世界で5,000万以上のユーザーを有する日本最大級のライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」。
そんな17LIVEの月間ランキングで1位を獲得し、アプリ内最大級のリアルイベント「超ライブ配信祭2024」では2部門で1位、全4部門で入賞するなど今や17LIVEを代表するライバーとなった百獣のいちかさんに独占インタビューを実施!
会社の会議室から始まった挑戦が、ついに業界の最前線へ!
2024年12月からは、所属ライバー数12,000名を誇る業界最大級のライバー事務所「カーブアウト」に所属し、さらなる飛躍を目指す彼女。
今回のインタビューでは、百獣のいちかさんが歩んできた道のりや人生観、そしてその飛躍を支えた高度な自己分析と、卓越した戦略思考について深掘りしました。
さらに、彼女がリスナーに対して、配信を通して届けたい想いや、深い愛情にも迫ります!
現役ライバー、読者、そしてファンの皆さんにぜひ読んでいただきたい内容です。
百獣のいちか
所属:CARVEOUT(カーブアウト)
福島県出身。ライブコミュニケーションアプリ「Pococha」でライブ配信活動をスタート。
コロナに罹患して体調を崩し、やむなく配信活動を休止。
2023年2月よりライブ配信アプリ「17LIVE」で活動を再スタート。
初参加のリアルイベントで21位に終わるも、分析と改善を繰り返し配信枠を強化。
2024年11月開催「超ライブ配信祭2024」グランプリライバー部門、最優秀女性ライバー部門で1位を獲得。
他2部門でもそれぞれ2位、3位を獲得し、アプリを代表するトップライバーまで登り詰めた。
明るい性格とテンションの高いハイテンポなトークで、視聴者に笑顔と元気を届け続けている。
百獣のいちかさんが所属する
「CARVEOUT(カーブアウト)」に興味がある方はお気軽に公式ラインでご相談ください!
・1P|【ライバー向け】着実に積み上げたライバー人生
・2P|【リスナー向け】「百獣のいちか」の魅力 / ファンの存在
・3P| 新たな挑戦 / ファンにメッセージ
・4P|【番外編】ライバーの気になる質問に回答
Q1ライブ配信を始めたきっかけ
17LIVE(イチナナ)を始める前、Pococha(ポコチャ)で1年ほど活動していました。当時はコロナに罹患して体調を崩したことで、やむなく配信を辞め、その後は普通に仕事をしていました。
働いていたのはSNSマーケティングの会社で、そこの代表から「また配信やらないの?」と声をかけられたんです。
実は当時、家で配信する際に自分の声が大きくて騒音問題に悩んでいました。悩んでいるというより、私が悩ませてしまっていたんです(笑)。
そのことを代表に話したら、「就業前後ならうちの会議室使っていいよ」と言っていただいて、「えっ、本当にいいの?」と驚きつつ、そのおかげで配信に復帰することができました。
それが縁で復帰する際、Pocochaに戻るのではなく、より大きな舞台に挑戦したいと思い、17LIVEを選びました。利用者が多く、リスナー層も幅広い。イベントも豊富で、ライバーとしてさらなる成長ができると感じたからです。PocochaではS3ランクまで到達していましたが、もっと上を目指したいという気持ちが強かったんです。
ーPocochaを始めたきっかけは?
Pocochaを始めたのは、SNSでスカウトのDMを受け取ったのがきっかけです。アパレル業界で働いていた当時、コロナ禍で家にいる時間が増え、「何か新しいことを始めたい」と思っていました。配信アプリには興味があったものの、なかなか一歩踏み出せずにいたのですが、そのDMをきっかけに、いろいろなタイミングが重なって「やってみよう」と思い、配信の世界に入りました。
Q2.ライバーの魅力や楽しさ、ライバーを始めて良かったこと、やりがい
ライバーの魅力は、自分自身の個性や人間性を活かせることです。画面越しに表情や声、言葉を通じて、自分そのものを相手に届けるという点で、自分自身が評価される場でもあります。これがライバーとしての大きな魅力だと思います。
楽しさで言うと、いろんなイベントがあるのはもちろんですが、何よりリスナーさんと一緒に自分の枠のストーリーを作っていけるところです。いろんな場面で悔しさや楽しさ、面白さ、喜びといった喜怒哀楽を経験できることが楽しさ、魅力かなと感じます。
こんなに一般人がいろんな景色を見られる機会って、なかなかないと思います。
普通の友達や会社の人間関係だけでは得られないような、幅広い年齢層の方々と関わることができるのも魅力です。それを、もう一歩近い距離感で繋がれるのがライバーの素晴らしさだと思います。
ただ、画面越しのやり取りだからこそ、直接会うよりもコミュニケーションが難しい部分もあります。その分、どうしたらみんなと仲良くなれるか、どうしたら盛り上がってもらえるかを考えるのが楽しいんです。まるでシミュレーションゲームのような感覚で、自分の枠を少しずつ作り上げていくのが面白いですね。
自分でどんどん開拓できて、すべての選択権が自分にある。そこがすごく楽しくて、やりがいを感じています。
ーライバーを始めて良かったことは?
