
日本最大級のライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で常時最高ランクであるS帯をキープし、所属するライバー事務所321が運営する「PALE TULLE(321アイドル部)」でアイドルとしても活躍する「あさちゃん」さんにインタビューを実施!
会社員からライバーへ転身したきっかけや、コミュニティを大切にする配信スタイル、具体的な目標設定の大切さなど、最前線で走り続ける“秘密”を余すところなく語っていただきました。
「私ももっと活躍したい」「ライブ配信で夢を叶えたい」と考えるすべてのライバーに、きっと明日から活かせるヒントが詰まっています!
「あさちゃん」さんが所属するライバー事務所は、『ライバー事務所321』
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Q1.ライバーを始めたきっかけは?
元々ゆうこすさんのファンで、よくファンイベントに行っていました。ある時、ゆうこすさんの個人事務所のオーディションを受けましたが、「やりたいことが明確じゃない」という理由で落ちてしまいました。当時の私は「有名になりたい」「ゆうこすさんみたいになりたい」といった漠然とした気持ちしかなかったんです。その後、ゆうこすさんがライバーマネジメントの事業を始めることになり、イベントで「ライバー向いてそうだよ!」と声をかけてもらったのがきっかけです。
ー芸能の世界にも興味があったのですね。
そうですね!
小さい頃からアイドルが好きで、憧れがありましたが、田舎育ちで就職もしてしまい、その夢を諦めていました。でも社会人になってからゆうこすさんを知り、「やっぱり諦めたくない」と思ってオーディションに挑戦しました。
Q2.ライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったこと、やりがい
魅力や楽しさは、コミュニティ作りみたいなところが私は一番楽しくて。
自分をきっかけに集まったリスナーさん同士が繋がって、実際にアイドルのライブなどで会ったり、ご飯に行ったり、SNSで私の話題で盛り上がったりしているのを見ると、自分が全国に住んでいる本来繋がるはずのなかった人たちを繋げられて、「みんなの居場所作り」ができているのがやりがいであり、楽しさですね。
ー配信を始めて特に好転したことは?
よくなったことはたくさんあるんですけど、やっぱりお金が増えたのは大きいです。会社員の頃は新卒で給料が安かったんですけど、今はその頃の3倍、多い時は8倍ぐらい稼げているので、生活水準が上がりました。欲しいものを我慢することがなくなり、「自由に暮らせている」のが一番良いところです。
あと、時間的な拘束がないのも良くて。私は会社員の頃、朝決まった時間に起きて電車で出社するのがすごくストレスだったので、自分の得意なことで勝負できる今の状況は、仕事や生活のストレスがなくなって本当に良かったです。
Q3.逆にライバーの難しさ、辛い部分は?
正直、難しさを大きく感じることはないですが、常に数字に追われる仕事ではあります。毎日4時間ほどの配信中、画面に数字が表示されていて、イベント期間中は配信外でも順位やポイントが気になります。
ーそのプレッシャーを回避する方法はありますか?
最近は一つの数字だけにとらわれないようにしています。ポイントが伸びていなくても、ファンの人数が増えているなど、見方を変えることができるようになりました。また、リスナーさんが安定してきたので、「今は落ちているけど、また来月は上がるだろう」と前向きに考えられるようになったことで、少し楽になりました。
ー挫折した経験は?
挫折した経験は、一度半年間ライバーを辞めたことです。その時は目的が分からなくなり、メンタルを病んでしまいました。数字に追われる生活で、お金は稼げても使う時間もなく、ずっと同じ生活が続いて、「これいつまでやるんだろう」「何歳までやるんだろう」と気持ちが折れてしまったんです。辞める時は「もう戻らない」とファンに公言しました。自分勝手に逃げるのに、待たせるのはずるいと思って。
でも心の中では、やり直すならまた0から始めようと思っていました。「ライブ配信でゆうこすさんみたいな存在を目指すしか、もう人生の中でない」とも感じていたので、落ち着いたら戻るつもりではいました。”やっぱりライバーしかない”と気づいたことが復帰のきっかけです。
Q4.飛躍したきっかけやターニングポイントはあった?
ー初めから順調でしたか?
そうですね。割と順調で、始めたのがコロナ禍に入る1、2か月前だったので、需要が上がってくる頃とちょうど重なりました。それで1ヶ月ぐらいでS帯に上がりました。そこからイベントとかやっているうちにコロナも始まり、どんどん上り調子でした。
復帰したタイミングでは、ちょうどアイドル部ができてそれから一気に変わったなという感じです。
ー変わったのは応援の量?人数?
自分が個人的に休んで帰ってきて、精神的に楽になったから、それがリスナーさんにも伝わったんだと思います。リスナーさんも前より柔らかくなり、「配信楽しい」と言ってくれたり、枠の空気も明るくなりました。以前は数字を追ってガツガツしていましたが、戻ってきてからは少し安定した感じです。月収の波もなくなり、アイドル部ができてからリスナーさんとも月に1回実際に会えるようになったことで、熱量も安定してきました。
ー最初から順調なのは321のサポートがあったから?
