
お笑いコンビ・霜降り明星の粗品がMCを務めるトークバラエティ番組『ドーピングトーキング2』が開始。6月17日にエピソード1がABEMAで放送された。今回から毎週レビューを行っていく。
『ドーピングトーキング』はシーズン1が放送され、実力派の芸人たちが参加。日本の女スパイへの接触や週刊誌記者への逆取材など、なかなか地上波では知ることができないような裏側の話を映像なしで、芸人の話一本で届け、話題を集めた。
エピソード1ではマユリカの2人や囲碁将棋の文田などが参戦。マユリカの中谷は驚異的な能力を持つコンカフェ嬢に会いに行き、阪本は伝説の爆弾処理班員に話を聞きに行くなど、刺激的かつワクワクする話を繰り広げた。
その一方で、印象に残るトークをしてくれたのがダウ90000の蓮見翔。先日には岸田國士戯曲賞を受賞するなど、演劇界の“賞レース”を手にし注目を集める芸人だ。
目下、「お笑いは流行っていない」発言でテレビでも活躍中の彼が披露したのはコメダ珈琲にまつわるもの。公式アプリである「くつログ」で1位を目指す挑戦について語っており、カフェの話はどこか庶民的で過激さや刺激さはシーズン1から比較してもそれほどない。
だが、そのチャレンジ自体が一般人から見ても熾烈なのだ。1日に何店舗も周らなければポイントを稼げないため、いかに効率よく周回するかが1位奪取のカギになるのだという。
端的に言うと、その大変さはどんな人にもすぐわかる。平均でも1日7~8店舗を訪れなければいけない戦いというのは絶望する。加えて、蓮見はまさに売れている最中の芸人なのだ。
文字通り足を使い、頭を使い、人の話を参考にしながら、一歩ずつ前へ進んでいくストーリーは、さながらロールプレイングゲームを体感しているよう。そもそも1位を目指すためとはいえ、特に何を得られるわけでもないトップのために売れっ子が歩き回っているという状況自体がシュールで、しかも徹底して“フェア”に戦っていたのも応援したくなってしまった。
また、シーズン1から画像を見せることありきのエピソードなどもあり、喋り一本で満足させるという当初のテーマから離れている場合も往々にしてあった。しかし、蓮見の場合は最終的なオチまで自分の話と順位を見せるためのスマホ画面で済ませ、トークだけで完結させたことも満足度に起因している。
“ドーピング”というのは本来非日常の世界を指していた。だが蓮見の戦いは、あまりに地道で、あまりに現実的だ。それでも、トークだけで成立させ、蓮見の歩き回る姿を想像させたトークは個人的にナンバーワンだった。
ドーピングトーキング2:https://abema.tv/video/title/90-2041

〈ライブタイムズ編集部 / 文:まっつ〉※本記事は分析・考察を含むコラムです。