笑うことがめちゃくちゃ増えました。
日々の生活に笑顔が溢れています。
ー会社員だけとは大きく違う?
会社だけだったら「デスクの前に座って死んだ顔して、パソコン叩いて、帰ってきて疲れてお酒飲んで寝る」みたいな日々でした。
みんなが私の配信を今楽しんでくれてるとしたら、私はそれ以上に楽しませてもらってて。なので、日々の生活で配信をすることでメリハリもついてるし、みんなに笑顔を作ってもらってる、元気をもらってるっていう感じですね。
Q3.逆にライバーの難しさ、辛い部分
ライバーの難しさについては、いくつかあります。まず一つ目は、画面越しでのコミュニケーションです。リスナーさんは本当に十人十色で、「この人はどうしたら楽しんでくれるのかな?」「今どんな気持ちなんだろう?」と常に考えながら配信する必要があります。特に最初の頃は、そのバランスを取るのがとても難しく感じました。
また、何度経験しても辛いのはリスナーさんが「卒業」していく時です。それは「なぜ自分を選んでくれなかったんだろう」という気持ちではなく、一緒に過ごした大切な思い出が終わってしまうことへの寂しさです。
さらに、自分の目標が達成できなかったことよりも、自分の思いをうまくリスナーさんに伝えられなかった時に、悔しさや辛さを感じます。それはリスナーさんのせいではなく、自分の力不足だと捉えていますし、自分の発信したことによって招いた結果を目の当たりにして、その自分に対して、悔しいって思いが出てきます。
ー 挫折した経験は?
挫折した経験は配信ではありません。それは難しさにも通じる部分ですが、モチベーションの維持について、私は自己理解を深めることを意識しているんです。
自分がどんな時に悔しいと思うのか、悲しいのか、嬉しいのか、また、モチベーションが上がる瞬間や、もっとこうなりたいと感じる場面などを把握するようにしています。
最近ではMBTI診断とかも利用していますね。
自分がどのような状況で上下するのかを把握し、それに沿って対策を立てています。
やっぱり自己理解を深めて、どれだけ自分をコントロールできるか。
ライバーとしてモチベーションを維持するのは、リスナーさんに強要するものではなく、己でするべきことだと思っています。
ー 百獣のいちかさんなりの辛い時の乗り越え方は?
配信の中で、私は「感情と事実を分ける」ことを意識しています。女性は感情と事実を混同しがちかなと思うことがあって、例えばカップルの喧嘩でも感情ばかりが先立つと話が進まないことがあります。でも、本当に解決したいのは感情ではなく事実なんですよね。事実を解決しないと、対策も立てられないし次にも進めないから。
「事実を把握する→対策を立てる→実践する→検証する→改善する」という流れを癖にしておけば、例えば目標が達成できなかった時も「私は人気がないんだ」と無駄に追い込んだりしなくなります。
全ての経験から学びを得るんです。
なので結論、
感情で、物事を進めると他責思考になるので、事実をみて自責ベースにしていく。
そしてモチベーションを保つために自分の性格、特徴を理解する。
この2つが乗り越えるために大きいと思っています。
Q4.飛躍したきっかけやターニングポイントはあった?