そうですね。元々Pocochaを始める前にSHOWROOMで配信をしたことがあったんです。アプリのせいではありませんが、その時は本当に全然うまくいかなくて。
当時は321がなく、ゆうこすさんの事務所の一事業としてマネジメントをしてもらっていました。ちょうどPocochaに移るタイミングで321ができて、マネージャーさんがついてくれて、何時間もかけて「ライブ配信っていうのはこういうものだから」と理論的に教えてもらったんです。「あさちゃんがやっているのは違う」とはっきり言われて、それまでの「頑張るので応援してください」っていうやり方ではうまくいかなかった理由を、リスナーさんの心理から理解できたのが活躍できたきっかけかなと思います。
Q5.活躍し続けるために大事にしていることや努力していること
配信の中で言うと、リスナーさんに無理させない、自分のペースで通ってもらうっていうのを常にやってます。それが正解だとは思わないんですけど、私は本当に4、5年応援してくれる人がだいぶ増えてきて、1回ファンになったらあまり離れないんですよ。
毎月トップリスナーが絶対入れ替わっていて、特定の人がずっと高額ギフトを投げるとかはないんです。「今月頑張ってくれたから、来月は他の人が頑張るから、ゆっくり見てていいよ」って日々言ってますね。この人がトップっていうのもなく、リスナーさんも「自分がトップだと思われるのは荷が重い」と言ってて。応援したいときはやるし、落ち着きたいときはゆっくり通うっていうのをお互い徹底しているので、ずっと長く安定して続けられるポイントだと思っています。
ーモチベーションが下がる時はありますか。
モチベーションが下がる時もあります。長期間ではないけど、「今日無理だな」という日は休みます。私は嘘や演技が得意じゃなく、素で配信しているので、自分の気が乗らない時はリスナーさんも楽しくないし、むしろ悪い方向に行ってしまうことが多いので、無理せず休むようにしています。
ーこれから始める人へ
やっぱりライブ配信は他のメディアみたいにいきなりバズることがないので、続けることしかないと思っています。だから自分が続けられることをやるのが大事です。無理してやりたくないことをしたり、1日中配信をつけたりすると絶対に続かなくなるので、自分がこれなら楽しく続けられるなというものを探して、それを極めていくのが良いと思います。
ーもっと活躍したいと思っているライバーへ
難しいですね…
でもやっぱり目標や夢に対して応援してもらえるのが一番大きいと思います。常にそれをアップデートして、リスナーさんに伝えて、一緒にストーリーを作っていくのが大事です。うまくいかない時期も含めて、それがリスナーさんとの思い出や絆になると思っています。
ーあさちゃんさんの具体的な目標設定は?
私は大きな目標と小さな目標を持って伝えています。
例えば、Pocochaの外でどんな自分になりたいか、生活をどうしたいかという大きな目標と、そのためにPocochaで必要なポイントやランクといった小さな日々の目標を決めることが重要だと思っています。
私はライブ配信を世の中に広めて、ライバーになりたい人やリスナーとして楽しめる人を増やしたいという目標があり、そのために最低限、「S帯を維持したいんだよ」と伝えています。
Q7.所属事務所321.incについて教えてください!
好きなところはやっぱりマネージャーがすごい優秀なところです。多分マネージャーをつけるだけの事務所もあると思うんですけど、321のマネージャーさんはミーティングを頻繁にしていて、知識や技術の共有もしてくれるので、どのマネージャーさんにあたっても一定のノウハウがあるんですよ。だから頼ろうと思えばどれだけでも教えてもらえるというのがすごく大きいです。
あとはやっぱりイベントがすごくて、正直321よりいいイベントをしてるところは見たことがないです。しかも無料だしノルマもないし、参加のハードルも高くありません。そのイベントがあるだけで、自分の売り上げやモチベーションも変わってくるし、私みたいにアイドルになる夢とか人生単位の大きい夢を叶えられる可能性もあるので、イベントに関してはもう絶対どこにも負けないんじゃないかなって思っています。
Q8.人生において大事にしていることや考え方、こだわりなどがあれば教えてください。
義理人情を大事にしています。損得よりも、自分が損をしてでも人に優しくしたり、やってもらったことを返すという考えを大切にしています。
Q9.今後の展望や最終的な夢や目標があれば教えてください。
ー直近の目標は?
直近の目標は、やっぱりアイドル部が半年ごとにメンバーの入れ替えがあって、今、3期連続で選抜メンバーをさせてもらっているので、それを継続することです。そのためにはライブ配信、ライブの動員数、チェキという3つの成績が必要で、それを元に決まるので、しっかりと結果を出して、アイドル部の中でさらに活躍していきたいと思っています。
※2月14日に4期継続決定!
ー最終的な目標は?
最終的には、ライブ配信をまだ知らない人たちに届けたいと思っています。
例えばママさんとか、何らかの事情で働けない人たちにライバーという職業を新たな選択肢として知ってもらったり、まだまだ世の中にはリスナーさんになり得る人がたくさんいると思うので、「寂しいな」とか「ちょっと退屈だな」と感じている人たちにライブ配信を通じて「こういう世界があるよ」という楽しさを届けられる存在になりたいです。
〈ライブタイムズ編集部〉