し余裕ができると、やりたいことにも挑戦できるようになりますし、人に対しても優しくなれる部分があると思います。
それまではずっと生活に余裕がなくて、本当にギリギリの状態で過ごしていました。18歳の時に20万円とじゅうたん、炊飯器だけを持って家を出たんです。家族と揉めていたわけではなく、単純に一人暮らしがしたくて、高校を卒業したタイミングで自立しました。
18歳からは仕送りも一切受けず、どれだけ生活が厳しくても自分の力だけでやってきました。最初はコンカフェで働き、毎日出勤していました。その後キャバクラで働くようになり、20歳を過ぎてお酒も飲めるようになりましたが、逆にそれも自分にとっては大変でした。もともとお酒が強いわけではなかったですし、北新地ではお酒を飲むことが前提の環境だったので、そこにも苦労しました。
そんな経験を経て、今は配信が自分にとっての天職だと感じています。家でできて、時間の自由もあって、無理に誰かに合わせる必要もない。そして、自分の考えを発信できるからこそ、その考えに共感してくれる人たちが集まってくれるんです。そういう意味では、配信はキャバクラでの働き方とは真逆の世界だと思っています。
そして、ライブ配信を始めて一番変わったのは、「私はひとりではなくなった」ということです。私は長女ということもあってか、人より少し責任感が強いところがあると思います。昔から何かあっても自分で何とかしなきゃいけない、自分で抱えなきゃいけないと思うことが多くて、頼ることもあまり得意ではありませんでした。
でも配信を始めてからは、挑戦を応援してくれる人がいて、失敗した時には一緒に悔しがってくれる人がいて、成功した時には自分のことのように喜んでくれる人がいることを知りました。ライブ配信を通じて、「ひとりで頑張る人生」から「みんなと一緒に夢を追いかける人生」に変わったことが、私にとって一番大きな変化です。
ーーライバー活動を始めた頃のご自身に、今の都愛さんが声をかけられるとしたら何と言いますか?
私は、あえて声はかけないですね。
当時は当時なりに一生懸命やっていましたし、自分で選んだ道だったからこそ、今の自分があると思っています。もちろん、「もっとこうしておけばよかったな」と思うことはあります。でも、その経験があったからこそ今の自分がいます。
もし過去の自分に何かを伝えてしまったら、その経験をしなくなってしまうかもしれません。だからこそ、遠回りでもそのまま進んでほしいと思いますし、今の自分もまた未来の自分から見たら途中なんだろうなと思っています。
今後の目標、そして読者へのメッセージ

ーー今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
これまでも、その過程の中で自分のやりたいことを見つけてきましたし、これからも一つのジャンルにとらわれず、さまざまなことに挑戦し続けたいと思っています。
実際にライブ配信を始めたことで、東京ドームのラウンドガールやYouTubeなど、自分一人では想像していなかった景色を見ることができました。だからこそ今後も、「これが最後の目標」と決めるのではなく、新しいことに挑戦しながら可能性を広げていきたいです。
また、自分の夢を叶えるだけではなく、応援してくださるリスナーさんと一緒に「次はこんな景色を見たいね」と言い合えるような存在でありたいと思っています。これからも結果だけではなく、その過程も含めて発信しながら、「応援してよかった」と思っていただけるような挑戦を続けていきたいです。
ーー最後に、いつも応援してくれているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。
私は、配信を自分の人生の一部を発信する場所だと思っています。嬉しいことも悔しいことも、成功も失敗も含めて、これまで皆さんと共有しながら歩んできました。そして、一人では見ることのできなかった景色をたくさん見せていただき、本当に感謝しています。
ーー同じようにライバーやインフルエンサーとして挑戦しようとしている読者へもお願いします。
これからライバーやインフルエンサーに挑戦しようとしている方には、挑戦する過程にも価値があるということを伝えたいです。
結果だけを見ると、ラウンドガールをしていたり、キラキラしているように見えるかもしれません。ですが、結果だけを見てしまうと、うまくいった人とうまくいかなかった人に分けられてしまうと思います。
でも、その結果にたどり着くまでに悩んだことや努力したこと、失敗したことも含めて、すべてが自分の糧になります。実際に私も、思うような結果が出なかったことや、あと一歩届かなかった経験を何度もしてきました。それでも、その経験があったからこそ今の自分があると思っています。
だからこそ、結果だけではなく、その過程も大切にしながら挑戦を続けてほしいです。
ーーこの記事で初めて都愛さんを知る方へもメッセージをお願いします。
私はTikTok LIVEで、自分の人生の一部を発信しながら、さまざまな挑戦を続けています。もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ配信やYouTubeを覗いていただけると嬉しいです。
これからも結果だけでなく、その過程も大切にしながら、皆さんと一緒にさまざまな景色を見ていきたいと思っています。
■ 各種SNSはこちら:https://lit.link/toa072
素顔に迫る一問一答

ーー好きなファッションスタイルやブランドは?
上品でシンプルが好きです。
ーー美を保つために欠かせない習慣やコスメは?
肌管理はしていて、ルメッカやララドクター、イオン導入などをしています。ルメッカとララドクターは毎月しています。
ーー休日やプライベートの過ごし方は?
休む時はがっつり休むタイプで、12〜18時間くらい寝ることもあります(笑)。あとは猫と遊んで過ごすことも多いです。
ーー最近ハマっていることやマイブームは?
パペットスンスンを集めることにハマっています(笑)。あとはASMRを聴きながら寝落ちするのもマイブームです。
ーー普段よく見るYouTubeやSNSのアカウントは?
かすちゃんをよく見ています。
ーー最近買ったベストな買い物は?
シートが斜めに剥がれるタイプの「コロコロローラー」です。
ーー普段の1日のスケジュールは?
朝・昼・夜のどこかでは必ず配信をつけています。最近はYouTubeも始めましたし、TikTokの投稿もしています。投稿にも力を入れているので、配信+撮影に行く日もあります。配信時間は特に決まっていなくて、その日によって変えています。
ーー自分を一言で表すとしたら?
過程を届けるという意味もあり、「未完成」です。まだまだやりたいことも目標もたくさんあります。
ーー気分転換やリフレッシュ方法は?
岩盤浴に行きます。あとはひたすらに寝ることですね。
ーー心の支えになっている言葉や座右の銘は?
「情けは人のためならず」です。


〈ライブタイムズ編集部〉