世界4億ダウンロードを誇るライブ配信アプリ「BIGOLIVE」において、日本1位、世界5位という驚異的な成績を収めた経験を持つトップライバー・みるくさんに独占インタビューを実施!
ニコニコ生放送をきっかけにライブ配信の世界へ足を踏み入れ、才能を開花させた彼女は、YouTubeを経てBIGOLIVEへと活動拠点を移し、今ではBIGOを代表するトップライバーとして多くのファンを魅了し続けています。
今回のインタビューでは、みるくさんが歩んできた道のりや人生観、そしてライバーとして活躍するための秘訣や、ずば抜けた企画力にも迫ります。
さらに、彼女がリスナーさんに対して抱く深い愛情や、配信を通して届けたい想いについても語ってくれました。
現役ライバー、読者、そしてファンの皆さんにぜひ読んでいただきたい内容です。
みるく
所属:ONECARAT
高校時代からニコニコ生放送で配信活動を開始。その後、一度活動を休止し、カジノのディーラーやベビー用品ブランドの立ち上げ、大食いYouTuberなど多方面で活動していたが、コロナ禍を機にBIGOLIVEで配信活動を再開。初参加の新人イベントでは、ニコ生やYouTubeで培ったファンと共に圧倒的1位を獲得し、本格的な活動をスタートさせる。
2023年には、シンガポールで開催されたBIGOLIVEの世界ランキングを決定する「BIGO AWARDS GALA 2023」で日本1位・世界5位を受賞。
卓越した企画力と配信で磨かれた歌唱力、さらには人間味溢れる温かい性格で、圧倒的な人気を誇っている。
みるくさんが所属する
「ONECARAT(ワンカラット)」に興味がある方はお気軽に公式ラインでご相談ください!
・前編|ライブ配信の出会いと挑戦の積み重ね – 現在のページ
・中編|ライバー「みるく」の魅力 / ファンの存在-2ページ目
・後編| 挑戦家の新たな挑戦- 3ページ目
前編|ライブ配信の出会いと挑戦の積み重ね
Q1.ライバーを始めたきっかけは?
きっかけは、高校生(17歳〜18歳)の頃から行っていたニコニコ生放送でした。
当時、まだライブ配信が今ほど主流ではなく、投げ銭システムもなかった時代で、逆に自分で月500円を支払って配信するみたいなスタイルでした。
それでもランキング1位を獲得することもあり、30分間で同接5,000人、10,000人など多くの視聴者が集まったり、コメントも1万件近く寄せられることもあり、その時からライブ配信がすごく好きになりました!
ただ、ある出来事があり一度配信から離れ、ポーカーのディーラーを覚えたり、プリクラ会社で社会人経験を積んだり、自身でベビー用品ブランドを立ち上げるなど、今とは真逆の日々を送っていたのですが、何か日々に物足りなさというか、もっと前にでるキラキラした仕事がしたい!と、YouTuberブームに刺激を受け、自分も挑戦してみようと思いました。
旅行好きだったことから、最初は海外の変わった民泊体験を紹介するYouTuberになろうと始めたものの、コロナ禍で海外旅行が難しくなり、断念せざる負えなくなり…
この状況の中で、自分にできる他のコンテンツは何かを考えた結果、当時はまだ少なかった女性の大食いYouTuberに挑戦することを決意しました。
1年間は必ず続けると心に決め、2日に1本のペースで動画を投稿する努力を重ねました。とはいえ、YouTubeの世界は思った以上に難しく、撮影や編集に1本20時間以上かかることもあり、収益もほとんど上がりませんでした。しかし、編集スキルを独学で学び、自分で動画を作れるようになるなど、挑戦したことで得たスキルも多かったと感じています。
コロナ禍のその頃から、ライバーへの勧誘が急増してその1つに熱心にBIGOLIVEへの勧誘をしてくる人がいて(笑)。
YouTubeの企画『100の質問』に答えている動画の中で、「座右の銘は?」という質問に対して、
私は「何事もやらないよりは、やってみる方がいいって」って答えていたんですよ。
そしたらその動画を観ていたようで
「ライブ配信もやらないよりは、やってみる方がいいと思うんですよね」
みたいなことを言われて(笑)。
「確かに言ったなぁ~(笑)」と思って1ヶ月だけやってみようと決意しました。
やるからには本気でやりたい性格なので、何もわからないままですが新人イベントで1位を取ることを目標にしました。SNSのフォロワーには、ニコ生で活動していた時のリスナーさんやYouTubeを見てファンになってくれた方々もいたので、「ライブ配信をまた始めるからぜひ来てほしい!」と全力で全員に呼びかけました。
すると駆けつけてくれたリスナーさんたちが本当に最強で新人イベントは1位を獲得することが出来ました。
当時は嵐のように出てきた新人だったと思うので、アプリ内でも「エグいやつきた」「事務所が投げてる」などの噂が立つほどでした。
そこから本格的な活動が始まりましたね。
Q2.ライバーの魅力や楽しさは?
