
これほどまでに魅力的な参加者はいただろうか。
『プライムビデオ』で配信中の『バチェロレッテ シーズン4』に参加している安齊勇馬は多くの視聴者をくぎ付けにしている。
職業プロレスラーというのがすぐに理解できる188センチ105キロという恵まれた体躯を持ち、顔は少女マンガから飛び出してきたような甘いマスク。その外見だけでもシーズン4の主役になるであろう予感があったが、実際のところはむしろ中身でバチェロレッテである平松里菜を虜にしている。
26歳でプロレスラーとして活動してきた安齊は恋愛経験の乏しさを認めている。実際、他の参加者と比較してアプローチも女性慣れしている様子は見受けられないのだが、それ以上に誠実さが伝わってくる。
彼が里菜とともに時間を過ごすうえで最も大事にしていることが「楽しませること」だ。無理に距離を縮めようだとか、物理的に接触しようだとかは考えておらず、ある種友達的に会話を進め、里菜を楽しませようとしている。安齊自身も笑い上戸でガハガハと笑い、つられて里菜も笑いがこみ上げてくるシーンは幾度も目撃してきた。
もっとも、単に豪放磊落といったわけではなく、彼自身自分の行動をあとで振り返って考えてしまうこともあるという。人を思いやって時間を過ごしていることの裏返しで、見た目とはギャップのある繊細さに里菜もキュンとしていたはずだ。
だが、参加者が残り2人となったシーズン4の最終局面を残し、安齊が“本命”というわけではない。むしろその逆で、実業家の山崎至(32)が大本命とみられる。彼は里菜と過ごしていてもよりスマートで、里菜への愛情の伝え方も上手だ。画面越しからでもドキドキを味わわせていることが十二分に伝わってくる。
対して、安齊は「好き」という言葉をあえて使わず、自身の中でプロレス、ファンの存在が大きなことも明言している。これはバチェラー、バチェロレッテの参加者としては型破りな手法で、多くの人は限られた時間の中でいかに好きかを伝え、自分の価値を落とさないような“大事なもの”――主に家族やパートナー――を挙げてきた。
だが、安齊の場合はプロレスが第一にあることをすでに伝えている。順番をつけられることは不本意だろうが、見ていればそれは明らかで、普通に考えれば今回の戦いにおいては不利になる。里菜は自分が選んだところで、安齊の一番にはなれないと感じてしまうだろうから。
だが、その伝えることこそがあまりに誠実だった。安齊は言う。「理解していただくことより伝えることが大事だなって」。その姿勢は唯一無二で、多くの時間を過ごしてきた里菜にはよりダイレクトに良さが感じられているのではないだろうか。
最終回の結果がどのようなものになるかはわからない。だが、多くの人を“沼”へと引き込んだ安齊の存在はしばらく忘れることができなさそうだ。
〈ライブタイムズ編集部〉※本記事は筆者の分析・考察を含むコラムです。