私の中ではそれぞれのレベル帯でのターニングポイントかなと思うイベントが3つあります。
1つ目は、2023年4月の「ぶち破れ、新人ライバーの壁 vol.59」での1位
2つ目は、約6ヶ月後の「アニマルベイビー王国」での1位
3つ目は、2024年2月14日の「Valentine Party 2024」での無料投票(バレンタインコンテスト)1位
ターニングポイント①「ぶち破れ、新人ライバーの壁 vol.59」での1位
「新人ライバーの壁」で1位を獲得した時は、新人ライバーとして大きな転機となりました。その前の月に参加した「進撃の新人ライバー」では思うように伸びず、枠作りに苦戦していましたが、このイベントで初めて「1位を取りたい」という自分の気持ちをリスナーにはっきり伝えることができました。
リスナーに意思を伝えることの大切さと、リスナーを信頼することの大切さを学びました。このイベントを通じて枠内の団結力が大きく高まり、配信の土台がさらに強固になったと感じています。「新人ライバーの壁」での1位は、新人期における最も重要なターニングポイントとなったイベントです。
ターニングポイント②アニマルベイビー王国」での1位
「アニマルベイビー王国」は、私が「百獣のいちか」という名前なので「アニマルの王国だったら私やろ」ということで挑戦しました。
当時はレベル帯もまだ70ほどの中堅で、上位の先輩ライバーが多数参加している中でのイベントになりましたね。
「百獣のいちか」という名前には、「みんなの記憶に残ってもらいたい」という思いが込められています。
たとえ容姿やトーク、配信内容で刺さらなかったとしても、「名前だけでも覚えてもらえたら、それがきっかけで興味を持ってもらえるかもしれない」という気持ちでつけた名前です。
その中で、名前にふさわしいイベントが開催され、上位ライバーさんたちが集まる中で初めて1位を取ることができました。
中堅レベルだった私にとって、大きな自信になりました。
また、この時は枠内の団結力も非常に高く、今までのイベントの中で最も枠内外を巻き込んで一体感を感じられる場面だったと思います。
実は、このイベントの3ヶ月前に「新人王」というイベントに参加していました。
このイベントは上半期と下半期で結果を残した上位ライバーのみが参加できるイベントだったのですが結果は21位。満足のいく成績を残せませんでした。
「新人王」が終わった後は、多くの新人ライバーが燃え尽きたり、枠作りに苦労して辞めていくことが多い中で、私は絶対にやめないと決意していました。「何があっても自分で開拓していく」という強い思いがあったからです。
ただ、大きなイベントに全力で挑んだ後なのでリスナーさんが離れてしまうこともありました。その中でどうしたらリスナーさんに楽しんでもらえるのかを、新人の少ない経験と知識で模索しながら、いろいろな企画を打って3ヶ月を過ごし、念願の1位を取ることができました。
この結果で悩んだ自分も、悩んだ時間も肯定された気がしましたね。
自分に合うイベントや、自分の魅力をどう発揮すればリスナーさんに楽しんでもらえるのかを知ることができた貴重な経験でもありました。
モデルイベントに強い枠もあれば、その人らしいイベントで応援したいとリスナーが集まる枠もある。自分の枠の特徴を理解する大切さを実感しましたね。
このタイミングで1位を取れていなければ、もしかしたら挫折していたかもしれません。
それほど大きな意味を持つターニングポイントでした。
ターニングポイント③「Valentine Party 2024」での無料投票(バレンタインコンテスト)1位
「Valentine Party 2024」は、同期たちと競う場ではなく、先輩ライバーたちと競い合うオフイベ。
最初は「出場することさえできるかな?」と思いましたが、出場は最低ラインに設定し、「コイン数で先輩に勝てないなら、他に何で戦えるか」を考えました。
イベントに参加する際、いつも意識しているのは「このイベントを通じてどれだけ多くの人に自分を知ってもらえるか」という知名度拡散の視点。今回も同様に考え、「無料投票1位」を目指すことを決意。これは1アカウント1つしか贈れないギフトをどれだけ集められるかの勝負で、コインとは異なる努力が必要です。
誰でも、無関係な人でも送れるギフトとなれば、みんな自分の心が動くままに投げるギフトだと思うんですよ。それで1位を目指すために逆算して、前年11月から4ヶ月間準備をしました。
まずはもっと知ってもらわないと送る対象にさえならないので、新規リスナーが配信に訪れやすい企画を立て、出会いの場を増やすことに集中しました。