ライバーの魅力は、やはり夢があることもそうですし、ライバーをしてみないと決して知り得ない幸福感があるというところですかね。
飲食業や接客業など他の職業でも感謝される場面はありますが、誰かに『推される』ことの幸せは特別です。
応援してくれる人たちが、必ずしも余裕のある状況なわけではなく、時には欲しいものを我慢したり、食事を節約してでも応援してくれることがあります。
“私を笑顔にしてあげたい”という皆の優しさや、愛に触れ、「本当に私って幸せだなぁ」って心の底から感じます。
また、ファンとの距離感もライバーならではの魅力です。地下アイドルや他の職業でも応援されることはありますが、ライバーのようにこんな頻度で、直接的に応援を感じられることは少ないと思います。
自分のリスナーさん達を本当に家族のように思っています。こうした関係性は他の職業ではなかなか得られないものだと思います。
ーライバーになってよかったことは?
引きこもりな自分が、自宅で楽しく喋って、歌って、料理して、一緒に笑いながらオンライン上で皆と乾杯して、そんな楽しい時間がお仕事になってるという事が本当に幸せで天職だなと思います。
歌を歌うことが好きで、最近は毎日3~4時間、時には10時間近く歌うこともあり、歌手の方より長い時間歌っているのではと思うほどです(笑)。
その結果、歌も少しづつですが上達し、リスナーさんたちからは「オリジナル曲よりも、みるくちゃんが歌う曲の方が好き」と言ってもらえるようになりました。
全肯定してくれるリスナーの皆の存在は、私にとって何よりも幸せな存在で、私の心のよりどころでもあります。
皆の存在に心から救われているし、支えられてるなとお世辞抜きで本当に思ってます。
Q3.逆にライバーの難しさ、辛い部分、挫折した経験
やっぱり一番辛いのはメンタルの維持ですね。
1日でも休むとリスナーが離れてしまうんじゃないかとか、新しい推しを見つけてしまうんじゃないかって不安が常にあります。
リスナーさんからすると「ライブを観よう」と思った時に私が配信をしていなかったら、アーカイブもないので、他を見てみようってなるじゃないですか。そこで新しい出会いがあると思うんです。
なので旅行にも行けないというか、行かないし、寝ている時間にももしかして…と不安で眠れない日々も多々ありました。現在進行形ですが(苦笑)。
休みの日に友達とご飯に行っている時も匿名で外(空)から配信を観て、自分のリスナーさんが居たらついつい見ちゃったりしますね(笑)。
リスナーさんからは、壁に耳あり、障子に目あり、空に鬼ありと言われています(笑)。
もちろん、どこで遊ぼうが誰を推そうが自由なんですけどね。
わかっているんですけど…
嫌なんです~嫉妬ですかね~~?
人間って嫌ですね~~(笑)。
自分の事務所の子達や、後輩みたいに慕ってくれるライバーさんからもよく同じような相談がよく来ますが、ここが難しい所なんじゃないかなぁと思いますね。
どっちの立場の気持ちも分かるので簡単な解決法はありません(笑)。
ーみるくさんなりの乗り越え方は見つかりましたか?
気にしないことができたらそれが一番良いと思うのですが、こればっかりは難しいところですね。
趣味や他に没頭できることが作れるなら良いと思いますが。
私もライバーとしてトップライバーを継続・維持したい気持ちはずっとあるので数字は気になるし、ランキングも常に見てしまっていたし…
でも最近は猫ちゃん(のるん)を飼い始めてかなり自分が変わりました!
本当に可愛くて幸せで自分の心に余裕が出来た気がします。
ー トップを目指すライバーさんなら必ず通る道なのかもしれませんね。
そうだと思います。乗り越え方は人それぞれだと思うんですが、
これが原因で喧嘩別れした経験は、きっとすべてのライバーさんに一度はあるのではないでしょうか(笑)。
Q4.活躍するまでに工夫したことなどはありますか?
