お笑いコンビ・霜降り明星の粗品がMCを務めるトークバラエティ番組『ドーピングトーキング2』を毎週レビュー。7月15日にABEMAで放送されたエピソード5では九条ジョーが登場した。

シーズン1でも登場した九条。前回は「5000円のイタコ」の話を披露し、粗品から「前回一番面白かった」との評価を受けていた。そして、今回準備してきたドーピングトーキングはいわば続編。韓国まで行き、「ムーダン」といわれるイタコに会いに行ってきたことを明かした。
かかる費用は最低でも100万円。番組史上最高額のドーピングであり、いわば前回王者ともいえる九条への期待度の高さもうかがえる。実際、その期待分の働き(トーク)は示すことができたのではないか。
九条がイタコに会いに行く理由はただひとつ、亡くなった父との対話だ。前回も一応は話すことができたが、心残りを完全になくすためにもより濃密な話を希望している。
実際に本当に父が降りてきているのかが最大のポイントであり、九条も目を凝らしている。そんな中、イタコが父を下ろすと突如泣き出したという。リアルかファンタジーか……ここからが話の肝になるわけだが、2度目の九条は「このパターンか」とどこか冷めている。
お笑いでいえば「コンビニに入る」というような一個目の設定にボケを当てていると評し、イタコ界隈では典型的でもあるパターンに冷めてしまったと漏らす。しかし、そこから九条と父しか知り得ないエピソードがイタコの口を通して次々と飛び出し、一気に感動の方向性へと加速。夢だった父との晩酌もかない、九条もたまらず涙を流したという。
だが、ここでは感動エピソードとして終わらない。浄化の儀としてイタコは出刃包丁を自身に向けトントンと押し、口元には生の豚肉をくわえ、「海賊の全部のような状態(九条)」になり、お金を渡すごとに豚肉を玄関まで吐き出しに行く。それこそがすべて出ていくために必要な工程であり、最後は包丁の刃が外を向くことで完了するという。
単なる感動では終わらず、想像し得ない奇怪さからある種のリアルが伝わってくるラスト。このまま終わっても良さそうなものだが、九条は見たものだけではなく、自分の考えていたこともトークにして吐き出す。
前回のシーズン1では「ちょうど5000円だった」というオチが秀逸だったが、今回は最後に空が晴れ渡っていたことが「60万円」と表現。イタコそのものにはそれほど価値がないことを示唆する、九条らしいシニカルな考え方が漏れ出るトークの締めくくりは鮮やかだった。
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ドーピングトーキング2:https://abema.tv/video/title/90-2041

〈ライブタイムズ編集部 / 文:まっつ〉※本記事は分析・考察を含むコラムです。