また、イチナナは課金すると付随してもらえる「VIPギフト」が付与されるのですが、それを集めるイベントにも参加し、無料投票に見立てて無料ギフトを集めました。
そして新規の人に出会う度に「2月の無料投票絶対ください」という宣伝を続けました。
リスナーとは何度も会議を重ね、「どうすれば他のリスナー層にアピールできるか」「どんな企画が効果的か」を一緒に考えました。それぞれの得意分野を活かしながら、役割を分担して動くチームプレーの結果、イベント当日は1位を獲得。
これまでの4ヶ月間の努力が報われた瞬間でした。
ー戦略家ですね。
本当に自分の枠を1組織みたいな考え方で、戦略を立てる時間も私は大好きなんですよ。
戦略を立てて、実践して、検証して。これも自分の学びになりましたし、リスナーさんもこれだけのことをすれば、 応援してるライバーをこういう結果に導けるんだっていう、成功体験になったと思うし。
みんなで成功体験を積めたということも、枠にとって大きなものになりましたね。
Q5.活躍し続けるために大事にしていることや努力していること
これまでの話に出ていない部分で言うと、私が1番大事にしているのは「自分が1番楽しむ」ということです。それが努力と言えるのかは分からないけど、やっぱり発信する側がふてくされていたり、悲しい顔をして配信していたら、それはプロとして良くないと思うんですよね。
行列ができるお店と同じだと思っていて、そのお店の店主が変な人だとそこに並ばないと思います。
配信も自分が楽しんでいれば自然と笑顔になり、その笑顔の連鎖が人を呼び、さらに人を集めるきっかけになるんだと思います。だからこそ、自分自身が楽しんでいる状態を常に意識しています。
逆に、今日はどうしても私生活の影響でいつものテンションで配信できなさそうだなと感じたら、その時間は無理に配信しないようにしています。やっぱり、配信は自分が楽しめる時にやるのが大切だと思うので、それをずっと続けていますね。
ーモチベーションが下がった時にどうやって持ち直すか?
配信を休むことも一つの手だと思います。
リスナーに裏側の全てを知らせる必要があるのかというと、そうでないと私は思っています。
知らなくてもみんなが楽しめるなら、それで十分じゃないかな?
心配させたいわけではないですし、私は「みんなに楽しんでほしい」という気持ちが一番なので。
ただ、私も人間なので、全ての気持ちに蓋をして「楽しい」を優先すると、時々爆発してしまうことがあります。そういう時は、相談相手をリスナーの中で決めていて、
例えば、アーミー配信(サブスク配信)など、限られた場で悩みを話すことがあります。
その場で気持ちを吐き出すだけでも楽になりますし、そこから新たな信頼関係が生まれることもあります。 人に話してみると「私の悩みってこんなもんだったんだ」と思うことも多くて、それが発見に繋がることもあります。
そして後から事実として「こういうことが原因で悩んでいたんだ」と共有することで、リスナーさんに「いちかもこういうことで悩むんだな、悲しむんだな」と人間味を感じてもらい、心の距離が近づく感覚があります。そうやって、リスナーのみんなに助けてもらっている部分も多いですね。
Q6.これからライバーを始める人や、もっと活躍したいと思っているライバーにアドバイスするなら?
これからライバーを始める人へは、「気になるならとにかく1回やってみたらいい」
やってから合う合わないがわかるから、まずやる前から悩まないで「やってみ!」って感じですね。
始める前の人にはそれだけですね。
ーリスクがあるわけではないですもんね。
そうなんですよ。やって意外と花咲くタイプもいるし。
なのでもうとりあえずやってみてくださいってだけですね。
もっと活躍したいと思っているライバーにアドバイスするなら、「どう活躍したいのか」「どこまで行きたいのか」を明確にすることが重要です。
「もっと活躍したい」といっても、その「もっと」の解釈や定義は人それぞれ違いますし、活躍の基準も異なると思います。だからこそ、自分の中での定義をしっかりと明確化しておくことが大切です。
具体的な目標を立てるのが一番分かりやすいですね。例えば、「〇月までにこの順位を目指す」「〇コイン集める」といったように、数字や期限を設定することで目標が明確になります。これは仕事と似ているかもしれません。
その目標をもとに逆算して、「ここまでにこれだけ頑張ればいいんだ」と細分化して計画を立てると、行動しやすくなります。意外とそういった細かい計画が苦手な人も多いですが大事だと思います。