いつも支えてくれてるリスナーさんも、それぞれの生活の中で変化があり、急にいなくなることがあります。
例えば彼女ができたとか、会社を辞めたとか、病気になったとか、「もっと新人さんの枠で投げた方が輝ける」など、寂しい事を言われた事も何度もあります。
一人居なくなるだけでも私にとってはとても寂しいですし、そのメンタルのまま楽しく配信できなくなったり、色んなバランスが崩れてそれがドミノ倒しのように人が来なくなっちゃう時期もありました。
最初の頃は来てくれたリスナーさん一人一人の名前、誕生日、趣味等をノートに書いて、ギフトをもらう もらわないに関わらず、一人一人のリスナーさんのことをもっとちゃんと知ろうとするだけの配信をしていたこともありました。
あの時はどうしたらリスナーさんが増えるのか本当にわからなくてよく配信外で泣いてましたね。
私は、新人の時から目立ちすぎたので、当時活躍してたライバーさんたちや、そのリスナーさんからもなかなか受け入れられなかったので、昔も今もずっと一匹狼ライバーだと思います(笑)。
それでも来てくれるリスナーさん1人1人との時間を大切に向き合っているうちに少しずつですが自分を推してくれるリスナーさんが増えていったのを覚えています。
そしてこれだけは自信を持って言えるのは、企画をめちゃくちゃ頑張りました!
これは全アプリ全ライバーの中でもここまでやっているのは私だけなんじゃないかなと思います。
例えば、タクシー広告の出演をかけたイベントでは段ボールだけで人が乗れるサイズのタクシーを完成させたり、風船でドレスを編んだり、手形で作るツリーや紅葉の木のアートを作ったり、毛糸でハートを縫っていって大きいハートを完成させたり、丸4日ホームセンターにこもって、木をレーザーカットしてポスカで色塗りして、結婚式場でよく見るハートドロップスの特大版を作ったりしました!
大人の本気の工作ですね(笑)。
ここまで壮大な企画をする人はいないんじゃいかなと思います(笑)。
元々モノ作りが好きだったのもあるんですけどね!
本当に一生忘れられない思い出になりました!
リスナーさんの記憶にもずっと残ってくれたらいいなと思います。
Q5.活躍し続けるために大事にしていることや努力していること
私にとって、一番大事なのは「毎日配信を続けること」と「リスナーさんへの感謝を忘れないこと」ですね。
「本当に皆大好きだぞ~」とか、思ったときにちゃんと言葉にして伝えてます(笑)。
こっぱずかしいけど!!(照)
家族とかにもなんですが、ちゃんと言葉にして伝えるって大事だと思うんですよね。
でもリスナーの皆からは「また校長先生の話が始まったぞ」なんて言われることもありますが、それくらい長々と感謝の気持ちを口にすることもよくあります(笑)。
皆への気持ちが溢れすぎてて上手く短くまとめれないんですよね。
リスナーさんが自分の時間を割いて配信に来てくれること自体が決して当たり前のことではないと思っています。
今の時代、YouTubeやNetflixなど、他にもたくさんのエンタメがある中で、毎日あまり変わり映えの無いかもしれない私の歌や雑談を聴きに来てくれたり、コメントやギフトで応援してくれることは、本当に本当にすごい幸せな事だと思っています。
だからこそ、「当たり前」と思わずに感謝し続けることを大切にしています。
まだ新人の頃は勉強のために、他の配信アプリでリスナーとして視聴したり、勉強しにいくこともありました。
自分が配信していると、「なんでコメントしてくれないの?」と拗ねちゃうこともありますが、リスナーとして視聴する時には、コメントするのが面倒な時もあるし、ぼーっと聞きたい時もあります。
だからこそ、コメントしてくれることにもすごく感謝だし、歌を聴いてくれているだけでも、いてくれるだけでも感謝です。
リスナーさんの応援が「当たり前」と思うようになったら、本当にライバーとしてダメだと思います。
ーモチベーションが下がる時はありますか?
あんまりないですね。
元々月額払ってでも配信していたほどライブ配信が好きだったので(笑)。
ただ、数字を気にしすぎてしまうと、何を目指してるのか、自分が自分でなくなる時はたまにあります…
トップライバーになるにつれ自分の数字へのプレッシャーは大きくなっていきます。
これはどの業界でもそうなんじゃないでしょうか…
「やるなら負けたくない!」という私の性格にはメンタルを維持することが難しかった事は何度もあります。
Q6.これからライバーを始める人や、もっと活躍したいと思っているライバーさんにみるくさんなりにアドバイスするなら?
どんなことがあっても、配信を続けることが大事だと思います。たとえ視聴者が少なくなっても、コアなリスナーさんが離れてしまっても、配信を続けることで思いがけない出会いが生まれることがあります。
例えば、自分の推しが配信していなくて、たまたまふらっと立ち寄った人が訪れることもあるんです。
とはいえ、そういった新しい出会いは簡単には訪れません。正直なところ、99%は何も起こらないかもしれません。でも、残りの1%にリスナーさんと出会える可能性があるからこそ、配信を続ける価値があるんです。
たとえ過疎っていても、配信を続けていれば必ず新しい出会いが待っています。
本当に、どんなに辛くても、配信をつけ続けることが大切ですね。(と、自分で言いながら自分にも言い聞かせています笑 )
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